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古今集 巻第五 秋歌下 279番

仁和寺に菊の花めしける時に、うたそへて奉れと仰せられければ、よみて奉りける

平貞文

秋をおきて時こそありけれ菊の花うつろふからに色のまされば

仁和寺にいらっしゃる宇多上皇が菊の花をご所望になった時に、歌を添えて持ってきなさいと仰ったので、詠んでお出しした歌
平貞文
秋をおいて他に良い時があるだろうか、菊の花は時が過ぎていくことで色が増していく

 ご譲位のうえにご出家なさった上皇さまこそ、時とともに一層ご繁栄なさって素晴らしいことですということを菊に託しています。

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