2021/7/7 #274 すべてはバイトから - ちきりんhttps://voicy.jp/channel/1295/170810#Voicy1.居酒屋のバイトで料理を覚え、ホステスのヘルプに入って、アウトローな人たちの扱いをママから学んだ。システム小売りの凄さにも目を見張った。大学時代4年間の学びの半分はアルバイトから得たと言える。

2021/7/7 #274 すべてはバイトから - ちきりん
https://voicy.jp/channel/1295/170810
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1.居酒屋のバイトで料理を覚え、ホステスのヘルプに入って、アウトローな人たちの扱いをママから学んだ。システム小売りの凄さにも目を見張った。大学時代4年間の学びの半分はアルバイトから得たと言える。

皆さんこんにちは、「Chikirinの日記」を書いている社会派ブロガーのちきりんです。
今日も引き続き、おいたちシリーズというか、私の大学時代のことについてね、お話をしていきたいと思います。
昨日はね、ちょっとプレミアム配信ということで、結構、過激なアルバイトのことについてお話したんですけど、それ以外もですね。
私、本当にたくさんのいろんなアルバイトを経験して、ここから学んだことっていうのはね。
ものすごく大きかったなというふうに思います。
授業、全然出てないんですけども、社会というものを教えてくれたのは、まーリアルなねっ、アルバイトという立場ですけど、働くこと、仕事から本当にいろんなことを学びました。
その中のね、いくつか、今日ご紹介していこうと思うんですけど、例えば、飲食店の裏方で働いて、本当に1日どれぐらい、なんかもう何10個、20個、30個、40個みたいなね。
ジャガイモの皮をむくみたいな、今だったら、何かジャガイモとか皮を剥く機械とかあるんじゃないかなと思うんですけど、当時はまぁ、あの人手不足じゃないんですよね。
若いアルバイトがいっぱいいますから、私とかももうとにかくめちゃくちゃ、たくさんジャガイモまず、剥くんですよ。
6時ぐらいにお店に入って、それが終わったら、それは準備って感じですよね。
で、お客さんが入り始めて、お運びとかもちろんやるんですけど、終わったら、その後はねもう延々と洗い物があるんですよね。
これもね今のアルバイトだと、洗い物とか、多分機械に入れて、ガチャガチャとか洗えるんだと思うんですけどね。当時は全部、人が手で洗ってて、これがね、もう本当手が荒れる荒れる、今だったら、絶対ビニール手袋みたいなやつ使いますけど、当時はもう若かったしね。
18歳19歳でしょ。
なんか肌とかが荒れるっていう感覚を知らなくて、手荒れするなんていう感覚は全然知らなくてね。
ピチピチしてる年代ですからね。
でもさあ1日3時間も4時間も洗いもしてるとね,
もう本当、ガサガサになるんですよね。
でっ、これね、アルバイトだからいいですよ。
私は遊ぶ金を稼ぐためにジャガイモのね、皮を剥いたり、それからお皿を洗ってるわけですけど、一緒に並んでね、そのジャガイモの皮を剥いてるとか、お皿を洗ってる人たちの中にはね、大人の人もたくさんいるんですよ。
でっ、今から思うとね、わかるんですよね。
シングルマザーの人で夜にとにかくそういう仕事して、
ちょっとでも収入を増やさなくちゃいけない人とか、あとやっぱりそれをちゃんとしたね、働くワーカーミッション持ってるかどうかわからないような、まぁ、日本語が片言の外国の人とかね。
そういう人がやってるわけですけど、私はまぁ、アルバイトだからね、嫌ならやめればいいぐらいの感じですけど、やっぱ生活をかけてこういう仕事してる人がいるんだっていうのは、本当に初めて知りましたよね。
17歳18歳までは、私は親元で、本当にぬくぬくと何の心配もなく暮らしていて、親も公務員ですからね。
そんなあの不安定な仕事でもないですし、それがこういうところでこんなつらい仕事を一生の仕事とは言わないけど止められない仕事としてやってる人がいるっていうのは本当にカルチャーショックでしたね。
あとねもう一つは、ある居酒屋でカウンターだけの居酒屋さんでもう何年か2年ぐらいかなとアルバイトしてたんですけど、ここはね私が入る前はね、ちょっとあのマスターが1人でやってるお店だけど、たまに手伝いのアルバイト1人雇うんですよ。
それはねずっと男性だったんですけど、私はね、その店の初めての女性アルバイトとしてカウンターの中にはい、女を入れるのは初めてだって言われたんですけど、アルバイトをしました。
ここはねすごい料理をよく覚えましたね、私。
1人そのマスターが1人で全部作るんでね。
手際を見てると、なるほどね。
そうやって作るのかみたいな私今でも私の作る料理ってすごい小料理やというか、居酒屋のお通しみたいな、そういう料理が多いんですけど、ここで和風のね、ちょっとちょっとした料理を覚えさせてもらって、お金もらいながら料理の勉強というか、練習ができたのはすごい良かったなと思いますね。
この人がね、すごいクセのある人で、いわゆるね、学生運動をやってて、社会からドロップアウトした人なんですよね。
70年代に学生運動やってた人ってね、その後についてる職業が結構限られててもちろんね、もう、コロッと変わって転身して、普通の会社になった人もいるし、読売新聞のナベツネさんとかもね。
もともとは共産主義をこうね、共産主義の政党とか、団体に入って共産主義の国になるのがいいと思ってたみたいですけど、そっからコロッと転向してね。
あの右の新聞の主筆というか、社主でしたっけ、今になってるんでコロッと変わった人もいるんですけど、やっぱりその高度成長が始まった後もいやいや、自分はそちらには行けないだろうっていうことでね。
アウトローになった人たちってたくさんいるんですよね。
居酒屋のマスターもそういう人で、なのでかなりクセがあるんですよ。
お客さんもだからすごいクセがあって、刑事さんとかで、そういう人が来るだけ話しをもう耳をダンボにして聞いてるんですけど。
もう何かこう、今まで会ったことがない人、全て私の大学っていうのは、なんか優等生の人がすごく多くて、親もちゃんとした職業で人が多くて、この居酒屋であった本当にちょっと普通からはレールが外れてしまったようなお客さんと話はすごく楽しかったですね。あとね、銀座とか赤坂とかのママが1人いて、ママが1人2人いるような本当小さいバーっていうみたいなクラブみたいのがいっぱいあるんですけど、そういうところにヘルプにこれ週に1回とかねそういう感じで入ってたこともあるんですけど、ここのお客さんがね、本当すごいあったこともない人たちなんですよ。
どういう人達かっていうとね、今で言うところの反社会的勢力っていう感じですね。
そういう人結構いっぱいとくるんですよ。
一緒に来る人がねもうね、もうみんないわゆる芸能人というか興行やってる人ですね。
格闘技とか、それから芸能人、歌歌う人も来ますし、あと芸人さんが来るんですけど、やっぱりこのアングラーの人っていうか、今はもう反社会的勢力と言ってますけど、当時はここまで社会からまだね、大企業が株主総会こういう人を来てもらっとかね、払ってたみたいな時代ですからね、うん。結構、表の人と関わりがあった時代だと思うんですけど、一目でわかるんですよ。
違う人だっていうのは、この人たちに対するそのママのあしらい方っていうのはね。
ものすごい勉強になりましたね、私とかは、やっぱりもう彼らが来た途端に何かこう、怖いんですよ。
あのね何も別にじろっと睨まれたりするんじゃないんだけどね、もうね態度がね、普通の人と全然違うわけ正直。
だから、やばっ、みたいな感じで体が固まりそうなるんだけど、そりゃすごいママに怒られて、そういうね、結局ねそういう人たちっていうのはね。
自分たちが特別扱い、どこに行っても特別扱いされる訳、外にいるとね、どこに行ってもこの人違う人だ、怖いっていう感じでみんながささっと逃げたりとかね。
ドアをパサッと閉めたりとかね、逃げるわけですよ。
もしくはすごく諂ったりとかね、そういうふうにして普通に扱ってもらえないっていう感じなんですよ。
ところがね、銀座とか赤坂のクラブのママってのは本当上手くて、こういう人たちが本当に普通の人として、相手するんですよ。
一切、もちろん怖がるとかいうのはもちろんないんだけども、過剰にそのもたなさないし、本当に普通の人として扱った使うんですよ、話をするんですよね。
それが心地いいからそのクラブに来るんだよね、この人たちはこれを覚えさせられたというか、一目を見たとき、げっと思った瞬間のその表情がもう表に出た瞬間にもうアウトなんですよ。
何としてアウトだって感じだけど、ママとしてアウトなのかな。
その、どんな時にも怯まないっていうか、慣れもあるけど、何だろうな、全ての人を普通に扱うってすごい難しいことなんだけど、それの価値がものすごいあるんだっていうことをねここでは学びましたね。うん。あとね。
セブンイレブンのアルバイトもほんとに面白かったですね。
今もセブンイレブン、すごいと思いますけど、当時のコンビニっていうのは、その大きくなりかけた頃でね。
その他の店とやっぱシステムが全然違う、本当在庫持たないし、棚を売れないバシバシ切って売れるものだけを毎日毎日入れていくとか、発注のシステムとか、そういうのがものすごくシステマティックで、私はオーナーさんについてもらって、連れて行ってもらって、この経営説明会みたいなね、セブンイレブンの経営説明会、連れていってもらって、どういうふうに棚を作るとね、より売り上げが上がるかとかね、発注システムの分析の読み方とかね。
そういうのをいろいろ教えてもらったんですけど、これはめっちゃおもろいし、あのシステムだなと思いましたですね一瞬ね、就職しようかなって思ったぐらいでした。
ただあの就職は、実際にあの金融業界にしていて、コンビニも本当に面白かったんですけど、やっぱり当時バブルだったんで金融業界がね、一番エキサイティングに見えたんですよね。
今で言うと多分ね何かWebサービスで起業するとかそういうのと同じぐらい、当時はね金融業界ってのは、これからバブルでもう金融くるぜっていう感じだったんで、そっち行ったんですけど、コンビニのあのシステムは1回、今でもね私学生だったら、必ずコンビニでアルバイトを1年はするだろうなって、それぐらい学べることが多い客商売の基本とかね、在庫管理の基本とかね。
システムを使った小売りの基本とかそういうのを学びましたねというわけで、もう本当にアルバイトから学んだことはめちゃくちゃ大きかったんで、いやもう1回大学に戻るとしても、学校なんかでの授業なんか出てる場合じゃないって本当に心から思います。以上です。
そんじゃあね。

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