声優アーティストのフォロワーと観客動員数の考察【メモ版】

水樹奈々、堀江由衣、田村ゆかり、あるいは古くは林原めぐみや椎名へきる、國府田マリ子などから一気に加速した声優アーティストなる名称は、令和になった現在、完全に定着しました。
水樹奈々が紅白歌合戦に出演してからは、今や声優アーティストが歌番組に出るのは普通のことになっています。

そんな声優アーティストはもちろん個人の単独ライブを行っています。さて、その単独ライブを行う際、彼ら彼女たちはどの程度の集客を呼び込めるのでしょうか。

私は、「声優アーティストのライブ予想ライブ集客数は大体Twitterフォロワーの1/100(=1%)から±1000人くらい」(めんどくさいので以下では1%理論と言います)という説を前々から考えています。
例えば10万人のフォロワーがいる声優アーティストであれば、まあ大体900~1100のキャパ(50%収容中野サンプラザやLINE CUBEくらい)は埋められるだろう、ということです。

今回はこの説を検証するために様々な声優アーティストのTwitterフォロワー数とライブをした時のキャパ数を分析・・・しようと思ったのですが、そこそこめんどくさかったです。
そんなわけで今回はメモ版ということで、2019~2022年の3年間くらいに僕が行った(行く予定の)ライブを分析対象とします。いつかは50件くらいは集めてみたい。


分析方法及び分析対象など


当日券無し→0,当日券有り→1

実際に表を出したほうが分かりやすいと思うのでもう挙げてしまいます。

まず分析対象は先述の通り、2019~2022年に私が行った声優アーティストのライブ14件。なお、12,13の石原夏織は詳細未定のため参考程度にしてくれればと思います。また、FCイベント(具体的には水瀬2回、東山1回)は省いています。
よく考えたら8小倉唯は行ってなかったです。すいません。

フォロワー数だが、今のフォロワーではなく、ライブ開催決定の報が出た日付らへんのフォロワー数にしています。もちろん、ピッタリその日のフォロワー数を記述するのは無理に近いので(出来るツールがあったら教えてください)、近しい数字ないしは推定数字にしています。参考にしたのはコチラ

また、当たり前ですが2020~2022は例のアレで収容人数が抑えられているので、その場合のキャパ数は一律50%にしています。富田のライブとか多分50%では無かったと思うんだけど、これはもうどうしようもないのでご容赦ください。

一番の肝はE/D。これが今回私の提唱する「声優アーティストの予想ライブ集客数は大体Twitterフォロワーの1/100(=1%)から±1000人くらい」を検証するための、ただの割り算です。名前の由来はセル列。
コレが0.9~1.1%くらいになれば適正人数、それを下回っているのであれば「フォロワー数の割にキャパが小さい(大胆に言えば消極的)」、それを上回っているのであれば「フォロワー数の割にキャパが大きい(大胆に言えば積極的)」と言えるでしょう。


結論


左軸はライブ開催発表時のフォロワー数、右軸は会場のキャパをフォロワー数で割った時の%表示

何か線があって右軸が見づらいけど、何かめんどくさいからこれでごめんなさい。
先に結論を挙げちゃおうと思います。何が言いたいかというと、久保ユリカ~水瀬いのりを見てもらえれば分かる通り、声優アーティストのライブ集客数は大体Twitterフォロワーの1/100(=1%)くらいで推移していると言えます。私の説は「声優アーティストの予想ライブ集客数は大体Twitterフォロワーの1/100(=1%)から±1000人くらい」というもので、そこまでバカなことを言っているわけではないらしいですね。やはりフォロワーの1%くらいが適正集客数なのかもしれない。

ただ、別にこの14件だけではその1%を超えるからと言ってキャパが余るということは言いづらいです。久保ユリカや小倉唯はまさにそれで当日券が出ていますが、和氣あず未や内田彩はむしろ1%を下回っているけどチケットが余っています。逆に石原夏織なんかは、フォロワーの割に大きめの会場でチケットを捌き切っています。

基本的には、というかフォロワー10万人~70万人くらいならフォロワーの1%くらいの数を入れられる会場が声優アーティストの適正ライブ会場であると言えるでしょう。ただ、こんなことを言うと元も子もありませんが、声優それぞれの事情によって色々変わります。というのは後述。

結論としてはそんな感じ。

使い方


せっかく書いたんだし、使い方も書いてみたいと思います。

例えばAという声優アーティストがいるとしましょう。あなたは彼女の曲がそこそこ好きで、どのくらい好きかというとライブがあったら行くか迷っているくらいです。彼女のフォロワーは30万人ほどとしましょう。
先の1%理論に照らし合わせれば、大体キャパ3000人くらいの会場が適正会場と言えます。

この場合、もしパシフィコ横浜(キャパ5000人)で開催なら急いで申し込む必要がないかもしれません。最速先行ってCD買ったりFC入らないといけなかったり意外と先行手数料がとられたりするので、そこと相談するべきでしょう。
もし神奈川県民ホール(キャパ2500人)だとちょっと早めに申し込んでおかないと、Twitterで流れるチケットを探す羽目になるかもしれません。

というわけで、行くか迷うアーティストにこの1%理論は使えるかもしれません。

とは言えLiyuuはフォロワー65万くらいだが、パシフィコ横浜で当日券が出た。なので、ご利用は自己責任ということで一つよろしくお願いいたします。
まあLiyuuの場合はコスプレイヤー時代のフォロワーがそもそも存在していて、そこにラブライバーが加算されているからそういうことも考えないといけません。

そんなわけでたかだか14件しか取り上げないし、全アーティストに関するE/Dが何故その数値になっているのかを以下で私見を述べていきたいと思います。

①フォロワー数300,000↓の9件


青色は当日券有り

左軸はライブ開催発表時のフォロワー数、右軸は会場のキャパをフォロワー数で割った時の%表示です。

まずは左4つを占めている石原夏織から。そもそも彼女は個人のTwitter垢を持っておらず、フォロワー数は控えめです。とはいえ、小倉唯(左5番目)は同じように個人垢を持っておらずオフィシャル垢で10万フォロワーいたし、後で取り上げる水瀬いのりなんてオフィシャル垢で70万フォロワーもいるので、今回は分析に取り入れました。なお、先ほど述べましたが、今年3月開催のデータも入っており今の所何とも言えないので、とりあえず左2つだけを見てもらいたい
右4つの折れ線と比較してもわかりやすいが、いくらオフィシャル垢でフォロワー数が控えめとはいえ、フォロワー数の割に人を集客できていると言えるでしょう。いくら1stシングルが1万枚売れたとはいえ、たった5万人程度のフォロワーしかいないのに大体2000人のキャパを埋める集客性があるのは、多分優秀なアーティストと言えるんだと思う。
コレは石原夏織のオタクにはコア層がそれなりの数存在していることに起因していると思います。それなりに良い曲を歌うため新規層も出たり入ったりしていると思うが、少なく言って6~7割くらいは1stから全部のライブに行っている人だと思います(個人の意見です)。
また1stライブが2500のキャパで成功したのも大きいと思います。運営も「このキャパなら継続で行ける」と考えたのかもしれません。以降は中野→パシフィコ(半分)→立川→神奈川県民ホールと大体同じようなキャパシティ(2000人)を組んでいます。

続いて小倉唯。ココでは2つ取り上げています。左の方は、オフィシャル垢で割っているため必然的に割合は高くなっています。ただこの時の小倉唯人気って多少落ちているとは言えまだまだ健在だったと思いますし、確か2016年は幕張を埋めていたような気もするし、そんなに積極的な(無謀な)キャパ選択ではないと私は思います。ただ、1%を大きく超えているからか、チケットは当日券が出ています。
続いて一番右。コレは既に彼女が自分のアカウントを持っている時です。例のアレ(Twitterのことではありません)はもちろんですが、意外と小倉唯陣営が日和ったのか、それとも悲しいかな小倉唯がもう実質三十路になったからか、あるいはここ最近の曲の微妙加減を公式が慮ったのか、何故か半分パシフィコでの開催になりました。流石の小倉唯も、キャパ2500程度は捌けるということでしょうか。ちょうどフォロワーの1%くらいのキャパになったのは個人的に興味深いところです。
そう言えばFCイベは当日券も出ていたし、小倉唯陣営の日和り次第では次の開催もこのくらいのキャパになる可能性はありますね。一応武蔵野の森(キャパ10000)でやったこともあるんですが(バカほど席空いてたけどね)。

では残り3人。まず久保ユリカ。割合としては1.5%くらいでやや高いと言えます。コレで当日券があったので、フォロワーの割にそこそこのキャパでライブをやってそこまで集客しなかった例の一つと言えるでしょう。
コレは言わずもがなだが、彼女はラブライブの一員です。ラブライブ声優はアイドルマスターとは違って1グループたったの9人しかいないので全員フォローしてもTwitterのTLを汚しません。なのでとりあえずフォローしとくかwという人も多くてフォロワーが増えているのでしょう。
だがそれもそうだが、実は彼女は「1stライブで活動休止宣言をして会場をお通夜状態にした」という過去があります。正直コレでライブに行くくらいのファンは多少なりとも減ったのではないでしょうか。僕はそのライブに行けなかったのですがね。

続いて和氣あず未。割合としては0.76%でちょっと低いと言えます。というか当日券が出ていたし、2階席は開いてすらなかったような気がするし、実際の集客数はもっと低かったことが考えられます。フォロワーの割に小さめの会場でやって、しかしチケットも捌けなかった例です。
理由を考えると、彼女はアイドルマスター及びウマ娘という巨大コンテンツに関わっているからというのが第一に挙げられると思います。これでフォロワーが結構増すはずですから、日本コロムビアもコレ(中野サンプラザ)くらいは行けると踏んだのかもしれません。
ライブ内容もかなり簡素で、しかもタイアップの曲は3曲中1曲もやりませんでしたし、もしかしたらそんなにアーティスト活動に興味ないのかなあと思っていたら、アルバム出しましたし、イマイチよくわからない声優アーティストです。

最後に富田美憂。割合としては0.66%で小さい。フォロワーの割に小さめの会場でやってチケットも捌けた優等生と言える。
......言えると思っているんだけど、このライブ実はかなり特殊だったと思う。そもそも座席のレイアウトが結構変(連番は席空けない、その隣は空けるという感じ...…〇〇×〇〇〇×〇みたいな)、勝手にアイカツスターズの曲を期待したオタクが一定数いたことが挙げられる。特に、当日券が(たしか)出なかったのは後者の影響はそれなりにあると思う。なので、このライブでチケットが捌けたからと言って2000キャパでやったらちょっと火傷するんじゃないかと思う。

②フォロワー数300,000↑の5件


さっきと比べて右の目盛りは小さい

先ほど同様、左軸はライブ開催発表時のフォロワー数、右軸は会場のキャパをフォロワー数で割った時の%表示である。

まずは東山奈央から。この東山奈央のライブはキャラソンライブなのでちょっと例外とは言えますが、1.5%くらいで埋めています。1stライブが武道館という異端児なので、まあキャラソンライブという物珍しさに向かう人もいると考えればそれはそうという感じです。ちなみに俺はそんな感じで行きました。
結構ギリギリの水準ではあったのではないでしょうか。

続いて水瀬いのり。2019年の方(左)は武道館開催でフォロワーも意外と少ないため、4%近くになっています。これでも埋められるのでやはり水瀬いのりは凄いです。その次の横浜アリーナは半分開催なのでこうなっているが、仮に満員だったらどうなっていたでしょうか。ちなみに割合は2.5%くらいになります。
こんなしょうもない話題より2年でフォロワーが1.5倍になっていることが驚きです。

最後に内田彩三森すずこ。二人ともラブライブ声優なので(三森すずこは加えてミルキィホームズとレヴュースタァライト)、フォロワー数は非常に多くなっています。そのため、1%を切っておりフォロワー数に対して会場は小さいと言えます。ただ、二人とももう30歳を超えており、多分もう当時のオタクがオタクをやめている可能性があります。特に内田彩はそれが顕著だと思います。昔は割と何でもありのライブだったらしいけど、この前行ったときはその面影がちょっとあるくらいで基本的には落ち着いたライブでした。
逆に考えると、既婚者で別に大した新譜も無い上にライブの名前が2ndアルバム曲というオワコンみたいな要素マシマシで1300人埋められる三森すずこが結構バケモンなのかもしれない。

まとめ


というわけでまとめ。

1%理論は部分的には正しかったと思います。確かに何となくフォロワー数10~70万くらいなら、その1%くらいの会場でやることが読めます。で、大体はそのくらいの会場ならチケットは捌けると言えるでしょう。

ただ、これは個別に見ていくとそれぞれの事情もあります。今回挙げた例で、1%を大幅に超えてチケットを捌けた水瀬いのりは「ファンが多い」という以外に理由が見当たりません。石原夏織は、個人垢がないこととコア層が多いのが理由として挙げられる。

「声優アーティストのライブ予想ライブ集客数は大体Twitterフォロワーの1/100(=1%)から±1000人くらい」という私の説は部分的には正しいかもしれないですが、そのフォロワー数が何故その人数になっているのかを考えておく必要はあります。仮に大幅に超えていれば、基本的には余る可能性が高いと考えていいかもしれません。

おわりに


久しぶりにこんな書いたが、あまりこの記事に手ごたえはない。最近一番手ごたえがあったのはVtuberの処女性を問う記事だったのが非常にお恥ずかしい限りです。

サンプルが14件と参考程度なので、暇なときもうちょっとサンプル数を増やしておこうかなと思っています。そしたら1%理論がどの程度見えるかより一層わかるかもしれません。

また、ライブフェスだとどうなるかも確かめてみたいです。考えられるのは全フォロワーの平均数を取る感じかな。考えただけでメンドクサそうなので、まあいつかやるかもね。

というわけで今回はここまで。


参考文献

https://socialblade.com/



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