模倣する力

模倣する力 2

模倣する力 1 でいろいろ書きましたが、模倣する力が子供の心理にどう影響するのかを補足したいと思います。

模倣させられたのではなく、自分から模倣することは自信に繋がります。
教えられてやって出来るようになって、それを褒めたとしても自信に繋がるのは、内発的に模倣をした方がはるかに自信に繋がります。
つまり、単に褒めれば自信がついて自己肯定感が高まるというものではないということなので、この褒め方については後題に書く「褒めて伸ばす褒め方」を見てください。

例えば、工作において・・・
「これはね、ここをこうすると良いんじゃない。」と、良かれと思って提案した場合であっても、「こうすると良いんじゃない。」と言われた時点で、現状を否定されてしまいマイナスになってしまいます。
そして、言われたとおりにやって出来たとしても、それはマイナスがゼロになっただけになります。この連続は、ダメな自分をゼロにするだけの作業になるため、心はとてもしんどいし自信なんて持てるようにもなりません。
しかし、周囲を見て情報を自分で得て、”あれいいかも。”と真似して出来たとき、それを真似だと分かっていても「すごいね~、これ良いじゃん。自分で考えたの。」と言ってあげます。
すると、子供は次第に単なる真似ではなく、真似をアレンジをしてみたり、周囲の子がやっていないことを考えてみようとしたりしていきます。
これは、誰かに言われてやったことではないため、現状はゼロのスタートとなり、出来たことでプラスになるため自信へと繋がっていきます。

真似してやろうとして、上手く出来ていなかかった場合、上手にフォローして出来るようにしてあげれば良いです。
「惜しいね。でも、よくそれを思いついたね。良いじゃん。」と言って、出来なかったところを手伝ってあげて、やるところを見せてあげれば良いです。

これは、出来ないことに注目したことではなく、出来るようになっていく過程(解決)に注目して接していることになります。この注目する視点のお話は、後題に書く「ソリューションフォーカス」を見てください。

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