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古今集巻第十二 恋歌二 601番

題しらず

ただみね

風ふけば峰にわかるる白雲のたえてつれなき君が心か


題知らず
壬生忠岑
風が吹いて山の峰で別れ切れてしまう白雲のように、やり取りもなくなってしまい、なんともつれないあなたの心であることか

上の句は「たえて」にかかる序詞です。「たえて」は「絶えて」で、雲が切れることと、連絡がなくなること、そしてなんとも、全くとかの意味でもあります。
峰に分かれる雲は美しい光景ですが、この場合は峰が恋の差し障りであり二人は離れてしまう意味なので、女性には誰か他の人ができたのかもしれません。

#古今集 , #恋歌二 , #壬生忠岑 , #峰 , #白雲

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