検察庁法に反対しますのアレ

さてと、いろんな意見が出てて、私なりにも改めていろいろ見た。
素人の私がまとめてもな…と思ったけどやっぱり自分のためにもまとめてみた。素人は素人なりにも素人に優しい設計ができるかもしれないな…とも思いまして。
今回の反対の論点まとめると

①黒川の定年延長は既にされており(半年)その手段が無理矢理すぎる。脱法的な事案
②そのムリヤリ定年延長を、今回の法案で合法化してしまう。しかも恒久的に。
③黒川自身は現政権に極めて近い人物で、実際様々な疑惑の捜査を打ち切ってきた実績(?)がある。
④検事庁法の定年延長することというより延長するかどうかを内閣の意思で決められるから検察の独立性が危うくなる
なぜこのコロナ中のタイミングで無理矢理勤務延長、検察庁法改正をしようとするのか
しかも数本の法案とセットで一気に審議するやり方で
⑥ドサクサ的に通す必要性や勤務延長のやり方、目的など説明責任を果たしてない
などが反対のポイントですかね

それから、私が見た範囲でのツイデモ批判論に抗ってみようと思う。
まず検察官は政治家の汚職等の捜査・起訴の権限を持ってるので立派な司法機関であり独立性は絶対必要。「三権分立の破壊」は表現に賛否はあるにしても、決して飛躍ではない。

官邸の三権分立図について批判が噴出したのは、そんな検察庁法についてどうこうしようとしてる官邸の認識がヤバくね?ていうごくごくフツーの批判。
「ずっと前の画像にケチつけて」とか言われても、現在も掲載されてるわけですし。

あと改正法の適用は4月からだし黒川に適用できないじゃん云々に関してですが、これもやはり黒川案件というより改正法案が「勤務延長を内閣が恣意的に決められる」というとこが問題なので双方間違えないようにしたいですね。

ややこしい問題だけど結局「法案において、延長部分より内閣の恣意の部分が問題」というわけです。

最初に立ち戻って、まず2月に行われた黒川の半年の定年延長だが、本来適用されるはずの「検察庁法」ではなく急に「国家公務員法」を適用する!!とか言い出したとこから始まってて、この半年延長はかなり無理筋で国会でも議論が紛糾したのは実際に見た。
これを今回の法案で後から合法化してしまおうという禁じ手的な手段を官邸がゴリ押ししてきたのが一番の批判ポイントだ。

ここと今の法案の論点が混ざってるのかな。ややこしくなってるのは。
私もお陰でだいぶ整理できました。

ハッシュタグに対抗して「テクニカル」に「法律の内容を読め」「一次ソースを見て」「扇動ヒステリーではなく静観します」などなどの生態が観察されたが、一次ソースって法案の中身?その人も見た?見て全部わかった??
法律って難しいですよね。私も見たけど、文面は硬質で何も含まれてないように見える。それが法律の書き方だから。
だからこそ、通されようとしている時には成立する過程や経緯、タイミング、成立させようとしている人達の姿勢や普段の行いが大事なんすよ。

今回こんなにタグがドバーッといったのは、これまでの現政権の総理自身含めた身内びいきや汚職疑惑、問題発言、公文書管理のずさんさ、金の使い方、トドメのコロナ対策の不信感が一気に出たんじゃないのですかね?
そんな政府に検察人事を委ねられるわけないだろ!ていう。
まあ検察人事に口出しするのは現政権でなくともアウトだけど。

罪のあるなしが政権の意向次第で出し入れされるって怖くないですか?
「罪」って一体なんなんですかね…

これが独立性が担保できなくなるということです。

法律が成立してからひっくり返すのは大変
なので成立する前に、用心深く丁寧に(不要不急だし)こんな時に大急ぎでまとめて通す必要がどこにあるのか、政府に説明を要求する必要がある。
だもんで、まずは法案通過の見送りだけでもしてほしい。

前から言ってるけど私自身、いま司法が健全・完全に独立してるかどうかは疑問がある。
司法の場では対等であるはずなのに、政府を相手取った裁判で勝つのは本当にほんっとーーーにレアだし大変だし、ここのところいろんな疑惑がスーーンッと見過ごされている。

なので、今回の反対もそんな問題の一部に過ぎず、絶えず国民が司法も政府も見張っていかなければいけないと思う。
これで終わりだとは思ってはいけないのです。