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古今集巻第八 離別歌 366番

題しらず

よみ人しらず

すがるなく秋の萩原あさたちて旅行く人をいつとかまたむ

題しらず
よみ人しらず
すがる蜂の飛ぶ羽音がする秋の萩の野原を朝に発って旅に行くあなたを、いつ帰ってくるのかと寂しく待っています

 「すがる」は「似我蜂(じがばち)」のこと。腰の部分がすごく細くくびれているので、「腰細のすがるをとめ(乙女)」などと言うそうです。
 昔の旅は地図もなく歩き続けて目的地に行くので、旅する人も大変ですし、家で待っている人も、本当に帰ってくるのか、とても不安だったと思います。


#古今集 , #離別歌 , #すがる , #似我蜂 , #秋の萩原

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