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#60 「左右への厚みミス・・・どちらも同じ原因かもよ・・・」

ビリヤードにおいて「シュートミス」は無くしたくても中々無くならない、多かれ少なかれビリヤード人にとっては永遠の悩みの種です・・・涙

シュートミス ≒ 入るべき厚みに当たっていない

と表現してほぼ差し支えないかと思います。
更に厚みに当たらない、とは・・・
①狙っている厚み自体が間違っている
②狙う厚みは合っているがそこに手球が到達しない
のどちらか(または複合)です。※別の要因であったり更に細かい部分であったりも当然にあるだろうが、今回の主旨ではないのでここでは深く掘り下げない。

で、今回は①は合っている前提で・・・
②狙う厚みは合っているがそこに手球が到達しない
方に着目して、一見異なるシュートミスが実は同じ原因から発生している可能性があるかも・・・という話になります。

さて・・・①は合っているの最たるショット・・・
それは「センターショット」が一番分かり易いですね!
経験者はもちろん、未経験者だったとしても、ポケットと球がまっすぐ並んでいれば真正面に当てれば入りそうだと理解していると思います。

あるビギナープレーヤーAさんがいます。
Aさんはキュー先を右側にこじり易い癖(=中心を撞くつもりが右を撞いてしまう)をもっています。
日頃センターショットをしていると、的球はポケットの右側に外れることが多いです。
※目の錯覚や狙い方向のズレという要因を持っていないとする
※中心でしっかり撞いて止めるというショット加減は比較的強い方であったとする

この場合・・・図1:中に示すような挙動が起こっている可能性が考えられます。
★手球の右を撞く→手球は左トビで進む→(※右回転で右へカーブし始める)→狙いの厚みより左側へ当たる→的球は狙いより右側へ進む
※は発生しないまたは発生してもトビを相殺する量ではないとする

次のケース:
元気に撞くも中々入らなかったので、Aさん力加減を弱くして慎重にショットしてみました・・・が・・・
今度は的球がポケットの左側に外れてしまいました!
これは一体どういう事なのでしょう???

この場合・・・図1:右に示すような挙動が起こっている可能性が考えられます。
★手球の右を撞く→手球は左トビで僅かに進む→すぐに右回転で右へカーブし始め十分に曲がる→狙いの厚みより右側へ当たる→的球は狙いより左側へ進む

図1:真っすぐ狙う(全厚)ショットにおける
左:中心撞き 中:右こじり(力加減:強め) 右:右こじり(力加減:弱め)


要するに・・・わざと狙い(厚み)を変えたのでもストロークの仕方を変えたのでも無いのならば
実は同じ狙い・ストロークや撞点(ここでは同じミス・癖とする)だとしても、力加減や手球ー先球の距離等の違いにより、全く逆方向へ外れるなんて当たり前にありえる、ということです!

逆にこのミス・癖のままでも的球が入った≒捻りショットとしては合っている、とも言えたりします。←意図して撞ければ・・・

まあ今回は極端な例で話をしましたが、何が大事かというと・・・

「ショットと球の関係性と挙動を理解して正しいミス原因を掴まないと、修正しようと対応した結果余計に正しくない・悪い方向へ間違ってしまう可能性がありますよ~」

という話でした!

だって・・・今回の例でいえば「右に外れたから左へ狙い変える」とかやったらマズいって大体の人は当たり前に理解できるでしょう?せっかく真っすぐ見えているし向きも向いているのにって・・・
でも、センターショットみたいな絶対的正しい厚みが誰にでも分かる球ではなく、正しい厚みが不明瞭になりやすい球(要はフリがある球)だと途端にこの当たり前に理解できることが「狙いが違っていた」みたいな方向へのみ行ってしまう事ままあるなと思います。←まあ球外れるなんて実際には狙いの誤差・ショットの誤差等々の複合技だから、狙いを修正するも必要になるから難しい話なのですがね・・・

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