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漫画反省会

 お疲れ様です、chimomomoです。

 先日、「魔法使いとホムンクルス」という漫画を無事公開しました。

 今日の日記はその反省会と振り返りをしたいなと思います。

良かったこと

[1] 目標を達成できた

 今回の漫画で目標と掲げたのは「前に描いた漫画よりもいいものを作る!」でした。「良いもの」の定義がかなりアバウトなのですが、「自分が読んで楽しいもの」って感じ。1話より自分の脳内をちゃんと出す! それが大変でも、踏ん張る! 逃げない! みたいな感じで向き合えた。それが何より良かったなと思いました。「現状」の全力を出し切ったぜ…。

[2](自分的に)たくさんの方に読んでもらえた

 いつもは普段お付き合いのある仲良しの方にRPしていただいたり読んで頂いたりで…。なんというかクラスで漫画好きが集まって「ねえ漫画書いたから見て!」「へえどれどれ〜?」みたいな小さい輪の中で終わってた。

 けど、今回は「コレ、隣のクラスの子に貸していい?」って隣のクラスまで広がった感じというか…。普段接点のない方にも見てもらえて、ちらほら感想をいただけて、恐縮で震えた…! 嬉しかった。

 世の大バズり漫画の数字と比べたら、吹いたら飛ぶような小さい小さい数字だけれど、自分的には未知の体験。SNSで広がるってこういうことかぁ!ってなりました。弱小の感想でごめん。

 公開から24時間経つと、情報の価値が下がり、流れがパタっと止まるのも面白かったです。初動が大事なのかも…?

[3]描いてる期間、ずっと開眼してる感じ

 ネームが出来た段階で、全く描いたことのないものを描くことが決まるので、そこから「どう描く!?」の目が開く感じがしました。木をたくさん描くことが決定していたので、散歩していても木が気になる。

この木なんの木

 あ〜苔生えてるなとか、蔦からまってるのもあるなとか、根っこあたりに枯葉貯まるなとか、遠目で見ると意外と表面の筋が縦だけじゃなくて横にも走ってるように見えるなとか…。写真もバシャバシャとったり、実際に触ったりした。近所の変わった住人。

 そんなこんなで、ネームが終わると「目に映る全てのことがメッセージ」期間が開始されて、TLに流れてくるクリスタの素材の情報とか、いろんな文章表現とか、何もかもが師匠に見えてくる。これがなかなか楽しかった。人間、ネーム描いた後の方がものを見るぞ!

悪かったこと

[1] 遅えよ、筆が。

 キャラの顔ばっかり描いてきた人間なので、背景になるとピタと筆が止まる。どうしたら頭の中の情景が取り出せるのかノウハウが皆無。木もまともに描いたことないやつが、キャラを引き立てる引き算された林を描けるわけがねーのよ!
 部屋は? パースは? 夜はどう影を描いたらいいの? 匂いをどう表現したらいいの? 都度考えて考えて最適解を探してるからまあ遅い。

[2] 絵の魅力がない

 3Dデッサンモデルを使って描いて、なるべく狂ってないマシな絵を…と思ったけど、それって最低限のラインじゃん!っていうことに気が付く。自分の絵には、イラストが持つ魅力がまだまだ「無い」なーと思った。もっと楽しくのびのび線を引きたい! みんなみたいにザクザクと楽しくキャラを動かしたい! と思った。

[3] 勉強が足りない

 布がどう落ちるのか、力が入った指がどういう形になるのか、それを立体的に見せるにはどこに影を描いたらいいのか、まーじで分からん。とにかく知識量がない。物を持ったら、次のシーンでその大きさをキープできないのもやばい。これは日々筋トレみたいに練習していこうと思います。

総評

 こんな未熟で勉強不足なツギハギ漫画を読んでくださる方がいるという世界、その優しさを目の当たりにして、めちゃくちゃ救われる思いがした。ありがとうとしか言えないよ…。タダで読める激ウマ商業漫画が溢れているのに、素人漫画を読んでくれるってことは、みんな「漫画」というメディアが好きなんだな〜ってことも胸が熱くなるというか…、また懲りずに次も描くぞ!って思った。

 話はちょっと変わって、漫画を描き終わった後にもぬけの殻になった時にnoteで見つけたこの記事がすごく良かった。

つまり、我々は、自分の絵に対しても、他人の絵を見た時みたいに、無意識の深いレベルでは自分の絵の欠点やデッサンの狂いに気づいています。でも、自分の無意識の浅いレベルでは、デッサンの狂いに気づくと、今までものすごい時間と労力をかけて描いたこの部分を丸々消さなきゃならない、という事を認めなければならないので、その無意識の気づきを覆い隠して、『いや、デッサン狂ってないよ。うまく描けてるよ。大丈夫大丈夫』と自分の現実認識を歪めているのです。

安倍吉俊さん、言語化力がスゲー

 めちゃくちゃ「ソウ!!!!!!!」ってなった。
 間違っていると気がついているけど、「現実の認識を歪めて」…。傷つきたく無いから「ヨシ、わかる!イケるイケる!」ってなった…。いくつか心当たりあるもん。間違った意味の方の確信犯。

 そういうのって、読む方の理解に甘えてるってことなんだよなあ。「いいでしょ? 大体わかるでしょ?」って甘えて、負担を強いてるんだわ…。

 次の目標も「前に描いた漫画よりもいいものを作る!」だけど、この「認識を歪める」ところを「アカーン!!!」って宮川大輔並みにしばき回してより良いものを作れるようになりたい…! と思いました。

 また、漫画読んでくださったみなさまに感謝を述べさせてください。
 ありがとうございました。

(終わり)

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