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人間性

人間性という言葉があまり好きではないことに気づいた。

「自己PRをしてください」と面接練習をすると、「人間性」とか「人間力」を出す人の多さに驚く。
で、「人間性って何でしょう?」と聞くと困った顔をされる。
私も困る。私は「人間性」という言葉を使ったことがない。いわゆる「優しさ」、「心遣い」などがそう呼ばれるらしいが、果たして自分は客観的に見てもそうなのかわからないからである。個人的には優しいつもりだが、誰かにとってその優しさは迷惑かもしれない。

結局、自分は「人間性」という言葉を何となく使うのが嫌なのかもしれない。
「人間性」の詳細を別の言葉で語れないからという理由で「人間性」という言葉に逃げている気がするからだ。相手にその詳細を託している気もする。

でも、もしかしたら普通にそういう「人間性のある人」がムカつくだけかもしれない。自分はないし。

それでも私は今日も「人間性って何なの?」と聞いた。いずれ自分も言いたい。「私は人間性が豊かです!」

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