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具体的操作を大切にする すぐできそう!なクラスデザイン #147

算数「三角形と四角形」の単元の学習を進めています。この単元についての記事はこちらです。

三角形や四角形について定義した後は、直角を定義したり、正方形や長方形、直角三角形といった下位の形について定義していきます。その際に示されているのが、具体的操作をしながらそれぞれの形を作っていく活動です。

直角であれば、任意の紙を2回、辺に沿って折ることでできる、教科書やノートのかどのような形、となっていますので、実際に紙を折って作っていきます。こうしてできたマイ直角を使って、身の回りの直角を探し、直角という見方を育てていく、という流れで学習が進んでいきます。

直角ができたら、次は長方形です、任意の紙の四方を、直角を作りながら折っていくことで、四角形ができます。そのできた四角形は、すべてのかどが直角であることと、向かい合う辺の長さが等しいということを、これも具体的操作をしながら確認していきます。こうして長方形を定義しました。

正方形は、長方形のかどを三角形におり、余分なところを切ることで作り出します。実際に切って作ってみて、できた四角形のかどの形や辺の長さを比べていき、すべてのかどが直角で、辺の長さもすべて等しい四角形と定義されます。

直角三角形は、長方形や正方形を対角線で半分に切り、できた三角形を調べることで、角が一つ直角である三角形と定義されました。

こうして一つひとつの形を具体的操作によって作り出し、定義をしていくことで、実感を伴った理解ができるのだと思います。

低学年の子どもたちにこういった作業をひとつ一つやっていくのはとても時間がかかります。しかし、あえて任意の紙を作るところから子どもに作業してもらうことで、自分で確かめながら理解していくことができるのだと思います。それが低学年算数の大切なところなのだと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。ご参考になれば嬉しいです。


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