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美術館について.2

*友人の万葉ちゃん(@tgtg95)と二人で、人文学について−−小説や本を読むこと、哲学や映画やアートなど、テーマを決めて手紙交換したものを公開していくシリーズです。

マガジンについてはこちら:はじめに−−人文学っておもしろい?

前回はこちら:本を読むことについて.3


さきちゃん

ごぶさたになってしまいました。もう12月も終わるね。時の流れの方が早すぎて心が追いついていない感じです。毎冬、そんな感じかもしれない。

そういえば前の手紙で彫刻の森美術館にいきたいって私、言っていたね。行ってきました。三連休だったから人混みがすごくて、登山鉄道が満員電車で残念だったけど(山をぐんぐんのぼっていく登山鉄道、車窓から眺める山と空、スイッチバックをかなり楽しみにしていた…)美術館はのびのび楽しめました。さきちゃん言ってたみたいに、歩いてたらばったり作品に会ったり、行きに見えた前面の背面が帰り見えたり、空に彫刻が浮かんでたりしてとっても開放感だった。

さいきんの平日はKindleを持ち歩いています。『村上さんのところ』を何回も何回も読んでいる。ウィットに富んだ村上春樹の回答がたまに心に沁みるし、なによりかるーく読めてしかも読み終えることがない(なにしろ3716通ものメッセージへの村上春樹の返答コンプリート版だから)のがよいです。

ところでこの前、六本木のサボア・ヴィーブルのギャラリーに立ち寄ることがありました。ガラス工芸の展示で、ガラスの鮮やかな色彩が窓にさす光できらきらしてきれいだなあって見てたら、作家の方がいらっしゃって、直接感想が言えたし作品にこめた思いを聞けたのがよかった。

そうやって、出会ったもの目にしたもの心にとどめたいものひとつひとつを自分のなかに集めて、ときどき言葉にしていこう、というのが私の来年に続く目標です。

ではでは。

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