吃音と面接練習【就活準備日記】

どうも~千夏です。今回は面接練習について書きます。


私は面接対策の講座を大学で受けている。本日はその一回目だったので色々と感想を書いていく。
まだあるので多分面接の話はこれからも書く予定。
(初めに言っておくと吃音の話が多いために就活生の役には立たないし、吃音当事者としても特殊な考えを持っているほうなので参考にはなりません。いつも通りこんな人もいるよと捉えてくれたら嬉しいです。)

就活で最も怖いのが面接だ。
ESもSPIもGDもみんな怖いので特別に面接が怖い、とまでは正直思っていないのだが強くトラウマを抱えているのは面接だけだと思う。
(普段かかってくる電話も怖いが名前さえ言えればなんとかなる、と気楽にいこうとしている。)

人柄が嫌でも分かってしまう。だからものすごく緊張する。

全く経験がないため右も左も分からない。
担当の方に正直に伝え、基礎を学んだ。
とりあえず言葉を選びながら、時間を気にしながら必死に食らいついた。

言葉を選びながら話してしまう、慎重になっている理由を尋ねられたのでバイトに落ちまくったことを明かした。
すごく恥ずかしいけれど、それが表面的な理由なのだから仕方ないかと思う。

そのトラウマの先にあるのは吃音だった。
落とされた理由は吃音だけではなくシフトや未経験であることもあるとは思う。
しかし、吃音を隠すか否か、隠さない場合どう伝えるかそれなりに気力を使って、それでも落ちるのでやっぱり面接がトラウマになってしまう。



休憩時間になってから吃音があること、吃音があっても円滑に話せるように予測変換機能を使うように言葉を選んでいるのだとこれまた正直に伝えた。

特別扱いを受けたり、吃音の子にされてしまったりするリスクもあるが言ってしまえばモヤモヤはとりあえず晴れる。

詳細は省くが私は吃音以外の面で上手くカバーできているらしい。
吃音自体もあまり分からないように話せたみたいだ。

普段私は症状をほとんど隠さない。生活に支障が出ないよう必要な時だけ言い換えを使用する。
欲には忠実で、食べたいものを我慢して言えそうなものを選ぶことは殆どない。
ただし、時間制限があるときには徹底的にコンパクトにまとめる。
何度も時間制限をオーバーしているのでやけに慎重になってしまうらしい。
言えない言葉はその時々で変わるため言えそうな言葉候補が頭に常に浮かぶ。

賢いねと言われたが、私にはこの方法が当たり前なので、そうでない話し方を知らない。

緊張がなくなって吃音がなくなると慎重さが消えて話しすぎてしまう。

吃音のない人はどうやって会話量を調整しているんだろう。未だに私にはこの事がよく分からない。

担当の方は改善点と良いところを明確に示してくださった。
吃音があると伝えても特別扱いはせず、どうしたら良いかを一緒に考えてくださった。
挨拶できないところはどうすれば良いかなどを提案してくださり安心した。

いわゆる「カミングアウト」(この言い方は好きじゃないけど分かりやすいからあえて使う)にも慣れてきたのできちんと伝えたことは無駄にならなかったなと思う。
私にとって吃音とはアイデンティティだ。
「私を形成した一部」という意味である。
医学的には障害で、他人によっては個性だとする人もいるらしいがそう受け止めている。
もちろん数秒待ってもらう必要は出てくるが話すことを避ける配慮は特にないため目的は共通認識が主だ。
私は恵まれた環境で生まれ育ったため「吃音がある子」ではなく「千夏には吃音があるよね」と言われて育った。だからなのかそのことを悲観的に思う気持ちもかなり少なくなっている。
今回の出会いもそう。
当事者みんながこんなふうに良い人に恵まれるわけではないので簡単にカミングアウトするのが良い、とは言えないし、カミングアウトの心理的負担がかかる人にはおすすめできないが私の場合は正直に伝えるこの方法が合っているらしい。

吃音があると面接において不利だと告げる報道は私の不安を増幅させた。
しかし現実的な話ではあるだろう。

吃音があるから何かを諦めるつもりは今特に無いのだがバリアはあるはず。



変にポジティブ過ぎず、ネガティブ過ぎずありのままをこれからも発信していきます。


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