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#035【放射線治療26日目】ジャンクフードに救われた話

2019年4月30日

昨日と今日はすこぶる体調が良い。土日月とこの3日間は放射線治療が休みだったからか、確かに口内炎も多少はマシになって膿の分泌も減り、比較的楽に過ごすことができた。やはり放射線の照射が副作用の直接的な原因となっていることを強く実感する。今日からまた3日間の照射が再開されるから、ひょっとしたらまた悪化するかもしれない。しかしそのあとはまた来週の月曜まで間隔が空くため、また落ち着きを取り戻すのではないかという淡い期待が湧いてくる。3歩進んで2歩下がる、まさにそんな状況だけど、それでも悪化する一方よりは遥かにマシだ。いいぞ、この調子で少しでもダメージを抑えながら治療を進めていければ嬉しい。

口内炎がマシになったおかげでいくつかの飲食物を試すことができた。まずは自分でも意外だったのだけど、コーラが飲めるということ。数日前に口内炎があまりにも痛くて気持ち悪くて、いっそのことコーラでも一気飲みしたら激痛で吐き気も吹っ飛んでいくんじゃねーかと、半ばヤケクソの自殺行為でトライしてみたものの、意外にさっぱりと飲めてしまって自分自身でもびっくりした。味覚の影響でコーラとは思えないような変な味がするのだけれど、苦身を感じるわけでもなくむしろただの水より飲みやすい。そして何より、カフェインの影響だろうか、飲んだあとにとても頭がスッキリする!アルコールや嗜好品はおろか、必要な栄養素すら十分に摂取できてなかった俺の脳と身体はすっかりピュアナチュラルになってしまっているようで、コーラ一杯でハイになるというブッシュマンのような感覚を取り戻しているらしい。

そして昨日はペヤング焼きそばを食べてみた。もともとカップラーメンやその類はあまり好きではないのでめったに食べないのだけど、ここまで食が進まなくなると、いっそのこと思いっきりジャンクで味の濃いものが食べてみたくなってくる。こちらも口内炎が収まってきた今しかチャレンジできないかもしれないし、一口でも違和感を覚えたら残してしまおうとタカをくくってチャレンジ。こいつも全く味は感じられず、自分が何を食べているのかよく分からなくなってくるのだけど、のどごしの良さにつられてそれなりに食べ進めているうちに結構あっさり完食できた。

興味深いのは、普通のそばやうどんは変な臭みや苦味を感じてうまく食べることができないのに、カップ麺だとそれらを感じることなく食が進んだということ。何が違うんだろう。しかし何はともあれ、これで最低限のカロリーを摂取する手段は確保できたと言える。コーラとペヤングなんて最高にジャンクな組み合わせだし、栄養素としては最低レベル。糖質はガンの餌!なんて説を本気で信じてる人たちにとっては卒倒しそうな組み合わせだと思うが、おかげで俺はエネルギーを確保して今日もなんとか動くことができている。流石にペヤングを毎日食べるかといえば無理な話だが、食べられるものがまだあるということが分かっただけでも今後の希望に繋がってくる。まだいける、まだ乗り越えられる、願わくば今日からの治療再開で副作用がひどくならないことを。

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美味しい食べ物とか、子供達へのおみやげとか、少しでもハッピーな気持ちで治療を受ける足しにできれば嬉しいです。

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野田 力(Chikara Noda)

2児の父。産前産後の女性の身体を整えたり、整え方を教えたりするのがおしごと。2019年2月に中咽頭がんの告知を受ける。自分を見つめ直しながら癌を乗り越え、克服していく過程を綴っていけたらいいなと思います。
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