見出し画像

歴史教育は洗脳にとても近いもの

私は、日本、中国、どちらの国でも歴史教育を受けたことがある。

その時の感想は、率直に言ってどちらも自国に偏った教育をしているなぁということだった。



ここ2、3日、愛知で行われていた「表現の不自由展」が話題になっている。

(どんなものだったのかは、ネット上の様々なニュースサイトを見て頂ければわかると思います)

運営側の主張を見ると、作品そのものが政治や歴史に関連してどうたらというより、【こういう作品は自由なはずのアートの世界であっても展示できない場合があるのです、本当の表現の自由とはなんでしょう】と、見ている人に問いたかったのは解った。だけれど、色々な歴史的・政治的な問題が噴出しているこの時期に「平和の少女像」と名前を変えても慰安婦像とそっくりな作品を展示して・・・果たしてどれだけの人が表現の自由について冷静に考えるまで至るだろう・・・とハテナマークが頭に浮かぶ。

そこで、こんなツイートを見かけた。

うーん、韓国との今の問題ってそこではない。。特に、素直に謝れずというのは違うよなぁと思い、引用リツイートさせてもらった。

それについて、引用元の方から返信を頂いた。

教育のことまで言ってしまうとさすがに論点がずれてるけれどな・・・と思いつつ、思うことがあったので返信。

日本、韓国、中国、その他の国。どこだけが悪いとかそういう話では、もはやない。

歴史やそれに関連した領土問題の議論が進まず厄介なのは、それぞれの国が自国に有利なように教育をしているからだ。

個人間で議論したいときもそう。目の前にいる人が自分と違う国の人なら、その個人と自分自身が受けてきた教育がそれぞれの自国に偏っていたという前提がないと、まともな議論なんて一切できない。

けど、これは綺麗事だと分かっている。自分が受けた教育がいかに自国に偏っていたかを心から自覚するほど難しいことはない。日本、韓国、中国、どの国の人間にとっても。

教育は洗脳に似て非なるもの。でも、とっても近しいものだから。

だからこそ、歴史問題はこうやって事実を教えましょうねという国際的なガイドラインが必要と私個人は思う。

でも、それがまた難しいこともわかっている。

そこには、各国の利益が絡んでくる、絡んできたという経緯があるからだ。

以前、韓国、中国は発展途上だった時から経済が危うくなると『戦争の賠償』を理由に、経済回復や発展が早かった日本にたびたび賠償金を要求し、経済的に頼ってきた(ざっくりと書いています。詳しくは調べてください)

これは、日本から見たら不公平と思うことがあれど、仕方がない面もある。中国や韓国は、いくら戦勝国であっても、中国にも戦後の混乱があったし、米ソ冷戦の代理戦争の舞台になった韓国も決して自国だけでは回復できなかっただろうから。

中国や韓国は、自国の経済が不安定な間ずっと、反日教育を掲げて自国民の政府への不満を日本への不満に反らせていた。そうやって、内側では大きな紛争を起こさず、発展してきた。

そして、日本は多額の賠償金を払いながらも、ある意味では、日本自身も、となりの国で大きな混乱が起きなかったが故に貿易もでき、経済発展もした。隣国の反日教育が日本に必要だったとは言わないが、ある意味均衡が保たれた部分もある。
(内戦や紛争が多かったアフリカは今でも発展途上なのはご周知の通り)

でも、そうやってお互いに自国の利益のためにこの状況を放ってきたお陰で、歴史問題やそこに関連してくる領土問題だけはいつまでも消えず、差別もなくならずにいる。お互いの国での歴史教育が偏ったまま、溝は埋まらない。歴史教育の国際的なガイドラインを作ろうなどとは、いつまでも議論にもならない。それどころか、解決済みの問題は何度でも蒸し返されて、その度に国の関係が悪化するばかり。

一進一退で、なかなか結論の出ない問題である。

いつもありがとうございます。 頂いたサポートは、半分は新たなインプットに、半分は本当に素晴らしいNOTEを書くクリエイターさんへのサポートという形で循環させて頂いています。