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古今集巻第十二 恋歌二 563番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

紀とものり

ささのはにおく霜よりもひとりぬるわが衣手ぞさえまさりける


宇多天皇の御時の皇太后班子女王の歌合わせの歌
紀友則
笹の葉に降りる霜よりも、一人寝ているわたしの衣の袖こそ涙で濡れて一段と冷たくなっている

晩秋の寒い季節に一人過ごす夜の寂しさを嘆いています。一人待っている女性の心情を詠んだ歌のようにも感じます。

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