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#61 「キューミスの原因もさ・・・」

前回#60で書いた「シュートミス」の原因と似たような話・・・

引き球を撞こうとしたら手球が飛んでしまう、といった現象を起こすいわゆる「キューミス」・・・
キューミスすると
・「そろそろタップが寿命かな?」
・「チョーク乗りが悪くなったかな?」
・「タップ自体が合っていないような」
等々というような、タップやチョークなどに原因を求めるケース多いかと思います。

たしかに・・・
・タップの硬度や反発
・タップのチョーク乗り、表面の状態
・タップのR具合や角の状態
・チョークの塗り方、種類
etc…
手球の端を上手く撞くにはタップ・チョークという要素は外せないとは思います。

ですが・・・
それらの要素って

狙った(限界)撞点を狙いどおり正しく同じストロークで撞いた

という条件一致があって初めて比較できる話では?と思ったりもするのです。

で・・・
まず下の図1
いわゆる「手球の厚いところ(中心周り)」を撞いた場合です。
※図の説明:青丸=タップ、黄丸=タップと手球の接点(狙いの撞点)、桃点線=限界撞点、赤丸=黄丸からショット誤差が発生した場合の接点

センターショットのような真っすぐをイメージした時、赤丸のような撞点ズレが発生したとしたら
・少し引け過ぎた
・入ったけど手球がクルクルしている
・穴カタした
といった結果になりそうですよね。
ですが、「キューミスした」という結果にはあまりならないのではないでしょうか?なので多くのプレーヤーは特にタップやチョークの状態と結果を結びつけようとはしないかと思われます。

図1:手球の中心付近を撞く場合

そして次の図2です・・・
今度は「マックス下(限界撞点)の引き」でセンターショットをイメージしてください!撞点のズレ幅は同じです。

もし図1であった下方向への撞点ズレ(図の赤×)が発生した場合、マックス下引きだとかなりの確率で「手球ミスジャンプ」しそうではありませんか?たって限界撞点の外には撞ける場所が存在してませんから・・・
そして、プレーヤーはキューミスの時だけはタップやチョークの状態に注目する・・・

図2:手球の限界撞点付近を撞く場合

「タップやチョークの状態確認」自体は必要なことです。特にキューミスした結果タップ表面が固められたりRの形状が崩れたり等している可能性がありますから、その場合は直ぐに調整(タップ削る等)が必要です。やるなって話ではありません。

先ず以降のプレーに支障をきたす状態に対しての確認が先行していれば良いのですが・・・
「ショットミスの原因究明自体を求める観点」での行動ならば、それは少し後に置いてみてもいいのでは?と思っていたりするのです。
だって撞点ミス・ストロークミスのレベルとしては、図1とやっている事は同じじゃないですか?
または図1のショットでわざとインパクトおもいっきり握る・肩肘ブン回してこじる、とかやったら、キューミス発生させることも可能です!でもこのキューミスをタップ原因だって言うプレーヤーはまずいませんよね?

きっとそういう日って、プレー全般的に厚み誤差や手球コントロール誤差がいつもより多く発生していて、それはその日のストローク等プレーの状態自体の良し悪しも影響が結構大きいはずです。
ちゃんとこのプレー誤差の部分の有無やミス原因を把握した上で、もしその部分に大きなミスが無い、と言えるのであればタップやチョークの状態等を探る、という順番の方が良いのではとワタクシは考えています。

★本日のまとめ・・・

「ミスジャンプもチョンマゲも穴カタも、ストロークや撞点のミスレベルとしてはたいして変わらないのかも!タップも高いんからいきなり交換するのはちょっと待ってみたら!?」


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