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古今集巻第十二 恋歌二 602番

題しらず

ただみね

月影にわが身をかふるものならばつれなき人もあはれとや見む


題知らず
壬生忠岑
月の姿に我が身を変えることができるなら、つれないあの人も少しは素晴らしいと感じて想いを寄せてくれるだろうか

影は姿や光のことで、この場合は地面にできる陰ではありません。
月夜の晩は月を眺めるのが習慣ですから、あの人も今夜はきっと月を見ているに違いない。なので自分があの月になって空に浮かんだなら、あの人は自分のことを見て素敵だと思ってくれるのではないか。そういう思いを詠んだ歌です。

#古今集 , #恋歌二 , #壬生忠岑 , #月影

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