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古今集巻第十六 哀傷歌 838番

紀友則が身まかりにける時よめる

つらゆき

あすしらぬわが身と思へど暮れぬまのけふは人こそかなしかりけれ

紀友則が亡くなった時詠んだ歌
紀貫之
明日はどうなるか分からない我が命と思うけれど、そんなに年月を経ていない間に起きた今日の出来事は、あなたのことが悲しく思われます

「暮る」は、季節や年月が過ぎて終わっていくこと。
「暮れぬ間」は、それほど時間が過ぎないあいだ、という意味。

紀友則は延喜七年(907)に亡くなったそうです。貫之とは従兄弟で、友則が20歳ほど年上です。2人とも古今集の撰者でしたが、この歌が載っているので完成前に亡くなったとされています。

#古今集 , #哀傷歌 , #紀貫之 , #紀友則

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