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ひとり時間

たまに買っているアンドプレミアムの今月号(もう先月号になるのか?)の特集が「ひとり時間」だったので購入。いろんな人のひとり時間の過ごし方とか、有名人が孤独について残した言葉とか、ひとりで見たい映画とか本が載っていて、夜髪の毛乾かしながらふむふむと読む。ところで雑誌は寝転んで読めないのがつらい。腕が痛くなって持たない。

思えば子どものころは、友だちと外で遊ぶのも大好きだったけど、一方で家の中でひとりで遊ぶのも大好きだったなあと思い出す。リカちゃん人形やシルバニア人形並べて、床に座って腰が痛くなるまで一日中遊んでたっけ。頭の中で繰り広げる自分だけの物語に没頭していた。

同じように、本の中で繰り広げられる物語にも没頭していた。引っ越しが多く、転校したばかりのころは知り合いが家族以外ひとりもいない土地でナーバスだった自分を、思えばこうした物語が支えてくれてたんだなと思う。

中高のころはひとりで過ごすより友だちと過ごす方が楽しかったけれど、大人になってからはまたひとりで過ごすのが心地いい。子どものころのように物語に没頭できる集中力は落ちてるのがなんとも悲しいけれど、あいかわらず小説を読むと心が満たされるし、子どものころは興味のなかった美術館へ行くことも、日常生活でぱさぱさしてしまった心が元に戻ったりする。

自分のペースで見たいので必ずひとりで行くようにしているのだが、趣味と呼べそうなものがことごとくひとりでするものなので趣味友的なのはまったく増えない。あと、夫と何かするときはいつも何する〜?となってしまう。

アンドプレミアムを実家のテーブルに置いてたら、帰ってきた母が表紙を見てふと「今はひとりで過ごすのが当たり前っていうかいいっていう風潮でええよねえ」と言っていた。ん?と思って聞いてみると、「子どものころ、学校以外で友だちと会うのが苦痛で仕方なかった」とのこと。しかも昔とか母が若いころにはひとりで過ごすのはかっこ悪いという感じだったから、と。母にはふつうにママ友がいたのを子どものころ見ていたのでとても意外だった。

親のことってほんと知ってるようで知らないなあと改めて思う。私はひとりで過ごすのも好きだけど、子どものころは特に友だちと遊ぶのも大好きだったので、今度生まれてくる子どもが「友だちと遊ぶのやだ、ひとりがいい」って子でも、心配しすぎずに見守ろうと思った。

それでは、また。

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