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2024/3/24Tyla「TYLA」の感想など


Tylaのデビューアルバム「TYLA」を聴きました。これ、めちゃくちゃ良いですね。
2023年屈指のサマーチューン、「Water」がメガヒットを記録しましたが、収録曲も「Water」に劣らない曲が揃っています。南アフリカから世界に拡まり続けるアマピアノシーンの真打登場といった風格さえ感じられますね。「Water」のビデオを見れば分かる通り、tiktokでバイラルしたフレッシュでキャッチーなダンスはもちろん、高い歌唱力にキュートなルックスも兼ね備えており隙がない。(ルッキズムと罵られる可能性を恐れつつ、しかし恵まれた容姿にあえて言及しないのにも居心地の悪さを感じてしまいます。)

基本的にはアマピアノの方向性を打ち出していますが、中盤には「Butterflies」のようにアンビエントでほぼビートレスな曲や、「On and On」のようにR&Bマナーの曲もあり幅のある作品となっています。ガンナやトラヴィススコットといった米国のビッグネームも華を添えており、2024年を代表するアルバムの誕生ですね。

南アフリカ発祥のダンスミュージック、アマピアノについて私が関心を持つようになったのは、日本人プロデューサーaudiot909が2023年にリリースした「JAPANESE AMAPIANO」がきっかけでした。ラッパーのあっこゴリラや荘子it等が参加しており、タイトル通りアマピアノを絶妙にジャパナイズした良盤ですのでこちらもどうぞ。僕のお気に入りは「4U(feat.QN)」。菊地成孔とのユニットQ/N/Kでの活躍も記憶に新しいQNですが、彼特有の軽妙洒脱かつ色気のあるフロウがaudiot909のトラックにハマっています。

Tylaはサマーソニックへの出演も既に決まっており、同日にはドラムンベースやジャージークラブを乗りこなす才媛、ピンクパンサレス(Tylaと同い年!)もブッキングされています。素晴らしいブッキングをしてくれたクリエイティヴマンに感謝しましょう。
南アフリカから極東の島国に届いたダンスミュージックに身を任せるのが、今から楽しみでなりません。



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