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古今集 巻四 秋歌上 238番

寛平御時、蔵人所のをのこども、さが野に花見むとてまかりたりける時、かへるとてみな歌よみけるついでによめる

平さだふん

花にあかでなに帰るらむをみなへしおほかるのべにねなましものを

寛平の御時に蔵人所の男たちで嵯峨野で花見をしようと出掛けた時、そろそろ帰ろうと言うことで皆んなが歌を詠んだ時に自分も詠んだ歌
平貞文
花をまだ十分に見飽きないのに、どうして帰るのだろう、女郎花が沢山咲いている野辺に泊まって行きたい気持ちなのに

 せっかく美しい女性がいる(美しい女郎花が咲いている)のだから、泊っていきたいでしょう?とみんなに冗談で問いかけています。
 平貞文(たいらのさだふん、さだふみ)は桓武天皇の子孫で、父親とともに平姓を賜って臣籍降下した人です。

#古今集 , #秋 , #おみなえし , #平貞文

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