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古今集巻第十 物名 439番

朱雀院の女郎花合の時に、をみなへしといふ五文字を、句のかしらにおきてよめる

つらゆき

をぐら山みねたちならしなく鹿のへにけむ秋をしる人ぞなき


宇多上皇の御所の朱雀院の女郎花合せの時に、「をみなへし」という五文字を、句の頭において詠んだ歌
紀貫之
小倉山の峰を行き来して鳴く鹿が過ごしている秋の様子を知る人はいない

 各句の始めに「をみなへし」を折り込んでいます。女郎花は鹿の妻とも言われていて、牡鹿は妻を探して鳴くので、女郎花のお題に合わせた歌の内容となっています。小倉山は京都の嵯峨野の山です。

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