学研を#マーケティングトレース

今日もカンブリア宮殿から「学研」を#マーケティングトレース する。参考になるなと思ったのは、事業展開の仕方。今日はそこを中心にトレースを試みる。

原点回帰からの、PESTを踏まえた事業展開

ケンタッキーや八代目儀兵衛の回でも触れたが、業績回復のきっかけとして「創業の精神に立ち返る」ことはよくあることらしい(もっとも、失敗した場合は「環境変化についていけなかった」として葬られてしまうのだが…)学研の場合は「世のため、人のため」というキャッチフレーズに回帰した。もっともケンタッキーや八代目儀兵衛と違い、学研の場合は「事業の迷走時期」があったわけではなく、打ち手を広げるときに原点回帰をしたのではないか。(番組での社長の口ぶりから、撤退した事業も数多くあったことがうかがえるが、それが迷走の結果なのか、創業精神に紐づいていたのかは語られることはなかった)。

学研が再生できたポイントとして、事業展開がPESTを踏まえたものであったことがあげられる。きっかけは「『学習』と『科学』のチームが市場で顧客の声を聴いた結果」だとされていたが、事業展開をしていくうえで下記のトレンドが影響を与えたのだろう。

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