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古今集巻第十三 恋歌三 666番

題しらず

平貞文

白川のしらずともいはじ底清み流れて世々にすまむと思へば

題知らず
平貞文
白川の白砂と言うように全く知らないと言わない、川底清く流れが澄んでいるように世の中をいつわりなくあなたと住もうと思うので

白川の白砂(しら)の川底は流れが清い(すむ)、知らず(しら)とは言わない、ともに暮らそう(すむ)と思うから、のふたつを重ねています。白川、白砂、底、清い、流れ、澄むは川の縁語です。
白川は京都市の北東の川。比叡山のふもとから銀閣寺あたりを通って祇園あたりで鴨川に注ぐ川です。

#古今集 , #恋歌三 , #平貞文 , #白川

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