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8年前の今日のこと

(2015.10.02)

今日は長女の8歳のお誕生日。
ふと思い立って、8年前のブログを読みなおしてみようと思ったら、
当然、8年前の今日のものはなかったので、
8年前の今日に一番直近の記事を。

そういえば、あのときもかなり大変だったわ~。
と懐かしく思う今日この頃。


そんな「今日この頃」が、一番の宝物。


お誕生日おめでとう。

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2007.09.27 Thursday*

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25日の火曜日に全ての検査を終え、
26日は悶々と過ごし、
そして27日。主治医のエコーを受けることになった。
エコーには主人と私の母もついてきて、
みんなでエコーの画像を見守る中
主治医は「うーん。水は減っていないですね」。

そして私に向き直り、口を開いた。
「胎児エコーの結果、心臓には大きな問題がなかったことはご存知ですね。
 胎児MRIでも明らかな異常は認められませんでした。
 あとは、羊水検査の結果ですが…
 金曜日には13・18・21トリソミーであるかどうかがわかります。
 13・18・21トリソミーだった場合は、妊娠を継続することになりますかねえ…。
 染色体異常だった場合、生まれても1時間しか生きられないこともありますし…。
 そうでなかった場合には、帝王切開で出産し、積極的な治療をしたほうがいいでしょうね。
 この状態では、赤ちゃんの突然死の可能性が高いです。」

ドクターの口からはっきり言われたのは初めてだった。
私は今まで、結局何も知らされず、知ろうともせず
のんきに過ごしていただけだったようだ。

ドクターの言葉を自分の頭で考えようとした。
21トリソミーって…ダウン症のことよね。
「染色体異常が明らかになった場合、治療はできないということですか?」
「もちろんご両親の希望があれば、全力で治療はします。
 ただ、染色体異常の場合お腹から早く取り出す、ということもかなり危険ですから
 なるべくお腹で育ててあげた方がいいと思います」
(今思い出しても、このときの主治医の言葉にはいくつか矛盾があるし、
 21トリソミーはもちろん、13・18トリソミーでも頑張って成長している子もいるのに
 まるでみんながみんな、生後すぐ亡くなってしまうかのような説明だったのはとても疑問)
とにかく、明日の染色体検査で異常が見つかったら
帝王切開ですぐ出産することはないのだ、
突然死するかもしれない可能性が高いまま妊娠を継続し、
予定日近くまで頑張るのだ…というふうに理解した。

でも、このまま妊娠を継続していたら突然死の可能性が高いのに、
出産は出来ないなんて、それも赤ちゃんが死ぬのを待つようなものじゃない!

エコー室を出て、病室まで歩きながら
初めて声をあげて泣いた。
こんなことがある?
こんなにお腹で元気にしてるのに、
突然死してしまうかもしれないなんて!
しかもその恐怖を持ったまま、妊娠を継続しないといけないかもしれないなんて!
今すぐにもお腹から出して、胸水と腹水を抜いてあげてよ!

談話室で3人で一息ついてから、5人部屋の総室に戻った。
5人部屋は今、私を含めて3人の妊婦がいる。
隣りの妊婦さんが…困った人だった。
ちょうど週数は同じくらいなのだが、心配していることがとてもくだらないのだ。
「大腿骨が平均より○mm小さいみたいなんですけど」
とか。それでいちいちドクターを呼び出す。
生きるか死ぬか(大げさだけど)を突きつけられている私はイライラしっぱなし。
私はウテメリンをほぼMAX量使われているが、
お隣の点滴を盗み見ると、私の6分の1くらいだった。
その量って…内服でいけるんじゃないの?!
特に他に薬も治療もなく、
研修医が「そろそろ退院でも…」と持ちかけても
「お腹がこんなに張るのに?!不安ですっ」と
断固拒否。
でもご主人が来ると「早く帰りたい」とすすり泣き。
私より先にキレたのは母だった。
個室が1つ空いたのを知るや否や、あっという間に婦長と交渉して
個室をキープ。
差額ベッド1日5000円だよ~とお金の心配をする私に
「こういうのを有意義なお金の使い方っていうのよ」
「すぐうつりなさいっ」と押し通した。
おかげで、随分ストレスから解放されたしのんびり出来て、
本当に母には感謝している。
(後日、NICUでお母さん方と喋っていたら
 同じ人の隣りでノイローゼになりそうになって部屋を替わった人が
 私以外にも2人はいた)

明日の羊水検査の結果で、全てが決まる。
どうか、赤ちゃんに会えますように。

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