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2023秋アニメ感想

明けましておめでとう御座います。このクソみたいなブログも何と5年目に入りました。草。

新年の挨拶をしておきながら1発目のブログは去年のアニメの話をするものです。去年もこうでした。今年も何卒よろしくお願いします。

さて、いつもの通り目次を作っているので、ご自身が見たアニメで他の人の反応が気になるアニメの感想を見たりするのに使っていただければと思います。
なお、今期の私的評価はこんな感じです。

では、以下は各アニメの感想です。なお年内に放送されなかった2作品は暫定的な評価としています。


S

ミギとダリ

À la mémoire de Sano Nami

これほどアニメを見ていて感動を得たのはヤマノススメ4期最終回以来かもしれんというくらい、最終話は満足感で満たされる最高のエピソードだった。もちろん2023年秋アニメ最高キャラランキング第1位はみっちゃんだよな。エイジに放火されてもうヤバいかも!って時に助けに来るのが亡霊と化したみっちゃんなの、ガチで最高過ぎるだろ...。それと同時に、ああガチで死んだんだ......と悲しい気持ちになったのは俺だけではないはず。

終わってみれば前半と後半のイメージがまるで異なるアニメだった。前半のノリで、まさか殺人も起きれば虐待も起きれば逃走劇が起きるアニメになるなんて想像できただろうか。前半もシュールギャグアニメとしては全然面白かったが、後半の謎解きも徐々にこのアニメの異質さが解放されてくる感じがあって非常に楽しめた。

最後の結末はあまりにも綺麗。サンタさんのプレゼントを2つ用意したことで、老夫婦がミギとダリの2人に気づいていたことを示す感動的な展開。まさかこんなアニメで泣くことになるとは......。お父さんの高い高いを遂行させるため、一方が一方を木を媒介にしてつるし上げていたあの時にはそんなアニメになるなんてみじんも考えていなかった。ここでプレゼントされるものが絶妙に要らないものだったのも、以下にもこの作品らしいシュールギャグ感があって嬉しかった。

最後はどうやらフランス語で「佐野菜見さんを偲んで」とみっちゃんが描いていたそう。最後まで満足感を詰め込んだ最高の作品に出会えてよかった。2023年ベストアニメは間違いなくコレ。


A+

君のことが大大大大大好きな100人の彼女

良い感じに下品で良かった。割とガチでアニメはエロければそれでいいと思っている人間なので、こういうアニメは1クールに1つはほしい。特に2023年はエロアニメに薄い1年だったので、余計嬉しい。

最終的には100股をする予定の大分ぶっ飛んだ設定だけに、主人公も女の子もネジが外れていた感じは良かった。思えば同じバイブリーアニメーションのあのアニメもぶっ飛んではいたから納得と言えば納得か。原作と比較してどのくらい飛ばしてるのかはわからないけど、はかりママの話は多分原作より大分イカれていたのでは。

2期決まったのは素直に嬉しい。ただ何となくココまでで満足感はあり、続きをやって面白くなるかは結構懐疑的。まあ院田唐音ちゃん出してくれれば何でもいいです。


A

カミエラビ GOD.app

良いオリジナルアニメだった。最初の方はプラチナエンド的なアニメであまり期待しても仕方ないかなあとか思ってはいたが、そんなアニメと比べていたことを恥じるくらいには楽しく見れた。

色々なキャラクターがいたけど、どれもかなりアクの強いキャラで面白かった。主人公のゴローくんは普通にバカ強い能力を持っていたり親がとんでもないやつだったり、雨プロの瞬ちゃん同様主人公なのにこんな可哀想な目に合うのかと中々同情するレベル。特にゴロー君の親は、おそらくだが「親は不倫していて、出来ちゃったことが判明したら『処分する』と不倫相手に宣言する」という、どんなアニメの毒親にも勝るほどのクズっぷり。しかもゴローにだけいた謎の妖精(CV.佐倉綾音)は実はその処分された子供だった・・・なんて考察がマジだったらヤバすぎる。ポケモンの都市伝説かよ。

また主人公以外も、雑魚で馬鹿な謝肉祭ちゃん、全然生き返ってもおかしくないアキツくん、人間性に優れ過ぎな会長さん、TSしたアイドルなどなど面白いキャラにあふれていた。謝肉祭ちゃん、雑魚だし馬鹿なのに死ぬほどイキってるの面白すぎるんだよな。

分割2クールということだが、放送予定は何と夏。春ではなく夏。忘れているかもなあ......。最後は全員ぐちゃぐちゃで終わったけど、2クール目告知は「ReStart」という文字面を冠していた。ということは一度全部ぶっ壊して2ループ目という感じなのでしょうか。個人的には、2クール目では佐倉綾音か謝肉祭ちゃんが主人公になるビルディバイド方式だと激熱なんだけど。


僕らの雨いろプロトコル

どう評価するか非常に迷うアニメ1。まず第一に制作会社Quad(黒井津さん)という時点で嫌な予感はしていたが、案の定作画は終わってた。内容もかなりぶっ飛んでいて、このアニメを面白い!と自信満々に叫んでいいのかはかなり懐疑的。だけど面白いと思っちゃったんだ……。

最もこのアニメが爆発していた瞬間は、キモウトが暴走していた時とゲイカレーボーイが暴走していた時の二重暴走が起きていた時だと思っています。かつてゲームにハマっていたこともあり疎遠になっていた兄との繋がりを、事故での後遺症をもって繋ぎ止めてるというのは中々思い切ったことを書くなあと感心した。
このネタが明かされた回は最後着衣のままシャワーを浴びるという衝撃的な展開で終わった。これは推測なのですが、おそらく当初は脱衣していたコンテだったのでは無いでしょうか。この推測が正しければやはり大胆に攻めたアニメだったなあと思います。

微妙にラブコメとしてもちょっと見どころあったのもよかった。望姉、偽更科瑠夏(ばくれつくん)、キモウトとアクの強いキャラ揃いが少しだけラブコメっぽくしていたのは吹く。違和感あるレベルで全員瞬くんのこと好きだったし、ほんの少しだけ恋愛フロップスを疑ったのはここだけの話。

作画の悪さは当初から察していたとはいえ、ここまでだとちょっとなあ。特に、一応このゲームの本筋であるヴァロっぽいゲームはお粗末という言葉だけでは済まないほど酷い。いっそゲームほどほどに人間関係メインにしてた方が良かったんじゃ無いかなあと思う。というか別にゲーム要素が要らなかった様な気もする。本末転倒。

あまり嫌いになれないアニメではあった。オリジナルアニメはこれくらいチャレンジングなアニメであってほしい。作画はこんなチャレンジングじゃなくていいんだけど……。


絆のアリル

1クール目の頃は後半にかけて少し面白くなってきて「2クール目があったら面白いかもなあ」と思う、よくあるそんなアニメだった。「よくあるそんなアニメ」にしては珍しく分割2クールだったことが判明した時は嬉しかった。そんな記憶。

果たして2クール目は、想像よりも楽しいアニメになってくれた点は嬉しかった。当初からアイカツっぽいなあって思っていたけど、ユニット対抗とかもうほぼアイカツなんだよな。
このユニット分けによって1クール目には(多分)1ミリも出てこなかったライバーの話も多く、この辺は賛否両論だったりするのかなあとは思うのですが、私個人としては結構好きだった。VICONICとかガチ百合過ぎて良かったです。

最後の展開。ここは何となくプリパラっぽいなあと思っていたのですが、正直尺稼ぎっぽく映ってしまったのがやや残念。一応2クールのアニメだからエピローグとか見たかったなあという思いもあった。1期OPの裏で見せる、というのは良かったしまあ仕方ないか。

総じて良いアニメだった。こういう女児アニメチックなアニメって本当に枯れ果ててるから大切にしたい。3クール目は無いかな?無いか……。


A-

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

子供の時にるろうに剣心を読み返していた時はvs斎藤一編と京都編とvs縁編をほとんど周回していたから気づかなかったんだけど、雷十太さんってあんなに面白い人だったんですね。殺人剣を謳っておきながら人を殺めたことがないっていう設定はぼんやり覚えていたんだけど、冷静にこれメチャクチャ可愛いな。こういう萌えキャラいたら人気でそう。

vs斎藤一は、「あれこんなもんだったっけ」と感じてしまった。ライデンフィルムなので全く期待はしていなかったけど、それにしても少しだけ物足りなかった。原作だともっとやっていたような印象だけど、コレはもう自分の手元で確認することが出来ないので何も言えない。ちなみに旧作のアニメは1分も見たことがないです。

京都編も決まって無事満足。ここ、真面目に見てもネタで見ても面白い二刀流作品なのでアニメーションで見れるのはシンプルに楽しみです。志々雄一派に1人、完全に小学生の頃のワイさんの性癖を壊したキャラがいるんだよね。


オーバーテイク!

コレは想像していたよりかなり良いアニメになってて、本当に最後まで見続けて良かった。1話からレースシーンは結構面白そうで、F4の苦難とかをカメラマンの視点から魅せてくれるのかなあとか勝手な期待をしていた。当初はこの期待通りにはそこまでいかず、レース主体のアニメというよりは「こういう人間ドラマをやりたい」という展開を作るために使われた題材がたまたまF4だった、というよくある微妙なお仕事アニメにしか映らず途中まではほとんど面白いと思った記憶がない。

それが全部変わったのは9話。コレは、ここまで小出しにされていたカメラマンの過去が全部明らかになった回だったけど、まさかテレビアニメで(おそらく)東日本大震災を直接的に触れる内容を見るとは。ちょっと前だと「バクテン!」っていうアニメだとメインキャラの親が津波で亡くなったことを匂わせていたり、「Wake Up, Girls!」で津波の残滓が残る街で合宿みたいなのをしていた回があったりというのはあったけど、オーバーテイクはもう津波が人を襲う瞬間まで描いていたのがシンプルに驚き。「津波の映像が流れます」というテロップがあったのもやけに印象に残っている。こういうテロップが出てくるアニメって、もしかしたら「魔女の旅々」で楠木ともりのキャラがガチでグロい目にあった回以来に見たかもしれない。
この時の作画も衝撃的。何回か流れた女の子の写真はいいとして、その女の子が元気だったころを描き、また瞳孔が開き切った瞬間は怖すぎて声が出た。まさか震災のリアルにダイレクトに突っ込んでくる作品だったとは全く思っておらず(確かに津波の匂わせはあったけど)、間違いなく2023年秋アニメにおいて衝撃的だったエピソードだったと思う。

ここからこのアニメを見る気合いが起きたからなのかわからないけど、それまでが嘘のように面白かった。本当は敵チームのファーストドライバーがケガしたあたりから面白くなっていたような気はするけど。
セカンドドライバーの徳丸くん、良いキャラですよね......。オタクってこういう陰の実力者キャラ、好きですよね?

最後のF4決勝戦みたいのも当然面白かった。そもそもレースシーンは最初から良かったけど、最終話は一人称視点を織り交ぜたり、カメラワークも相まってかなり惹かれた。このアニメだと最後クビ差の2着とかあってもおかしくないと思っていたから最後まで見逃せない緊張感も良かった。
総じて言うと結構良いアニメだったかもしれない。ちょっと過小評価しているかも。


攻略うぉんてっど!~異世界救います!?~

我らが日本の誇るアニメ……ではなくお隣中国産のフルCGアニメ。中華製の上澄みアニメってかなりクオリティ高いよなあ、というのを改めて認識。トライガンとかでも思ったけど、CGで作れるならCGで作ったほうが良いんだろうな。ディズニーとっくの昔からCGだからそれはそうか…。

最初の方は、たとえば邪竜なんたらかんたら(悠木碧と大塚芳忠のアレ)みたいに合わない中華アニメのノリかなあとか思っていたけど、途中からはヌルッと見れるアニメであることを認識できて後半はまあまあ楽しめた。こういうのをスルメアニメって言うんですね。

とかなんとか言ってるけど、このアニメの8割ってテンエンヤァ(CV.加隈亜衣)かもしれない。ED、および最終盤に出てきたエンヤァ萌えすぎませんか?アレのぬいぐるみ誰か出してくれ〜!


SPY×FAMILY

ここまで3クールやってきたアニメだが、このクールが1番楽しかったかもしれない。原作勢にとっては豪華客船編は賛否両論っぽいけど、これってワンピースの空島とかと一緒で週刊とかで見ると微妙に見えたみたいな感じなんじゃないかな、とか思っている。またはスパイファミリーに、こういうちょっとシリアス気味な展開を求めているか否かでも評価が変わるんじゃないかなとか思っています。

私は結構スパイファミリーに少しのシリアスを求めていた、というよりはヨルさんの話が欲しかったので豪華客船編はかなり楽しめた。このままだとヨルさんって何か人殺してる人なんだ〜くらいの認識しか得られなかったと思うし、もっと言えばマジでpixivとかで性的処理されるだけの人にしかならなかったと思うので、良かったと思う。
やはり話自体も個人的には結構楽しめたので、ここまでのクール程の退屈さはあまり感じられなかった。

というかベッキーの個人回がめちゃくちゃ良かった。ヨルさんとベッキーでこのアニメを持ち上げる私、ただのスケベ野郎ですね。


16bitセンセーション ANOTHER LAYER

今期なんやかんや毎週楽しみにしていたアニメ。絆のアリルからこのアニメに移行というのが今期の水曜深夜だったが、オリジナルアニメの1時間というのは中々贅沢なものですね。賛否両論あるでしょうが、私はこのアニメ結構好きだったりします。

既に多くの人間が言っていると思うので16番煎じくらいかもしれませんが、私もゲームを作っている中でマジのゲームとかが出てくるちょっとしたメタ要素が好きだったので、やっぱり中盤以降にあった「キュー」なるゲームを作ってしまった結果アキハバラがとんでもないことになってしまった!何とかしたい!という展開は何とも、という感じ。でもエロゲというか、セカイ系というか、何かこんな展開やりがちなイメージ。別にそういうのに明るいわけではないので適当こいてます。

マモルくんが不徳のギルドのOPに出てきた太古のゲームを開いて過去に戻った回、凄いマジデスに近いものを感じた。マジデスって平成初期~平成中期のアキハバラへの懐古みたいな要素もあったと思っている(というかそういうコンセプトだった気がする)んだけど、あの話もスゴイ平成初期~中期の作品っぽいなという印象を感じた。意味わからんギャグ?アニメになっていたけど、マジデスって本当はああいうのがやりたかったんじゃないかなあ。

最後の方は風呂敷を広げ過ぎて、取っ散らかった話を勢いで誤魔化して終了。よくあるオリジナルアニメって感じです。でも結構王道展開を見せてくれたのは良かったと思う。なんやかんやマモルくんとコノハの2人が好きだったので最後はTRUE ENDって感じで終わってよかったね。1話の激突シーンを最終話に持ってくるのは、ジャパニーズアニメかくあるべし。
個人的には最後皆で「16bitセンセーション」ってゲームを作りました!ってエンドだったら大絶賛していたかもしれん。OPの最後の映像とかそんな感じだったし。

TRUE ENDという表現は公式から。このPV見ると、やっぱり面白かったかもしれんというくらい良くまとまっています。しかし古賀葵さんの声はどこから出てるんだろう。


アンデッド・アンラック

極論、キャラがエロければ良いという風潮にイエスの解答を示すアニメ。ストーリーとかどうでも良くて、風子がエロいからまあ良いか......。そういう感じです。

悠木碧ちゃんのキャラとかの話は結構面白かったんだけど、砂漠の所に行ってUMAをぶっ倒すところの話は長いうえに突然アンディのとんでもない設定が明らかになったりと大分見てて退屈だった。当初この漫画は打ち切りギリギリだったとかなんとか聞いたけど、確かにこの辺は死ぬほど面白くなくて打ち切りの話とか出ても不思議ではないと思った。

中間はあんまり面白くなかったとは思うんだけど、最初と最後は面白かったのでこの評価。12話とかストーリーの提示としてはメチャクチャ気になる感じだったので2クール目は普通に楽しみ。OP変わるの悲しい。あのエッチなカットインで毎週興奮していたのに。

このED、とあるアニメのEDと全く同じ人が作っているだけあって雰囲気そっくりなんですよね。そう、あのアニメと......。


川越ボーイズシング

今期最もイカれた作品は実はこれかもしれない。少し前になるが「ヒーラー・ガール」という作品も同じく歌を歌うアニメとしてはかなり異質なアニメではあったが、コレは脚本がイカれている。見ていて頭痛を引き起こすレベルと熱狂できるレベルの狭間にある、病気のようなアニメ。

残念ながら放送を落としたことで年内放送は叶わなかった。しかも突然のBlu-ray販売中止。噂によると川越を通るなんかの電車でも広告がすべて消えていたとか......。
放送延期になった11話は「クリスマスに大会が行われる」というもので順調であればクリスマスの1週前に放映されるもので、延期されたことで奇跡的にクリスマス当日に放送されたわけだが、このアニメだとわざとクリスマスに放映するように延期した結果Blu-ray販売のゴタゴタが起きたとかありそう。しかも脚本は個人名でも連名でもなく「川越学園脚本部」みたいなそういうので誤魔化している。色々分からないことが多いアニメだ。

まあ普通に11話は作画・演出共に最底辺だったので放送を普通に落としたと考えるのが妥当であろう。そもそもアニメーション制作会社は検索しても出てこない謎の会社(同じ現象はテスラノートでもあった)なので何か爆発したのかもしれない。良いアニメだっただけに、ここが惜しい。


B+

星屑テレパス

エロ過ぎでしょwwwwwwwwwwwwwwwwww

何ともコメントしづらいアニメ。最終回はスゴイ良かっただけに、それに騙されているんじゃないかと思いながらもこの評価に置いてみた。

「きららアニメ」という前提条件を考えなくとも、やはり雷門瞬ちゃんのキャラがかなりノイズになっているように思えた。特に地方大会みたいなのに出た辺り。全キャラ一度負けたくらいでシリアスになり過ぎだろというのはまあ良いとして、ここの瞬ちゃんはかなりしんどいキャラだった。ツンツンしたキャラというのは全然嫌いではないんだけど、コレはツンツンを通り越してただのバチギレてる女としか映らない。逆に言えばコレくらいブチギレていることによってシリアスな展開になっている説得力があるのかもしれないが......。

これは完全に自分の好みの話なんですが、吃音キャラ(というかボソボソ喋るキャラ)って結構アニメだとキツいんだなと思ってしまった。ここ最近のアニメってそういうおとなしめのキャラがいなかった気もする。直近1年で増えた気もする。
自分はASMRが苦手で全く聞かないのだが、こういうことかもしれん。

でも最終回は非常に良かったと思う。私はそれまで仲良くなっていた2人がふとした瞬間片方が距離を取るようになるという展開と、今までのタチネコの関係性が逆転する展開が大好きなのですが、最終回はその2つの要素を同時に重ねてくる天才的な構図を突きつけてきて、これには反星屑テレパス派だった俺もテレビの前でスタンディングオベーション。ここ最近はホモアニメでこういう成分を得ていたような気もするので余計嬉しかった。

この最終回を見ると、後は面白くなるだけなのでは?部活モノにありがちなケンカする展開も消化できたことで、2期やったらかなり期待値高いと思うんですよね。「2期さえあれば!」というアニメは大体2期やらないのですが......。

終わり良ければ総て良し。皆もFOD、入ろう!(満面の笑みの雷門瞬)


葬送のフリーレン

最初は全然面白くなかった。なろう系でよくある、というか何なら今期で言えば「帰還者の魔法は特別です」みたいな、視聴者の自分からしたら「過去にこんなことがあってね...」って言われても「知らんわ!」としかならないアニメにしか映らなくて、もっと言えば見るのが苦痛だった。しかも1話(1~4話)は2時間突然投げられるわけで、コレはキツいぞ!とか思ってた。

と思っていたのですが、断頭台のアウラの話はマジデ面白かった。アニメに知らない過去の話とかどうでも良くて、今を生きているキャラの話を見たいから見ている自分からしたら、アウラの話はフェルンもシュタルクも大活躍していて非常に見ごたえあった。作画もかなり気合入っていて、その点シュタルクなんかはメチャクチャカッコよく見えた。フェルンは演出が素晴らしく、前の話でアウラと謁見したフリーレンと全く同じ構図で諏訪部まぞくの前に立ちはだかる演出は最高。アウラの最期も良い。エロ絵でバズってくれて本当にありがとうございます。

……だがフリーレンはココまでだったのか。この後は結局元通り。ボソボソ喋るから眠くなるし、僧侶が出てきてもいつまでも過去の話をされて自分が苦手とするフリーレンに逆戻り。リアタイなら雑に見れるんだけど、金曜23時@日本テレビは全く定時放映が確約されない枠で結局今期はほとんど同枠の攻略うぉんてっど!を見ていた。
配信で見るにはしんどいので離脱させていただきます。面白くなったら感動の万引きするので連絡頼む。


B

でこぼこ魔女の親子事情

終始コロコロコミックの擬アニメ化みたいなアニメだった。面白いな~と思ったのは場面転換の時にキャラクターを出すことで画面を見ていればキャラの名前を覚えられるようにしてくれたことと、次回予告を曲中にぶち込むという演出面で、内容はかなり虚無寄り。日曜22時と言えばビーストテイマーやノケモノたちの夜、このヒーラーなどレーベルが異なるのに虚無っぽいアニメがぶち込まれることが特徴だと思っているので、ある意味そういうアニメとしては正しい時間帯で放映されていたのかもしれない。

土師孝也の声を聴くとしばらくこのアニメを思い出すことになると思う。


SHY

序盤はエイトビットの本気作画、下地紫野の萌えボイス、シンプルにシャイちゃんがエロ過ぎる点などからかなり期待をしていたアニメだった。終わってみればこんなもの。

東山奈央との話、レディ・ブラックの話など、日常にヒーローが介在する話はキャラクターの良さも合間って楽しく見れていたのだが、スピリッツの話は長いうえにどんよりしていて辛かった。その展開に何か惹かれるものがあればいいのだが、とにかく暗いだけ。見ていて気持ちが沈んだだけ。こんな展開なのにひとつまみのおふざけをするクフフさんは浮きに浮きまくっていたし色々ハマれなかった。

2期決まったけど、凄い反応に困る。少なくとも嬉しくはない。見るかは...…その時に決めます。


聖剣学院の魔剣使い

キャラは良かったよね。キャラは......。よくあるそんなアニメ。死語になりますが石鹸枠ってこんなものですよね。

レオくんの過去がーとか、吸血の設定がーとか、昔のエルフ勇者がーとか、そんなのはマジでどうでも良くてエッチなシーンを見せろよ!......毎週そう思っていた。パッショーネだからそういう面の作画も少しは期待していたんだけど(照)、どうやら2024年冬の新規アニメに全リソースを割いたのか作画はお察し。監督はジブリの作品の監督も務めたことがある人だったそうだが、何故こんなしょうもないアニメの監督を引き受けたのかは永遠の謎。

Cパートは良かった。毎週面白かった~と思ったのはこのCパートのおかげ。いや全然面白くなかったけどね。


私の推しは悪役令嬢。

マジでよくわからないアニメだった。突然同性愛について語りだすレイテイラー、近親相姦を合法にしようとしたのか何者かに脅されていたのかよくわからないがとにかくシンプルなテロを起こした謎の兄妹、風俗狂いになって王権争いから離脱して突然2人の仲をぐちゃぐちゃにした水樹奈々のキャラ...…。振り返ると取っ散らかり過ぎな気がする。

ただ最後だけはついに面白くなるか!?と思ったりした。以前「夢見る男子は現実主義者」や多分「乙女ゲーの世界は(略)」などの所でも書いたかもしれないが、自分はそれまで仲の良かったカップルなどが突然仲違いするという限定的な展開が大好きなので、レイとクレア様の関係がガチで終わりかけた11話の最後は非常にワクワクが止まらず12話はこのアニメが始まって以来一番楽しみに構えていた。
そう思っていたけど...…。このアニメに期待する方がダメだった。クレア様が「レイテイラーさん」呼びにして明確に関係を清算したはずなのに、謎の天秤ゲームで普通に接していて最早ズッコケ。何なん

百合アニメは脳死で持ち上げがちな人間な私ではありますが、このアニメをこの評価より下に置く人がいても、私は不思議ではありません。


新しい上司はど天然

キモすぎ

思ったより面白かったという感想。社会人エアプアニメが多い世界ですが、意外と社会人していたアニメだったのではないでしょうか。いや社会人は男同士で同棲はしないが......。

実はこの作品、原作はたったの2巻しか出ていないため後半はガチでアニオリ?らしい。

確かに前半と比べて後半では、気持ちホモっぽさが増していたような気もする。同棲を始めたときはガチでBL作品になるのかと思って焦った。いっそ突き抜けたほうが面白かったような気もするが。

男しか出ないアニメだから積極的にハマることは中々できなかったけど、もしこのアニメがきらら原作で女の子しか出ない社会人アニメだったら......。そういう仮定をして見ると、このアニメは全然悪いアニメには思えなくなる。女の子同士が同棲する時点で良いし、パワハラ上司に精神をズタボロにされてその後フラッシュバックが起きる女の子って普通にガチ萌えじゃないですか?この設定を男で見るしかないなんて。悔しいよ、俺。

当初、このアニメは以前に放映されていた「うちの会社の小さい先輩」というこれまた尖ったアニメと似たポイントを持っていたことで少し話題になっていた。最後の方このアニメと比較する声は全く消えていたが、それはこのアニメが思ったより良い感じだった証左ではないかと考える。じゃあ「うちの会社の小さい先輩」は悪いアニメなのかよ。その通り、邪悪なアニメだよアレは。


帰還者の魔法は特別です

2期制作決定、嬉しいよな?いや、そんなに......。

AIの遺伝子のあの人にしか見えないロマンティカちゃん、ほぼ女なプラムきゅん、ほぼ出てこないまま何か行間で仲間になっていた瀬戸麻沙美のキャラなどキャラは良かった。ストーリーとしてはあまり記憶に残るものでない。どこかで見たことのあるような展開のツギハギという感じ。

原作は韓国産らしい。振り返れば2023年は公爵邸とコレの、知っている限り2作品韓国原作があった。案外悪くないですね。2024年も韓国原作で、アニプレックスが気合い入れているアニメあるけど、果たして?てかこのアニメはそれに比べて低予算だったけど何で2期?


ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

SHYと一緒。序盤はミーア姫の感情だだもれの顔芸が面白く、シルバーリンクの比較的安定した作画もあって結構見やすいアニメだったと思う。

ただ中盤からはとにかく喋るだけ。リアタイだと豚レバーの次のアニメがこれだった上に、このアニメのあとは僕雨にポーションと強敵が待ち構えていたこともあって非常に見るのが退屈に映ってしまった。ハッキリ言って、萌えキャラが主人公をやっているだけの「現実主義勇者の王国再建記」がこのアニメ。現国はガチで面白くないアニメだったと記憶しており、必然的にこのアニメからも気持ちは離れてしまった。しかもキャラデザは同じ人。偶然?
終盤はもう何をどう見れば面白く見えるのかが分からなくなってしまった。

まあOPは良かったし、良いか......。


アイドルマスター ミリオンライブ!

基本的にファン向けのアニメだったなあという印象。そもそも映画でやっていたそうだが、非常に納得。

映画でやるオリジナルアニメ映画(ただし、女がいっぱい出てくるものに限る)は、内容そこそこキャラもそこそこのイメージが強い。例えば最近やっていた「ポールプリンセス!」なんかがそうで、内容は別に惹かれるほど深掘りできる時間もない(60分そこらなので)し、したがってキャラクターもかなり浅いまま終わった。少し前だと「フラ・フラダンス」もそうで、「知らないアニメの総集編を見せられた」という感想がそのまま当てはまる映画になっていた。

何が言いたいかと言うと、このアニメもミリオンをマジで知らなかった場合に「知らないアニメの総集編を見せられた」という感想に終わり、見終わった後に得られるものはかなり薄いものになったのではと思う。結局、あんなにキャラクターがいる弊害というだけの話なような気もするが。
多少は触ったことのある自分でも物足りなさは強かった。特に原っぱライブとか絶対6話もかけてやるようなことではない。

アイマスという大きいコンテンツだけに仕方ない側面もあるだろうが、残念ながらこのアニメは100%ファン向けのアニメに終わったと思う。今期だとパラドックスライブもそう。ちょっと前だと虹ヶ咲2期もそれに近い。コンテンツの間口は狭くても広くてもどうでもいいが、アニメの間口は広くあってほしい。CGのクオリティも残念ながら高いものではなく、ストーリーもそういう感じなのでハマることが難しかった。

ただ最後のライブは良かった。神クズアイドルもそうだし、エクストリームハーツもそうだったし、何なら今期のウマ娘もそうだがやっぱり最後のライブシーンは何の邪魔もなく楽しみたい。

結論としては、まあファンが楽しいならいいかという感じ。でもこういうアニメは正直なところ、映画に篭ってるか配信でやってほしい。それこそ虹の映画みたいに。

シャニマスのアニメも放送が決まっているけど、かなり評判が悪い。アニメ映画って基本的に無難な内容に終える印象にあるので、そんなアニメ映画を「面白くない」って言うのは、個人的には100ワニとかグッバイドングリーズくらいじゃないと使えない言葉だと思っているので、もうすでに楽しみ。コレで意外と面白かったらアイマスP全員許さねえからな?いやU149を持ち上げるような層だしな......。
ちなみにグッバイドングリーズはガチのマジで面白くないので、一見の価値ありです。


暴食のベルセルク

嫌いなアニメではなかった。関智一の軽快なアフレコが一番好きだった迄あるかもしれない。

主人公は特に不快感があるわけでもなく、ロキシー様との絶妙な関係性、少し旅を共にした褐色女、喋る剣などボケーと見る分には非常にちょうど良いアニメではあった。
なろう系って数多くあるけど、意外とこういうアニメって少ない気がする。というのも、なろう系ってストーリーを動かすには①適当な悪意を持った敵を出す②何らかの危機が主人公に関わる小さなコミュニティ内で起きるくらいしか無いと思っていて、この両方とも有能たる主人公を持ち上げるために必要以上に無能になる(=不快になる)反対論者が必須になるわけですね。
そんな画一化されている展開をキャラクターの違いで魅せてくるなろう系が世界を征服している昨今、ほどほどの萌えキャラと、ほどほどの自己主張をする主人公はちょうどいいのかもしれません。まあこのアニメも序盤はヤバい聖騎士いたし、主人公はなろう系にしては珍しくシンプルな殺人を犯しているんですけどね。

帰還者よりはこっちの2期の方が見たかったりして。まあ(多分)KADOKAWAの枠でこの程度のアニメは2期ないですよね。


薬屋のひとりごと

これはマジで感想が無い。石川由依ちゃんの声を持ったお姫様の話は見ていてちょっと面白かったけど、これって今思うと石川由依のキャラが良かっただけかもしれない。

基本的にキャラの会話を以って進めていくアニメだけに、コレは私が1番苦手とするアニメ。ティアムーンの所でも書いたが、「現実主義勇者の王国再建記」と同じ感じでとにかく喋り散らかして1話が終わるタイプのアニメはどうやって楽しめばいいのか、この人生600作品もアニメを見てきて未だによくわかっていない。

これと似たようなアニメとして「後宮の烏」というアニメが2022年秋にあった。その時にこんな感想を書いていた。

会話劇が中心となっており、また特殊な固有名詞などが出てくるがその説明はそんなにされないため、見るのにいささか神経を使うようなアニメであったように感じる。

自分の感想ブログより

このアニメもそう。正直身もふたもない自分本位なことを書いてしまうと、俺は薬屋のひとりごとだけを見ているわけではない(というか俺以外もそうだと思う)ので、会話劇なら会話劇なりに演出などに工夫をしてくれるとありがたいと思った。アサルトリリィみたいに毎話名前を出せとか、でこぼこ魔女みたいに場面転換のたびに名前を出せとまでは言いませんが。
これってもしかして俺のオツムが弱いだけですかね?ありえるな。

そんな後宮の烏との違いはただ1つで、主人公の可愛さ。それだけ。後宮の烏の娘々は可愛かったけど、この猫猫は......。

全然関係ない話をすると、後宮の烏の時は「MARS RED」というアニメを思い出していた。おそらく俺が唯一好きな”こういうアニメ”。薬屋を面白いと思った人、是非このアニメを見てくれませんか?私を信じてください。


カノジョも彼女

少なくとも1期よりは良かった。1期は制作会社が原作クラッシャーとして俺の中で有名な手塚プロダクションだっただけに、作画も悪ければワンパターンな演出で見ていて苦痛すら感じたアニメだった。当時、人生で見たラブコメ作品の中で2番目に面白くなかったアニメがそれ。ちなみに今2番目に面白くないラブコメは「カッコウの許嫁」で、1番目は「幼馴染が絶対に負けないラブコメ」。3番目は「セイレン」。

2クール見て思ったけど、水瀬さんってマジでいらない子になっちゃっているよなあと思う。サキサキもミリカもシノも今期は中々良いシーンがあったけど、水瀬さんはマジで何もなかった気がする。作者もこのキャラの使い方に困っている印象。最終話なんか、それを弄っている展開もあって特にそんな印象を強めた。

同じクールに100カノが無かったらもうちょっと面白く感じられたかもしれない。正直なところ、全てにおいて向こうの方が上を行ってしまっている印象にあり、このアニメはある意味可哀想かもしれない。

制作会社を変えたことなど、このアニメを何とかしようとしていた気概は感じられたのでそこは好感。当時の自分の感想に「2期は絶対いらないが、やるならせめて制作会社は変えてくれ」と書いていてワロタ。本当にオタクの願いが叶うことってあるんだ。


Paradox Live THE ANIMATION

ミリマスの所でも書いたが、非常にファン向けのアニメという印象。ファンが楽しいなら、よかったねとしか言えない。

結局幻想ライブって何だったんだろう。何で彼らはそんな苦しいことをやっていたのだろう。BAEとcozmezは自己主張、金のためなどわかるけど、アカンヤツラと、BAEでもなくcozmezでもなくアカンヤツラでもない人たちはよくわからなかった。合宿回がやけに面白かっただけに、ヒプマイ同様振り切ったほうが良かったのかなと思ってしまう。

ところでOPの出来は非常に素晴らしい。Aメロで各ユニットのパートを与え、Bメロでは1話から最終話までの全体感でのコア要素を引っ張り出してまとめ上げ、徐々に盛り上がっていくサビではロゴを思いっきりドーン!と出しつつ、裏では前回のあらすじをプレイバックする。
深読みをすると、このアニメって幻想ライブを行うと「過去のトラウマに苦しむ」という設定があるからこそ、サビでは少し曇りがかった感じで前回のあらすじを流していたのかなと思ったり。だとすると相当考えられた神OPになる。凄い。

EDはあんなにダサいのに。特等席でとくと見ろ。アーン


ウマ娘 プリティーダービー Season 3

放送前から「キタサンブラックというシンプルな最強馬を主人公にしても面白みにかける」「盛り上げ所はサトダイとの有馬記念くらいしかないのでは」と思ったいたが、残念ながらまさしくそんなアニメになってしまった印象。サプライズとしてはシュヴァルグランに1話与えられたことくらい。良い馬なんですよね。というか大魔神が所有しているハルーワスウィート3兄妹ってドラマ性ある馬なんだよな。

1期はスペシャルウィーク、2期はトウカイテイオーというよっぽどゴミにしない限り面白くなることが確約されているウマ娘を主人公にしているからもう仕方無いんだけど、やっぱりキタサンブラック主人公になると淡々と史実を振り返っていくつくりにした時点でこうなってしまうよなという感想。出てくるキャラもドゥラメンテ、サトノクラウン、シュヴァルグランともう一要素足りない微妙なウマ娘でイマイチ盛り上がれなかった。
シュヴァルグランは良かったけど、謎の絶叫告白走りはちょっと......。多分ツインターボみたいな感じにしたかったんだろうけど、アレは普通に走らせた方が良かったと思う。シュールギャグみたいになってた。

2期の時も思っていたけど、あの踏ん張り顔走りは変にしか見えない。もう思い切って言ってしまうと、うんこ踏ん張ってるのかよって感じ。2期の100倍違和感あったのは気のせいだろうか。OPで「勝ちたい」と500回くらいイントロで言うくらい「勝利」に対するテーマ性を持っていたんだと思うし、気のせいではないと思う。

一応ライバルポジションになっていたサトノダイヤモンドも結局まともに戦ったのは有馬記念だけで、その後サトダイは凱旋門賞に行ってぶっ壊れて1回G2を勝っただけというマカヒキ同様の辛い現役生活になってしまったわけですが、だからと言ってアニメ内の最後は普通に空気になっていたのがあまりにも悲しい。まあもうこの辺はキタサンブラックが主人公なんですから、仕方ないですよね。

あまりにも史実を重点に置いたせいで、ドゥラメンテとキタサンブラックがシニア級?になって初めて対決した宝塚記念はその割を食らっていたと思う。現実に勝ったのはマリアライトという馬だったが、コレは残念ながらまだウマ娘になったことがないキャロットファームという団体の馬。したがってウマ娘的にはガチでモブが勝っちゃったということになる。コレってウマ娘だからギリギリ許されている(許されていますか?)けど、例えば今期で言えばオーバーテイクで、主人公やライバルチームを差し置いてマジで知らないモブが勝ったらどうでしょう。オーバーテイク見てない人の方が多いからこれ伝わらないか……。

ドゥラメンテとキタサンブラックが「共にこれからも頑張ろう!」とスポ根アニメらしい語りをしている時にマリアライト(仮)が「勝ったよー」と後ろで繰り返し何かを言っている演出もあったけど、全体的に真面目に作ることを避けて事あるごとに中途半端なギャグ演出をしていたのもウマ娘とか関係なく普通によくわからなかった。
2期もそういうのあったけど(最終回の有馬記念とか)、3期は意図したシュールギャグを狙ってるように見えてめちゃくちゃ滑っているようにしか思えず、ギャグっぽい何かと言わざるを得ない、共感性羞恥すら感じてしまう謎の演出が非常に多かった印象。

とにかくキタサンブラックを主人公にするにはあらゆる障害があったわけですが、ほぼ全ての障害においてクリアされることなく突き抜けた作品がこれ。落馬寸前なアニメです。
穿った見方をすれば「史実を忠実に再現した」という評価ができるかもしれませんが、私は何の面白みもない上に工夫も感じられなかったただのそこら辺の微妙ななろう作品と同等のアニメという印象に留まってしまいました。哀しいことです。

ことあるごとにナイスネイチャが挿し込まれていたのは......。まあもうこんなのどうでもいいか。突っ込んだら負けな気がする。
……いやキタサンブラックならサクラバクシンオー期待するよね?突っ込んじゃった。

でも映画は楽しみです。個人的にアグネスタキオンやジャングルポケット、マンハッタンカフェとかあの時代結構好きなので。
ナリタトップロードも関わりそうなので、例のアニメも見たほうがいいでしょうね。


ひきこまり吸血姫の悶々

SHY同様。序盤まあまあ面白そうで全くそんなことはなかった。雨宮天のキャラが大暴れしていたころはまだ作画も良くて内容も結構楽しめていたんだけど、ヒステリックおばさんとかサクナメモワールの話からは内容もそそられなければ作画も終焉に近い感じになっていてもう終わり。

Project No.9はただでさえ作画が良い制作会社とは言い難いのに何故今期は3つも掛け持ってしまったのだろう。何ならコレが今期1番作画が良かったまである。意味わからん。

雨宮天って結構演技力高いんだね、ということが分かっただけのアニメでした。作画さえよかったらなあ......。いやSHYも作画は良かったしそんなに変わらんかな......。


ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rhyme Anima +

1期も前半はビックリ歌演出で楽しませてくれたけど、後半真面目な話をするとビックリ歌演出のおふざけ具合が消えていってただの普通のアニメになっていた印象なんですが、2期も全く同じ構成だった。特にラスボスみたいなやつに会うまでのダンジョン攻略みたいなパートは本当にワンパターンな展開で、作っている側の「ラップしとけば満足するだろ?」という意思が伝わってきてかなり微妙だった。実際そうなんだけどね。

2期なんかは各ディビジョンの話では知らないモブに焦点が当たったりしていたけど(特にオオサカ)、アレは何?もうこのアニメプリキュアやん。

3期があるとは思わないけど、あっても多分この程度だと思う。


ベイブレードX

この七色マルチ(CV.野口瑠璃子)ちゃんがガチでシコれるから全員見ろ!

ちなみにそれ以外の感想はありません。お察しください。


B-

ブルバスター

ここからは致命的に微妙だったポイントのあるアニメ。このアニメはとにかく毎週右半分にいる男の馬鹿どもが、当番回かよって感じで無能な役を回していたのが意味わからなかった。無能なキャラを出さないと話を進められないアニメというのは完全になろうアニメと同等であり、私は多くのなろうアニメを評価することは出来ないのでコレもそう。

最後は何か良い感じに〆てきたな!と思って全然悪い感想は起きなかったんだけど、まさかのおれたたエンド。いやこのアニメでおれたたされても......。別に続きが気になるわけではないけど、しっかりと終わらせてくれるわけでもないタイプのクソアニメが一番質悪い。最初から作らないでほしい。

Lemino独占なのを今知った。まあ誰も見ないアニメなんて独占で正解ですね。ポーションもね。


ビックリメン

4話のその辺でライブした回、6話の水着回のような何か、8話辺りのラクロス回なんかはいかにもホビーアニメという感じで良かったけど、真面目な話が致命的に面白くなかったと思う。

3話のカードを川に落とした回なんかは、突然杖を投げ捨てた幻日のヨハネを思い出して頭痛がして嫌な予感はしていたが、その予感は的中してしまった。個人的にはホビーアニメらしくバカやっている方が面白かったと思うため、後半のシリアスな展開は全く惹かれなかった。というか何をしていたかもよくわかっていない。何か勝手にアニメキャラが盛り上がって勝手に終わっていた印象。

小倉唯のキャラが女だからという理由で半裸変身バンクがなかった時点で、もうクソアニメだったのは確定していたのか。


経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。

登場キャラ全員頭がイカれていた。その最高潮は最終話。

①ルナが実の両親を「彼氏を紹介したい」という体で引き合わせて、サプライズ込みであわよくばヨリを戻そうと試みた
②実際に両親は来たが、親父の方は「ルナが彼氏を紹介するなら」と再婚予定の彼女を連れてくる
③この計画が失敗してルナバチギレ
④それはそれとして色々あって痩せてきた友人Aに、かつて彼に告白されて「告白ハラスメントだ」と説教をしたニコルじゃない方の女の子が恋する
⑤友人Bはニコルの職場にストーキングして恋心を伝えようとする

↑メチャクチャ過ぎません?

最終話以外でも

⑥古賀葵のキャラがルナのあること無いことを吹聴する
⑦嫉妬心だけでリュートをNTRしようとする
⑧謎の浪人生がリュートに上から目線で人生相談に乗る
⑨突然サバゲーをする
⑩ルナが意味わからんくらい突然病んで別れ話を切り出す

などなどとにかくツッコミどころしかない変なアニメだった。私の周りでは「作者は女では?」と議論が巻き起こっていたが、俺に言わせればコレは人間が書きあげた作品ではなく、アニメ史上初めてAIが独自に作り上げたプロットを人間が修正した作品のアニメ化なんじゃないかとにらんでいる。

おさまけ同様、この作品を本当に好きで原作を買っている層がいるというこのジャップランドの現実に驚きを隠せない。「ヘイジャップ、そんな作品より進撃の巨人を読まないか?」いつかこうやって鬼畜米国人に馬鹿にされるよな。

ちなみに私の母親も不倫しているらしいのですが、この作品みたいに突然不倫相手が出てきたらマジでどうしようかなとかそんなことを考えていた。ルナみたいに泣きわめこうかな。それが正解な気もする。姉妹で引き裂かれるってまあまあ可哀想な過去だよな、この2人も。同情しますよ。

アメリカの匿名掲示板だとルナは知恵遅れ扱いされているそうです。


鴨乃橋ロンの禁断推理

ガバガバトリックしかない神アニメ。嘘、こんな作品間違っても持ち上げてはいけない。

deathを逆さにしたら?答えはsleepだあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!

あ!ロンの殺人犯限定ギアスが発動してる!

・・・(ロンのギアスが効いて自殺しようとする殺人犯)

(ワンテンポ遅れて)止めなきゃ!!!!!!

常にこんな感じ。ストーリーとしてはシンプルに最悪なアニメだと思うが、ガバガバ過ぎて面白い点は確かなので2シーズン目はまあ見るかな。そう、このアニメって分割2クールなんですよ……。


C+

ポーション頼みで生き延びます!

糖質?

大問題作。FUNA先生と言えば少し前で言えば「のうきん」、最近では「ろうきん」の原作者で、特に後者でヤベー人扱いを受けた上で放映された、FUNA三本の矢の最後の矢。個人手にはすでにおかしかった「ろうきん」よりヤバい側面もあったと思っており、もうホントにこの先生すごいって、FUNA様すごいってね。 またひとつ確信させていただきました。

一番びっくりしたのは†女神の目†の活動シーン。ここでベルという女の子が何か事を起こそうとしたのか、男の子が「ベルはやりますよ。」と言った瞬間、怪しげな瓶っぽい何かを抱えて井戸に頭から飛び込むというシーンにはマジで衝撃しかなかった。ここでカオル様はいつもの通り発作を起こすわけだけど、シンプルに逆切れだよな?しかも何かアイテムボックスがあーだこーだで普通に生きてるし、もう意味わからん。

戦争っぽいところでついにカオル様が危うく死にかけるんだけど、お付きのあの騎士が身代わりに串刺しにされたと思ったら、さながら「あの地球人のようにな…」とフリーザ様に言われた孫悟空の如く覚醒カオルになり、瞬間シンプルに虐殺を始めて草。何ですか、これ。

最後は今まで出てきたキャラがジビエートのアレみたいに大量に出てきて(今思えばOPでカオルが現世の人間を見送るアレのオマージュですね)、最後は何と俺たち視聴者に語り掛けてくるホラーエンド。怖いんだよマジで。後ろに怪しげな瓶を持ったベルがいて「ベルはやりますよ。」と言った瞬間俺も毒殺されるのかと思った。

ある意味リアタイで見てて楽しめたのは確か。コレを何らかの事情で後追いする人がいたら、これは何ともご愁傷様です。FUNA先生の作品はこれで玉切れらしいので一安心。2023年はFUNA先生に振り回された1年だったな......。


お嬢と番犬くん

この顔がデフォルトになってしまったと言えなくもないほど、キャラの顔は全崩壊。当然イケメンなはずであるケーヤもある時は迫真顔、ある時は薄顔、ある時はキラキラな目をした別人、ある時は白目になるなど、野獣先輩かよというレベルに見るたびに顔面が変わっていた。半分レイプだよね。こういうアニメは犯罪扱いにしないと、皆が不幸になる。

地味に内容も最低だったのがスゴイ。26歳の893が学校に先生ではなく生徒として入り込んだり、別組織の893も転校してきたり、何故かその2人のしょうもない恋争いでイサクさんは危うくレイプされそうになったり、海に行ったと思ったらまた違う893の構想に巻き込まれるし、2話でクラスメイトは当たり前のようにカラオケ店で酒飲み始めてイサクさんを襲おうとするし、もう本当にメチャクチャ。
一番面白かったのは最終盤は回想で誤魔化していたこと。当然作画リソースがキレた苦肉の策であることは察せられるけど、改めて見ると本当にクソみたいな内容でビックリする。ある意味この作画だからこそ楽しめていて、作画が並程度だったら逆に不快感すらあったかもしれない。

でもこのED見るとロマン感じるよな。イサクさん、こんなに可愛いんですよ?本編だと△みたいな口してて、適当にガキが作ったMiiみたいな顔しているのに......。

最も悲しい出来事は、作者がXの垢に鍵をかけてしまったこと。誰も報われない、悲しい忌み子のようなアニメになってしまった。もうこういうアニメはそろそろやめましょうよ。誰がこんなアニメのBD買うんだよ。誰がこんなアニメのグッズ買うんだよ。このアニメに制作側としても、視聴者としても、または原作からのファンとしても、全ての人間が不幸になる哀しいアニメ。


C

豚のレバーを加熱しろ

全く面白くなかった。ただ面白くないだけならいいが、作画も終わってる。内容も、おそらく1巻のみのアニメ化をしていると考えられるけど、それにしてもあまりにスローテンポすぎてハマる方が難しい。何の救いようもなく、見どころもない。何故こんな作品を買う人がいるのか、何故こんな作品をアニメ化しようとした人がいるのか、結局わからないまま勝手に年内放送は無理!と一方的に宣告してきた最低なアニメ。この作品のアニメ化に関わってきた人は未来永劫アニメに関わることをやめていただきたい。

ただし最終話を見れば変わるかもしれない。暫定的にココに置いたが、一個くらいは上がるかもしれない。......そんなわけないか。

最後になるので書きますが、Project No.9は未来永劫アニメを掛け持ちしないでください。


おわりに

というわけで37作品。え、37作品!?あまりにも多すぎるクールだった……。これでも7,8作品から逃げているので下手すりゃ40作品超えもありえたクールだった。まあ、プリキュア、逃走中、ポケモン見てるから40作品見ちゃってるけど……。

今期は結構アニメを楽しめた。数打てば当たるみたいな感じはあるけど、まあ逆にこんなにアニメあって全然ダメでしたってなったらもうアニメとかいうのは2023年で終えてますよね。とはいえ本数が多いだけに何とも言えないアニメが多かったのも事実かなと。業界的にアニメ本数減らしてくれないかな。というか制作会社減らした方が良い気がする。でもそうなると寡占の問題にもなるのかな。難しい。

現在は1月中旬のプリキュアライブに備えて全速視聴中。2作品は絶対間に合わないんだけど18作品はとりあえず見終える目処は立った。あとは「朗読劇」のあるらしいライブらしいが……。似たような構成のアニプレライブのようになることを期待したい。

それでは、ごきげんよう。

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