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#52 ビリヤードにおける「視る」を考察してみた・・・②

前回①は、ビリヤードにおける「視る」は3Dで考えよう!という話。
今回は「利き目」と「視え方」について話を進めていく。

※前回記事のリンク

※前回①にも記載したので繰り返しになりますが改めてお願い・・・
「この記事はあくまで個人の考察・推論であり、何ら学術的に正しいことを保証するものではない。」という前提をご理解頂いた上で1つの論説として気楽に読んでいただけると大変ありがたい。


では、次の画像4について考えていく。
これは前回①で話した「立体的(底面から垂直方向に平行して存在する)に並ぶ2本の線」と同じである。

画像4:右眼・左眼単体での視覚情報と両眼での視覚情報(1)※利き目=右イメージ

(1)まず両眼で視た時に、2本の線が1つに重なっている状態を作る。
(2)次に顔の位置は変えずに、右・左と片眼だけで視る。
さて、皆さんはどの様に視えましたか?

おそらく大抵の方が、右で視ても左で視ても2本の線の重なりがズレて視えたのではないでしょうか。そしてそのズレの程度も千差万別なはずである。
ちなみに私自身も同じなのですが、右眼で視た時の方がズレが少なく、左眼で視た時はかなりズレます!
(※おそらく視力や視野、両眼の間隔といった身体的個人差の影響で変わってくるのではないかと自分は思っている)

右眼・左眼それぞれ単体で視た時、「ズレが少ない」または「ズレない」視え方をする眼が、いわゆる貴方自身にとっての「利き目」になる。


そして次の画像5なのだが・・・
先程とは違い今度は
(1)2本の線が1つに重なる状態を「右または左眼単体」で作る。
(2)次に顔の位置は変えずに、両眼→(1)で使った片眼、で視る。

画像5:右眼・左眼単体での視覚情報と両眼での視覚情報(2)

この場合、両眼で視ると2本の線の重なりがズレて、また片眼に戻すと2本の線は重なる、はずである。

ちなみに、最初に合わせる片眼を逆にしてみても結果は同じはずだ。

※これは、「何らかの理由で始めから片眼しか視えない状態」とか「ピストル競技の様に、狙う事を常に片眼のみで行う」といったケースをイメージしていると理解してほしい。


◯これらの考察や結果をもとに推論できること・・・

1.両眼(脳内で合成された)の視覚情報 = 利き目の視覚情報、では必ずしも無い。
2.利き目の視覚情報であっても実態とのズレ加減があり、それは当然に人により異なる。
3.1とは逆に始めから片眼のみで視ている状態なら、両眼(脳内で合成)の視覚情報 = 利き目の視覚情報、となりえる。
4.本来の利き目が例えば右眼であったとしても、3の合わせ方を利き目と反対の眼で行った場合、両眼(脳内で合成)の視覚情報 = 利き目と逆の眼の視覚情報、にすることも可能。


次回(最終回)は、実際のビリヤードに置き換えての「視え方」とフォーム(眼・顔の位置)の在り方。そして、「利き目」は必要なのか否か、といった点について私見を述べるつもりである。

-③へ続く-


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