新しいことをみんなで行うときには”OPEN”を意識してみよう
新学期、新年度。新しいことを始めたり、これまでのことに変化をつけたり、よりよい方向へ向かえるように改善しよう、と目標をたてた方も多いのではないでしょうか。
それを自分だけではなく、同僚、コミュニティ、チーム、会社など、複数で協力しながら実現していく時に、意識していくといい【OPEN】について書きたいと思います。
最近のオンラインでのお仕事コミュニケーション事情
オンライン会議やリモート勤務も増えている中で、
「目的のみ話して即終了する会議」
「ねぎらいや勇気づけたり励ますことのない、指摘だけし合う冷めた雰囲気の会議」
が多いとききます。
これまではそれでも、給湯室で・食堂で・飲み会で・喫煙室で、”横にそれた会話”があって、それが多少なりともフォローになっていたのに、それすらもなくなってしまい、いまいち思ったことが言えない、気持ちを通わせることができない状態になっていると。
「コミュニケーション」って、大事だというのはわかっているけれど、
その”質”が、会社で直接的な数字や結果に紐づきづらいため、蔑ろにされがちだと思います。
関係の質って何?ダニエル・キムさんの成功循環モデル
ダニエル・キムさんの成功循環モデルを参考にすると、
下記でいういわゆるバッドサイクルが、よく見る光景としてあるのかなあと思います。「人との関係性が、結果に結びつくんだよ」と説いています。
目的結果がありきなので、果たすことに集中するあまり、仕事の先にみたい景色や到達過程-楽しさやわくわく、配慮などは二の次になっちゃうやつです。
OPENを語る前に少しここを考えてみようと思います。
思考・行動の質を上げるために、どのように「関係性の質」をあげればいいのだろう?
この成功循環モデルが発表されてから久しいですが、実際みなさんは関係性の質をあげるってどのようなイメージでしょうか。
また、どのような工夫をされていますか。
出典:ITメディアエグゼクティブ
私たちは日々本当に多くの情報を、他者との関わりの中から得ています。
ここでいう「情報」って、数字的なものではなくて、
・相手が笑っているな
・いつもMTGは上司以外無言だな
という様々な「事実」も情報です。
この情報ですが、例えばMTGが静かであることを
「あ、、静かでみんなきまづいかもしれない。どうしよう。ソワソワ」
と捉えるか、「MTG静か、、みんな落ち着いて参加できているな。」
と捉えるかは人それぞれです。
この解釈や思い込み(認知バイアス)により、取られる行動は千差万別です。
バイアスの影響
バイアスが強まれば、行動もそれに従います。
どうやってバイアスを打破するかは色々方法がありますが、以下が大切だと考えています。
・言葉にすることで自分の認知の仕方や物の見方に気づくこと
・他の視点(他者の視点)を入れて見方のバリエーションを広げること
・また複数の選択肢の中から自分で選択して、行動してみること
新しいこと初めの時、新しい価値を創り出したい時に意識したいこと
さて、他の人と新しいことを始める時、特に新しい価値や成果を出したい時、関係性の質を向上するために、どういう私たちの能力に働きかければいいのか?というのを考えた結果・・
「OPEN」を意識する!!
(一般用語すぎて目新しさないじゃん!)🤣という結果になりました。この”OPEN”は、EQ(感情知性)を絡めてつくったものです。これはEQトレーナーの池照佳代さんと共につくったものです。
EQ(感情知性):EQとは、Emotional Intelligence Quotientの通称で感情知性のことを指します。1990年に米国の2人の心理学者によって論文として発表された理論で、「自己の感情や思考をマネジメントするとともに他人や周囲の感情を適切に理解し働きかける能力」と定義しています。
他者と共創して新しい価値を生み出す時に役立つEQ4要素と意味
Ownership(主体性):主体的に物事に取り組もうとする姿勢
Pliability(柔軟性):特定の視点や考えに囚われない
Empathy(共感力):人の感情を理解し汲み取ろうとする姿勢や、温かさ
Narrative(世界観共有):考えや気持ちを表現できる
※EQの意味はもっと広くありますが、詳細はこちらでは説明しません。また。この素養は高ければいいというわけではなく、目的によって高めたり、低めたりして調整して活用します
どのようにしてOPENを武器にすればいいのか?
それぞれの4つの要素を軸に、「私たちにとって、必要な主体性ってなんだろうね?」「それって、どういう行動をしていったら身につくだろうね?」「続けるためには、どんな協力をお互いすればいいだろうね?」とぜひ話し合ってみて欲しいのです。
論理的に目的と、目的達成のための必要条件として話し合うのではなく、ありたい姿に向けたチャレンジや実験としてやってみてください。
最近は日産自動車さまでもお取り組みさせてもらっています。よろしければこちらもぜひご覧ください^^
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