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やわらかい哲学エッセイ

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世の中で良しとされていること、悪しとされていること。よく考えると、ほんとうにそうなのか、よくわからなくなってくる。日常を、ほんの少し別の視点で見つめてみる、そんなエッセイ。
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記事一覧

何のために、誰のために書くか悩んだときは

息子の寝かしつけまで無事終えて髪の毛をざっくりだけ乾かしてベッドに倒れこむ。何もしたくな…

SAKI.S
3年前
21

つれづれ

コロナウイルスの影響が広がっている。行くはずだったイベントがなくなったり、民泊ゲストの予…

SAKI.S
4年前
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少しずつ積み重ねて、

妊娠37週目に入って、もういつ生まれても大丈夫、になった。切迫早産で入院したときはこの日が…

SAKI.S
4年前
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大事なことは繰り返し

卒論を書いている。来週提出である。お尻に火がついている。エッセイを書いている場合じゃない…

SAKI.S
4年前
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砂糖菓子みたいな日々

バスの窓にもたれかかれながらふと外を見やると、団地が見えた。同じ大きさの窓がたくさんたく…

SAKI.S
4年前
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ネガティブなのでネガティブを避ける

ポジティブな人かネガティブな人か、と聞かれれば、私はネガティブな人の部類に入ると思う。し…

SAKI.S
4年前
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生活は私を裏切り続ける

引っ越しが終わって数週間が経ち、料理と掃除の分担、つまり家事分担が、大きな歯車がぎい、と音を立てるように回り始めた。家事というのはこの「回る」という表現がぴったりで、昨日片付けた山盛りのシンクの食器は、翌朝仕舞われたと思ったら、お昼にはもう流しに放り込まれている。食器を洗ってラックに干して、それを棚に仕舞ってまた出して、をやっていると、文字通りキッチンでくるくると回っている自分に気づく。 やってもやっても終わらないのが家事で、これは私たちが死ぬまで一生続く。「美しくてていね

競争しない、比較しない

noteを始める前ははてなブログ、並行してgoatを使っている時期があったのだけれど、たくさん持…

SAKI.S
4年前
21

痛みは残らず、残るのは痛みがあったということだけ。

7歳のとき、台湾に引っ越した。初めての海外暮らし。それを両親から告げられたのは6歳のときだ…

SAKI.S
4年前
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理想と現実の狭間で、

あなたは現実的な人ですか、それとも理想を追い求める人ですか。 私がぱっと思い浮かべる、現…

SAKI.S
4年前
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仕事は好きなことなのか、それとも使命なのか。

好きなことを仕事にするべきか否か、というのは永遠のテーマらしい。好きなことを仕事にするこ…

SAKI.S
4年前
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「エモさ」のさじ加減

「繊細だよね」って言われることが、あまり好きじゃない。 友だちとか、家族とか、仕事で一緒…

SAKI.S
4年前
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ひとりだけど、ひとりじゃない。

下書きにはいくつか、タイトルだけ入れて放り込んでおいた記事がたまっていて。書きたいなあと…

SAKI.S
4年前
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「書く」行為が支えてくれた

無事に退院となり、自宅に帰ってきた。嬉しいけれど大丈夫なのか心配で、タクシーを待っているあいだも、乗っているあいだもお腹が張ってきてひやひやする。無事着いて横になったらおさまってきた。家の中はダンボールだらけでぐちゃぐちゃだけれど、病院みたいにきれいじゃないけれど、やっぱり家が心地よい。 疲れが溜まっていたのか、ぐっすり昼寝をする。安心したのか良く眠れた。やっぱり家が一番だなあ。 入院中、結局仕事をしているときが一番安定していたのだけれど、その中でも、「何かを書く」という