十二月

トントントン
先ず初春の
暦開けば
心地よいぞや
皆姫はじめ
ひとつ正月
年を重ねた
弱いお客は
つい門口で
御礼申すや
新造禿は
例のかわらけ
取りどり
なずな七草
囃し立つれば
心いきいき
ついお戎も
じっと手に手を
〆の内とて
奥も二階も
羽根や手毬で
拍子揃えて
音もドンドと
突いてもらえば
骨正月や
堪えかねつつ
いく如月の
洩れて流るる
水も薪の
のう恥しや
摩耶も祭か
初午そうに
抱いて涅槃の
雲に隠るる
屏風の内で
床の彼岸か
聞くもしょうらい
アアよい弥生と
指で悪洒落
憎くとふっつり
桃の節句は
汐干というて
痴話の炬燵か
足で貝踏む
衆道好きこそ
高野御影供や
さて水揚の
疼き卯月も
後にゃ広々
釈迦も御誕生
息も絶間の
床の練供養
撞くに夜明けの
鐘の響は
権現祭
濡れてしっぽり
五月雨月は
道鏡まさりの
幟棹立て
兜ずいきの
まくや粽の
節句御田の
紋日 喜契紙
長命薬
いくをやらじと
止めて堪えりゃ
つい林鐘に
愛染と
涼み祇園の
鉾々饅頭
子供時分は
よい夏神楽
過ぎたしるしか
いかい提灯
地黄玉子で
精をつけては
皆お祓いや
うわさなかばへ
つける文月
折にふれての
七夕客も
盆の間は
踊かこつけ
娼や仲居を
□説きとるのが
音頭床とよ
肥えてむっちり
白き太股
通を失う萩月
さても頼もし
血気盛りの
勢い口には
おまめいげつも
ぐっと月見りゃ
いざよい気味と
又とりかかる
二度目の彼岸
これも成仏
得脱と
いとし可愛の
声も菊月
心節句や
茶臼でするのが
豆の月とや
皆片端に
祭しまえば
二折三折の
のべをきらして
紙なし月よ
亥の子餅とて
大人も子供も
おみょごのあたりを
五やも十やも
突いてもらえば
ほんに誓文
強いお方じゃ
もそと霜月
泡を吹き矢の
ふいご祭か
顔は上気の
ほんの御火焚
大師こうして
すすめられつつ
また師走れど
男愚かや
よい事始め
陽気浮気の
ほうき客とて
中や南を
掃いて廻るが
煤取り
後にゃくたびれ
ほんの餅搗き
早や節分の
穢れ不浄の
厄を払うゃ
豆の数々
ちょと三百六十
ついた
一ィ二ゥ三ィ四ォ

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