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古今集巻第十五 恋歌五 804番

題しらず

きのつらゆき

はつかりのなきこそわたれ世の中の人の心の秋しうければ

題知らず
紀貫之
初雁が鳴き渡るようにわたしも泣き続けます、恋しいあの人の心には雁の鳴く秋よりも、わたしへの飽きが来たことが悲しいので

「初雁の鳴きこそ渡れ世の中の人の心の秋し憂ければ」

女性の気持ちを歌にしたものです。
世の中は、恋の間柄のことです。
初雁が鳴くのは、女性が泣くことを意味します。
秋は、飽きに通じます。
初雁が飛んで行くように、相手の男性の心も飛んで行きます。

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