ツダユキノブ

こうだったらいいのになぁと妄想して日々を過ごす30代。趣味はカレーとレゴ。

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最近の記事

未来を予測する意味があること、ないこと

未来のことがわかったらテストなんか楽勝だなーとか、今日の株価が昨日分かっていれば儲かったのに!とか、未来を予測したいという思いは強いと思いませんか?予測だけではなく、私の場合は明日新宿に行こうとか、溜まっていた宿題は明日からやろうとか、日々未来について計画を立てて過ごしているように思います。どうやら未来を予測すること自体が好きなようです。 明日突然雨が降るかどうかもわからないのに、未来を予測する意味はどこまであるのでしょうか。ビジネスにおいては一定の意味があると言われていま

    • 無意識の裏面にある創造性

      新しいこと商品やアプリに出会った時に、「そうそうそういうの欲しかったんだよね!」とか「そっくりなこと考えてた!」と思ってしまうことってありませんか?新しいことを考えられるのは「創造的」だと言えるかもしれません。しかしこのように既に知っていた、けれど気づかなかった感覚が強いのは偶然なのでしょうか? フロー体験などの研究で著名なアメリカの心理学者であるクレアモント大学院のミハイ・チクセントミハイ教授は、創造性を「一般の信念を他の分野の知識で変える精神活動」としています。つまりは

      • 「キリが良い」の威力

        来月から新年度だしジムに通おうかなとか、日常で次の行動を促すときに「キリが良い」タイミングってありませんか?思い立ったが吉日と言いながらも、新しいことを始めたり、逆に何かを止める時期と「キリが良い」時期には強い関係があるように思われます。 ハイ・コンセプトやモチベーション3.0など数々のベストセラーの著者であるダニエル・ピンクさんの著書「When 完璧なタイミングを科学する」では、こうしたタイミングが行動に及ぼす影響について様々な視点から科学的な考察を試みていて、何かを始め

        • 相手の視点に立つことが、極めて創造的な理由

          サービスや商品を考えたりする時によく「お客様目線」でと言われ続けていると思いますが、そうはいっても実践は難しいなぁと思いませんか? なぜならこの相手の目線で考えるということは、極めて困難な作業だからです。例えば「私がお客様だったら〜」という考え方は、あくまでも自分が消費者だった場合ですから、自分の目線での思考になります。立場や条件を入れ替えるだけでは相手の目線とは言えません。さらに相手の思考や価値観を重ね合わせた上で、さらにそれを自分の思考によって評価・分析するという作業が

        未来を予測する意味があること、ないこと

          「平均的である」という罠

          ニュースをみて平均年収が○○円という話や、日本人の平均身長は○○cmという話を聞いた時に、自分がその平均値に対して「あ、意外に平均より上だ」と思って安心したり、「えっそんなに低いの?」と不安になることってありませんか? 平均値というのはすごく不思議な数字で、まるで全ての人がこの数字近辺に当てはまるのではないか、そうでない人は「変わっている」という感覚を抱きがちのように思います。実際、統計学的にも、正規分布のように一見ランダムのような事象でも中央の値の発生率が高くなるという傾

          「平均的である」という罠

          アートを見ることを科学する

          美術館に行ってアートを見ると、写実的な絵の方が「上手だなー」と思ったりしませんか?一方で有名な現代アートなどはすごく抽象的でこれが美術館になかったら落書きにも見えてしまう、なんて思ってしまうかもしれません。 アートを見るという行為自体を科学的に理解しようとするアプローチは、これまで一般的ではなかったかもしれません。しかし近年アート思考のようなキーワードがあちこちで聞くようになってきたこともあり、改めて「この違いはなんでだろう?」と思ったときに出会った書籍がエリック・カンデル

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          なぜアイデアは論理的に生まれないのか?

          少し前までは何でも論理的に考えるのが仕事のやり方と言われていたのですが、それではイノベーションは起こらないとか新しいものを生み出せないと言われるようになったと思いませんか?またあれこれ理由を聞く人は理屈っぽいと少しネガティブな印象を持たれる方もいるのではないでしょうか?なぜ最近「論理的に考えること」が少し印象が悪くなってしまったのかを改めて考えてみました。 例えば、「果物は甘い」そして「りんごは果物だ」という「前提」があったとするとそこから「りんごは甘い」という推論ができま

          なぜアイデアは論理的に生まれないのか?

          手で作ると無意識の自分が顔を出す

          家の片付けをしていたり庭の草刈りをしてると、いつの間にか時間が過ぎていているのに「気持ちのいい疲労感」を感じる事ってありませんか?スマホをずっとスクロールさせてるのもそれなりに没頭する作業なんですがこちらは「気持ちのいい疲労感」を感じる方はあまりいないのではないでしょうか?この違いはなんだろうと考えていた時に、あるご縁があってレゴ・シリアスプレイというものに出会いました。 レゴ・シリアスプレイとはブロック玩具のレゴ社が開発したビジネスや大人向けのプログラムです。これは大人が

          手で作ると無意識の自分が顔を出す

          子供のように遊ぶことは創造的で難しい

          公園を横切る時、子供たちの楽しそうな声が聞こえてくると自分が小さかった頃を思い出したりするかもしれませんが、「なんであんなに楽しそうに遊ぶのか」と思いませんか?公園にあるのは見慣れた滑り台やブランコなのにまるで遊園地に行っているかのようにはしゃいでいる姿を見るともしかしたら子供にしか見えないものが見えているのかもしれません。そこに子供のように遊ぶことへのクリエイティブさを感じると共に、大人がやるには難しいなぁと思いました。 例えば子供が人形遊びをしたり、段ボール箱で宇宙船を

          子供のように遊ぶことは創造的で難しい

          アートを見ることと創造性

          時々感性を磨きたくて美術館に行って見るものの、なんだかどういった作品なのか解説を見てもよく分からずなんだか「もやもや」したまま帰ってきてしまった経験ってありませんか?確かに作品の細かい説明や制作の時代背景を知った上で改めて見るとより楽しめるかもしれませんがそれも勉強が必要で挫折していました。けれども最近体験したアートの「対話型鑑賞」は違った楽しさがありそこに創造性との強い関係性を感じました。 対話型鑑賞は1980年代にアメリカのニューヨーク近代美術館(MoMA)で子供向けに

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