やっと定位置に着けた

*なんか浮いていたあの頃

私は何処に居ても馴染めない奴だ。
小学生の時の集合写真やクラス写真が大量に出てきたので見ていた。
いつも真ん中か端に写ってはいたが、楽しそうじゃなかった。
明らかに「今、とりあえず笑っています」って感じの笑顔。

実際、小学5~6年生の時は友達が居るとは言い難い状況だったし、先生が好きだったので先生に会いに学校に行っているようなものだった。
修学旅行は特に行きたくなかった。行きたくなかったという思いが強すぎて、当時の卒業文集にもその事は書いている。

*嫌われやすい性質?

クラスで浮いているという事は自分でも気づいてはいたが、いつもその理由は分からなかった。明らかに嫌がらせをしたとか、目立った行動を起こしていた訳ではなかったから、人から「嫌われやすい性質を持っているのかな」と思っていた。

中学に上がったら更に女の子達は集団で固まりたがったから、ますます馴染めなかった。
地元の中学ではなかった為ある意味過ごしやすい環境かと思ったけど、陰口を言われたり物がなくなったりというちょっとしたトラブルはあった。

*「普通」という怪物

社会に出てからも、他人との違いをいつも何処かしらで突きつけられていた。
「常識があったらできること」の常識のハードルは、私からしたらエベレストくらい高かったし、何もしていないつもりでも思いもよらないところで目立っていた。
ただでさえ「居るだけで目立つ存在」だったのに、髪を派手にしたり出来ないことが多かったから余計に目立ちまくっていた。「人と違うものでありたい」という思いは完全に裏目に出ていたのだ。
あまりに空回りしていたから「もしかしたら、空気の読めない人間なのかも」と落ち込んで泣いた時もあった。でも本当に人からしたらヤバい奴なのかもしれない。

*原点に戻った

すべて変わろうと思って見た目も変えた時期があったけれど、10年前の写真を見てもさほど好みは今と変わってないし髪も切れた。
これはこれで「元に戻った」のかもしれない。自分らしくないとなかなか続かない。
今でも、「自分」がどんな人間なのか分からない。自分のこととして処理しなければならないことも沢山あるのに何故か、焦ることが出来ず、ずっと他人の様な気がする。
そんなこんなで今、22歳。下がりっぱなしの自己肯定感を何とかして引き上げたい。「ヤバい奴かもしれないけど、また人と関わる機会を作らなければ…!」と思っている。

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