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#025 【放射線治療7日目】味覚障害は突然に

2019年4月2日

退院二日目。味覚の異常がいきなり来てビビる。しかもかなり最悪なパターン。今朝から何食っても苦味しか感じない。

朝食のサラダに違和感を覚え、昼のハンバーガーで確信に変わる。ちょっと待て、味覚障害ってこんなダイレクトなもんなの?もうちょっと緩やかに鈍くなるとか、少しずつ細かい味がわからなくなるとか、そういう段階を踏んで少しずつ麻痺していくものかと思ってた。駄目元でコンビニで買い食いしたシュークリームを口にした途端に絶望が溢れる。マジかよ、食えるかこんなもん。

全く想定してなかった方向からぶん殴られたようなショック。でもなんというか、ただの予感に過ぎないのだけど、これからまた少しずつ変わっていくような気がする。苦味といっても問答無用で上から塗り潰されたようなものではなく、他の味覚が抑制されて食材の中のわずかな苦味が余計に増幅されているような感覚。もはやなってしまったもんはしょうがない。これからもっといろいろな変化も出てくるんだろうから、まずはできる範囲でなんとか対処していくことを考えないといけない。

しかし水を飲んでも苦まずい。口が休まらないぞ、どうしたらいいんだろう。


写真は昨日退院した帰りに、妻と二人で食した地元の蕎麦。

これを食べた時はまだ全然味覚が残っていたのに。24時間で何が起きたんだろう。まあでもこれだけでも美味しく楽しく食べることができたから良かったかもしれない。

これが人生最後の美味い食事?まさか。そうならないようにどうしたらいいのか、これから考える。



美味しい食べ物とか、子供達へのおみやげとか、少しでもハッピーな気持ちで治療を受ける足しにできれば嬉しいです。