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#53 ビリヤードにおける「視る」を考察してみた・・・③

最終回は、実際のビリヤードに置き換えての「視え方」とフォーム(眼・顔の位置)の在り方の話。そして数学で言うABC予想ばりのビリヤード界の難問「利き目」の必要性の話。

※1回目記事のリンク

※2回目記事のリンク

※もう最終回ではありますが・・・
「この記事はあくまで個人の考察・推論であり、何ら学術的に正しいことを保証するものではない。」という前提をご理解頂いた上で1つの論説として気楽に読んでいただけると大変ありがたい。


さて次の画像6である
これは、前回までの「立体的に並ぶ2本の線」の話をビリヤード的に表してみたものである。
キューラインは台面と完全な水平にはならない(下の図のような)が、概ね同じ条件となることは理解いただけるはずだ。

画像6:立体的に並ぶ2線をビリヤードに置き換えた


そして画像7・・・

画像7:物理的に真っ直ぐなラインと視え方の関係性

ここまで考察を進めてきた「視え方」を、どのようにビリヤードの実体に合わせていくのか・・・という方法についての1つの考察

まずここが絶対間違ってはいけない部分だが・・・
①ポケット・的球・手球・キューが物理的・完全に真っ直ぐな状態を作ること!
正直、墨出しなり定規を当てるなりしてでも、真っ直ぐ並べるべきである。もともと貼ってあるスポットシールすら疑ってほしい←ここで「見た目は真っ直ぐです!」では基準とするものがそもそも合っているのかも疑問だ、ということになる。(だって人間の「視え方」には実体との誤差がありえる、って話をいままでしていたでしょう?)

これが画像6の状態であり、いままで考察してきた「立体的に並び重なる2本の線」の状態である。
これでやっとスタートライン!

②いま物理的には真っ直ぐ重なっている①のラインが、実際に視ても「真っ直ぐ」になるような目の位置・顔の位置を探し出す。
この時、「利き目」で視るとか「キューが顔の真ん中」にあるとかは意識する必要は無い。

☆いつもの様に自然に視た時に1つの重なりに視えている状態 = 物理的に正しい真っ直ぐな状態と、あなたの視覚情報(脳内で合成された映像)での真っ直ぐな状態が一致した!

ということになるはずだ。

極端な話になるが、フォームやショット動作に影響無いなら、「顔が傾いて」いようが「利き目と反対の目の真下」にキューがあろうが構わない!
脳が認識する情報と実体が一致することの方が、形にこだわることよりも遥かに重要なはずだから・・・

もう上記考察にある程度の答えは既に書いてしまったかもだが、
自身の「利き目」を把握することは大事かもだが、それを意識する必要性は「無く」、利き目よりも「視覚情報と実体の差異」を認識すべき・・・が今回考察から導いた筆者なりの一旦の答えではある。


参考動画:ドラゴン福田コーチが「真っ直ぐ構える」ための道具「サイトライト」を紹介・解説しています。


オマケ・・・
今回の考察を記事にしていて気がついたのだが、おそらく・・・

◯視覚情報と実体の差異は「2線間が離れている」状態、すなわち「立てキュー」や「ジャンプショット」の時の方が大きい、という事である。

だから上記参考動画にあるような「サイトライト」などは効果的であるはずだし、言ってしまえば「立てキュー」や「ジャンプショット」と同じ状態での物理的真っ直ぐを作り出して、視覚情報が一致する目や顔の位置を見つける方がより効果的なのかもしれない、と考えたりしている。

また翻って立てキューやジャンプショットの精度を高める方法って、キューの立て方とか以前に「目や顔の位置」を見つけ出すこと、ではないかとも思う。
これマジでジャンプ用の練習道具作ってみようかな・・・

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