先生に叩かれた娘

きのう家へ帰ると、妻から娘が先生にたたかれたと聞かされた。

理由は算数の問題に答えられなかったからだという。

頬と頭をはたかれて、耳を引っ張られたようだ。

痛かったけど、泣きたかったけど我慢したと娘は言った。

これがベトナムの教育なのであろうか。まあ妻も娘をハンガー叩くことがあるので、教師が生徒に手をあげるということも理解できなくはない。ここはまだそういうところだ。

しかし、問題に答えられないからだけで叩くと言うのはどういうことか。正直なところ娘は勉強ができるタイプではないし、好きな様子でもないので、できなくてもしかたがないと思う。だから学校で勉強しているのであるから、それで叩かれるのは違うだろうと思う。

私は先生に抗議をすると言う意味で、次叩かれたら、お父さんが先生を叩くからと娘に言ったが、そのあとの妻の言葉が理解に苦しむものだった。それは、もしそんなことをしたら、娘が先生やクラスメートからいじめにあうというのだ。これについては、妻の日本語の能力に問題があるのかもしれないし、妻が持っている教育観念によるものかもしれないし、本当にそれがベトナムに流れる空気のような、同調圧力のようなものなのかもしれない。

娘の担任だけでなく、学校の先生は休みの日に自身の生徒に対して勉強を教えている。娘は通っていないが、当初は再三勉強に来るように言われていたようだ。考え過ぎだろうが、その塾に通っていないことも娘を叩く原因の一つであろうと考えるのは浅慮なことではないと言える。おそらくここはまだそういうところだ。

実際に先生がどの程度で叩いたのか知る由もないが、娘の言い分を信じるなら、我慢しないといけない程度の痛みはあったということだ。私のベトナム語では抗議はできないし、妻にはまだその考えはない。その先生は娘以外の生徒にも同じような事をしているようだ。ほかの父兄は黙認しているのか。

かなりフラストレーションがたまる。


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