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あなたの味方であること

人生で出会う物事の中には、どうしようもないものがたくさんある。

本当はそういう状況になることは望んでいないのに、その運命から、事柄から、ぐっと手を握られなんども引き戻されるように

抗えないこと、というものがある。

例えば、そう。街中あらゆるところに貼られるようになったオレオレ詐欺のポスターのように、どうやってその状況にならないようにするかを考えるのはとても大切だ。

でも、そういう人の弱いところにつけこむものとかって、ある日突然襲い掛かってくる。何度だって、あらゆる角度から。

だからこそ、そういう状況になった時にどうするかを考える方が大事なのじゃないかと思うようになった。

自分も。そして、自分の大切な人達がそういうどうしようもない状況に陥った時にどうするか。

そしてそれは、「ただただその人の味方であり続けること」しかないと思うのだ。


人生の時間が増すごとに、自分の周りの環境も、大切な人たちを取り巻く環境もどんどんと複雑化していく。

もっと若い時にはただ悪い男につかまって泣いていたという恋の話が、不倫となり、相手方から賠償金まで請求されている。

もっと若い時には友達に酷いことされたと泣いていた話が、お金を貸したら連絡がつかなくなったという話に変わっている。

もっと若い時には学校の先生に理不尽な怒られ方をしたと怒った話が、上司がパワハラ過ぎて会社を辞めようかなんていう話にすり替わっている。

幼いころ見ていた誰もが知る美少女戦隊ものの主人公、

月に替わっておしおきしてくれるあの子はいつも、「人生ってなんて辛いの」と悔しくて、いつも泣いていた。

あんな風に泣きながら電話をかけてきたり、嘆くメッセージを送ってくる友人を見ていつもどうしたらいいかと考える。

でも結局は自分はどうしてほしいかと思って思いつくのは、「あなたの味方で居るよ」と伝えることだった。

自分がどうしようもない、情けない、それでもその状況になってしまった、抜けられない。

そうわかっている人に、する意見もアドバイスも言葉すら・・本当はない。

私はあなたのところに居るよと伝え、存在を繋ぐこと。それを次の日も、その次の日もすること。それしかないのである。



このあいだ、大学時代のクラスメートからふいにメッセージが飛んできた。

そこには、長らく自分が色んな悩みを抱えていたこと、でも、今やっと回復し幸せな人生を送っていることが軽快な文章で語られていた。

紆余曲折あり、ビジネスを自分ではじめることになったことも、

今の現状に不安は無いか?会社のストレス、将来への不安などはないか?と、私たちに問いかけて不安を煽る内容も、

でも自分の始めるビジネスにはそんな不安を全て解消し、将来に夢と希望を持てること、

そして、今度イベントを開くこと。詳細は来てもらわないと言えないけれど、素晴らしい人たちにたくさん会えるから来てほしいという内容が、

生きと生きと書かれていた。

メッセージを読み進める間、指先がどんどん冷えていった。暗い谷間の底をも消してしまう闇を見た気がした。きっとそのときの私の眼には光は無い。

そういうメッセージが何を意味するのか。考えたくなくても分かった。そっとブロックを選択する。それでもずっとずっと何でだよと無言で問いかけた。なんでそんなとこまで落ちちゃったんだよ。ねえ、なんで


人生で辛いとき、あなたには味方でいるよって言ってくれる人が居なかったの?




私も、人生で納得できないことはたくさんある。

幼い頃に見た美少女戦隊ものの主人公と同じように、ベッドに突っ伏して泣く日もある。そしてそういう友人もたくさんいる。

本当は、そのアニメの中に出てくるブルーのショートカットの女の子のように賢くて優しくいたかった。でも現実は、泣き叫ぶ主人公。

それでもいい、そうやって泣いても泣いても立ち上がるのならまだ。

私は、私の大切な人たちを一人で居させない人で居よう。一人で闇に落ちなくてもいいように、ずっと味方でいよう。

一人にはさせないよって。

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