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古今集巻第十四 恋歌四 743番

題しらず

さかゐの人ざね

おほぞらは恋しき人のかたみかは物思ふごとにながめらるらむ

題知らず
酒井人真
大空は恋しい人の思い出のよすがなのか、物思いにふけるたびに気がつくと眺めているものだ

「形見かは」の「かは」は反語で、形見なのだろうか、違うだろう、の意味、
「形見」は記憶をたどる縁(よすが)、思い出す時のより所のこと、亡くなった人の思い出の品という意味はここからきています、
「眺めらるらむ」の「らる」は自発の助動詞、自然とそうなるの意味。

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