声優アワードの過去5年間から傾向を見てみる

こんにちは。声優アワードは3月なのですが、どうしても気になって1日で調べてしまった。本当はギヴンの映画を見たりいろいろしたかったのに俺の1日はメチャクチャ。

というわけで早速見ていきます。クッソ時間かけて作ったので見ていただけると私の苦労も報われるというものです。

1.導入

一応大事なことなので書きますが、結果だけ知りたい人はここを飛ばしていただいて構いません。

1.1.分析対象・目的

声優アワードは2007年から数えて15回開催されている。今回はある程度選考の基準が定まっている5年間(第11回~第15回)を分析してみる(めんどくさいからではない)。これに関しては後述する「注意点①」を参照されたい。
声優アワードの中でも「主演男優・女優賞」、「助演男優・女優賞」、「新人男優・女優賞」の計6項目について分析する。

目的は、声優アワードに関する観念を表で可視化することによって、より具体的なイメージを付けること。
声優アワードに関する観念としては、「シグマセブン不参加説」や「大沢事務所新人賞不参加説」はもちろんだが、「新人賞の基準(デビュー5年以内)意外と守られていない説」が挙げられる。特に私は一番最後を明らかにしてみたい。


1.2.抽出する要素

「名前」、「当時の年齢(当該年4月1日時の年齢とする)」、「事務所」、「黒太字数」、「主な役(アニメ)」の5項目を抽出する。
新人賞は加えて「デビュー年」と「デビューから何年目か」も追加で書く。
なお、デビューからの数え方としては、例えば千本木彩花(デビュー年2013年)は第11回(2017年)に新人女優賞を獲得しているが、第11回の対象期間は「2015年12月1日~2016年11月30日」なので、デビュー年からは「4年目」となる。この数え方で統一したい。

ちなみに、「黒太字」とはWikipediaを見てパッと見てすぐわかるメインの役柄を指す。これに関しては注意点②を参照されたい。
あと、開催年度によって対象期間がぐちゃぐちゃである(前年秋アニメ~当年夏アニメだったり秋アニメも入れたり)が、めんどくさいので「前年秋アニメ~当年秋アニメ」という括りで数えた。


注意点①

「5年間(第11回~第15回)を分析してみる」と書いたが、実はこの間に選考基準が変わっている
具体的には、第1~12回は「各部門、一般投票をもとに候補者の一次選出を行う第1群と、選考委員会にて顕彰される特別賞などの第2群の2種類に分けて選考が行われていた」らしい。第13回からは、「第1群と第2群の区分を廃止し、それぞれの部門とも、実行委員会と選考委員会による選考に変更された」らしい。

つまり、11,12回と13~15回では選考基準が違う。そのためごちゃまぜにして分析するのはいささか無理やりが過ぎるかもしれないが、3年間だけを分析するのは味気ない気がするのでそこはちょっと許してほしい。
って書いていたんだけど、5年間でも膨大で3年間に日和ればよかった。


注意点②

「「黒太字」とはWikipediaを見てパッと見てすぐわかるメインの役柄を指す」と書いたが、これは主演と助演をごちゃまぜにする恐れがあるというツッコミがあるだろう。
確かに、例えばワンピースのビビ(ナルトの日向ヒナタでも良い)はアラバスタ編(ヒナタの場合は暁、特にvsペイン戦)を見ればヒロインと言っても良いが、作品全体を見て主演というには違うであろう。
また、「ひとりぼっちの〇〇生活」の小原好美は黒太字だが、ほとんど出てこない。

というわけで作品を深く見れば主演なのか助演なのか、また太字に値するだけの役だったのかはわかる。しかし、これはめんどくさいので一緒くたにする。ごめんなさい。
一応「何の役をやっていたか」を書くのでそれで納得してくれたらうれしい。

あと、全体に言えることだけど、頑張って一人でやっているためミスは多々あると思います。なので話半分に聞いてくれたらと思います。


2.結果

というわけで主要の6部門について5年間のすべてを貼ろうと思ったのだが、異次元に膨大になったのでちょっとやめておく。ちゃんと調べたのは以下でちゃんと載せるので許してほしい。

ちなみに私はノンゼミだったため、気持ちの悪いまとめ方だったらごめんなさい。


2.1.主演男優賞

まずはこんな感じ。主演男優賞は「対象期間中に発表された作品の中で主演として活躍された声優」とされている。

結構荒れたらしいが、第11回は「君の名は。」で主演男優・女優賞を取った。第12回は期間に入っているのかよくわからないが前年の秋アニメである「ユーリ!!! on ICE」のメインで主演男優賞・助演男優賞を取っている。
また、第14回の花江夏樹は言わずもがなである。
もちろん、内田雄馬のように大量に出まくった声優も取るし、津田健次郎のようにメチャクチャアニメが強いというわけではないが印象に残った声優が取ることもある。特に津田健次郎はアニメだけではなく朝ドラのナレーションで世間に浸透していたことも大きいと思う。最近はCMやドラマでも見る。

予想するとすれば、基本線は「世間的・オタクの間で大流行したアニメの主演を務めた声優」あるいは「たくさん主役で見かけた声優」で相違ないと思う。事務所による偏りはないように見える。


2.2.主演女優賞


基準は主演男優賞と同じである。
前述した通り、「君の名は。」での受賞が見て取れる。他にも「響け!ユーフォニアム」や「かぐや様(以下略)」、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」がある通り、こちらも「世間的・オタクの間で大流行したアニメの主演を務めた声優」の法則はあてはまる。
しかし主演男優賞と違う所として、主演での出演数が少ないことが挙げられる。これは男性声優は割と固定化された中で編成が行われる一方で、女性声優は同じような声優でも何人も存在することから流動性が高いことが原因として挙げられるであろう。

それを取っても古賀葵さんの2作品(かぐや様の他に、慎重勇者のエルル)は異質。同じ年に、白銀御行役の古川慎さんが受賞しているため、「印象的に残った作品の中でも他の部門とのセットで受賞する」という法則が透けて見える。既に名前を挙げた「君の名は。」「かぐや様(以下略)」はもちろんのこと、「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」もそうである。

というわけで、主演女優賞は「世間的・オタクの間で大流行したアニメの主演を務めた声優」はもちろんのこと、「印象的に残った作品の中でも他の部門とのセットで受賞する」ことが挙げられるという結論に至る。

ちなみに後述するが、声優アワードは京都アニメーションが好きといううわさを聞いたことがある。実際、ココでも受賞しているが後にも何回か出てくるので気にしてみてほしい。


2.3.助演男優賞

先ほどから言っている作品が3つある。子安武人は他にもリゼロのアイツとかあるのですが、それでもやっぱりヴァイオレット・エヴァーガーデンでの受賞と見える。しかもホッジンズは主役扱いではないらしい。これはWikipediaがおかしいような気もするが。

ココは見ていて面白い。石川界人のような若い人もいれば、大塚芳忠や古谷徹のような大ベテランもいる。特に古谷徹なんかは安室徹くらいしか無かったが、あの映画も爆発的に売れてたと思う。
助演男優賞は印象に残る作品に出演していた人や多くのアニメに出ていた人がとるような印象だ。これは主演男優賞と変わらないと思う。

ちなみにここでも京都アニメーションのアニメがある。


2.4.助演女優賞

強くは関係はしていないと思うけど、アイムと81で半分を占めている。佐倉と大西が同時受賞なんてあったなという気持ちになってる。

これはたまたまだと思うんだけど、30歳以下しかいない。先も言ったが女性声優は男性声優に比べれば流動性があると思うし、バリバリに活躍している女性声優となると30歳以下くらいとなるのだろうか。
また、特別大きな作品に影響されていない部門とも言える。第15回の鬼頭明里くらいではないだろうか。
あとこれは完全に直感なんだけど、演技力が上手いと評価されがちな声優が多いと思う。

もし予想するなら30歳以下くらいで、色々なアニメに出ている声優を予想すれば当たるのではないだろうか。正直予想するのはここが一番難しいと思う。


2.5.新人男優賞

まず、新人賞は「原則として声優としてデビュー5年以内」「対象期間中に「新人賞」を取るにふさわしい、特に目立った活躍をされた声優」とされている。

まずは第1のルールを見よう。5年間では3回の原則破りが存在している。これを多いと見るか少ないと見るか。
西山宏太朗さんはRE-MAIN以外で触れたことが無いのだが、小林裕介さんと矢野奨吾さんは正直ルール逸脱でも推したいくらいの演技力はあったと思う。特に矢野奨吾さん演じる佐藤真冬の真実が判明するギヴン9話は魂が震える。オススメ。

第2のルール。ぶっちゃけそう言えるか怪しい人もいる。いるが、「天気の子」は「君の名は。」理論だし、モブサイコも割と話題になったアニメだった気がする。
で、アルゴナビスなんだけど、これに関しては新人賞には「コンテンツ」での受賞があるのではないかと考える。
コンテンツで言えば、他にもSideMから3人も出ている。何なら内田雄馬もそうだ。

また人物個人だが、落合福嗣(落合博満の息子)や土屋神葉(土屋太鳳の弟)という話題性を取ろうとしている例もある。ただ、二人ともただの話題性レベルの演技力ではないことを注記しておく。

というわけで新人男優賞は「5年以内というルールは一定のレベルにある声優にはその限りでない」「コンテンツでの受賞がある」「話題性を取ろうとしている」という3点がある。
あとはよく見た若手っぽい人を予想すればいいと思う。表を見れば分かる通り、分かる人は納得のメンツだと思う。


2.6.新人女優賞

ザーッと見ると、男性声優と同じで何となくコンテンツっぽいのが見えてくる。アイドルマスター程目に見えるものではないが、プリチャンやアイカツやプリキュアのような長く続いている女児アニメの主役、あるいは「ぼくたちは勉強ができない」もライブとかやっていたしちょっとそういうところはある。これはこじつけなのだろうか。

また、新人女優賞も「5年以内」というルールは4回破られている。ただここでもメンツとしては納得だと思う。強いて言えば本泉莉奈だけどうなのだろうかとは思うが、未来(体操ザムライ)で証明された。

あと、ここ最近の受賞は「本当に若くてちょっとずつ出始めそうな感じがある声優」が続けて受賞している。第13回は楠木ともりさん、林鼓子さん。第14回は岡咲美保さん。第15回は逢来りんさんといった具合だ。
偶然かもしれないが、いずれも何かしらのコンテンツに所属している(ラブライブ、プリチャン、アイマス、アイカツ)。
女性声優所属のコンテンツは異常に豊富なので、コレは納得。

事務所的に言えば、第15回までは81プロデュースが絶対にいた。あとはアイムエンタープライズもほとんどいた。第14回では来ないといわれていた大沢事務所の声優が受賞し、第15回の事務所で見る異質性は明瞭だ。シグマセブンは、多分全部の部門で初めての受賞だと思う。それが僕の大好きな声優なのは嬉しい(何の話?)
ちょっとずつ声優アワードは変わりつつあるんだろう。

というわけで、新人女優賞は

20歳行くか行かないかくらいの声優が来る(特にコンテンツの所属もあると傾向に合う)
5年以内というルールは普通に破られている
81プロデュース、アイムエンタープライズの影響力は強い

この3点を押さえておくのが、予想の後押しをすると思う。


3.結論

というわけで結論。

まず主演男優賞だが、「世間的・オタクの間で大流行したアニメの主演を務めた声優」あるいは「たくさん主役で見かけた声優」が基本だ。これは以降でも言えること。

主演女優賞は、上記のことはもちろんだが、それに加えて「印象的に残った作品の中でも他の部門とのセットで受賞する」ことが挙げられる。それは主演男優賞かもしれないし、助演男優賞かもしれない。

助演男優賞だが、これは主演男優賞と全く同じ対応で良いと思う。より主演ではなく脇役に目を当てるべきではある。

助演女優賞だが、傾向として言えるのは30歳以下くらいで、特別大きな作品に影響されていない部門と言える。予想するのはコレが一番難しいと思う。

新人男優賞は、「5年以内というルールは一定のレベルにある声優にはその限りでない」「コンテンツでの受賞がある(アイマス、バンドリなど)」の2点が挙げられる。あとは順当に考えれば予想できると思う。

そして新人女優賞。これは「20歳行くか行かないかくらいの声優が来る(特にコンテンツの所属もあると傾向に合う)」「5年以内というルールは普通に破られている」「81プロデュース、アイムエンタープライズの影響力は強い」の3点は強力だと思う。納得のメンツに割って入ってくる謎の人が1人いるということもあるが、基本的にはそれなりに納得のいくメンツになると思う。


おわりに

いや~~~~~~~~~~本当に疲れた。これ、一回やってみてほしいのですがヤバいんです。もうできれば二度とやりたくない。

二度とやりたくないってアニマックスの予想の時も言っていたんだけど、結局またやってしまった。学ばない男です。

こんなしょうもない声優アワードとかいうものに心血注げた俺の魂の5年間分析を是非使ってくれると嬉しいな!って思います。

とりあえずは3月くらいまで色々な人の予想を見て最終的な予想は載せます。もちろんこんな調べたんで、これに擦りますよ。
競馬は当たらないけど、声優アワードは当てたい!

そんなわけで今回はここまで。本当に二度とこんなことはやらないと思う。

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