見出し画像

古今集巻第十二 恋歌二 592番

題しらず

ただみね

たぎつ瀬にねざしとどめぬ浮草のうきたるこひも我はするかな


題知らず
壬生忠岑
激しく流れる瀬で根をはって留らない浮草のように、しっかりしない浮草のような恋をわたしはしてしまうものだ

上の句は「うきたる」に掛かる序詞です。「うきたる」は「憂き」にも通じます。浮草のように根も張れず心が定まらない不安定な状態を詠っています。

#古今集 , #恋歌二 , #壬生忠岑 , #たぎつ瀬 , #浮草

応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。