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ベッドにばかりいるの/フラワー・メグ(視聴リンクあり)

ゴーゴークラブで踊っているところをスカウトされたという経歴からも分かるとおり、その後もヌードモデルなどで活躍したセクシー系女優として知られるいわゆる「フェロモン系」の代表格、フラワー・メグのファーストシングルです。日本のTVにはじめてトップレスで登場した女性、というエピソードも有名ですね。こちらのシングルにも、ジャケットに記載のとおりヌードのセクシーピンナップカードがおまけで付いています。

さて、肝心な曲のほうですが「どんなドぎついセクシーな曲が…」と期待すると肩透かしを食らいます。基本的にはソフトロック調のアレンジで、歌詞こそ「あなたといるとベッドにばかりいる」というセクシーさを匂わせるものでこそあれ、むしろ可愛らしい曲と言っていいでしょう(その後「なんにもしないでベッドにばかりいる」という歌詞が続くので「なんにもしないのかよ!」とツッコミたくなりますが)。

しかし歌唱はなかなか表情豊かで、非常に上手です。時折り挟まる「ウフフ…」からは見た目の小悪魔的で仔猫のような雰囲気も伝わってきます。かつ、アレンジや演奏のクオリティが非常に高く、歌唱も含めて安っぽさを全く感じません。曲調はDJユースとしては少し厳しいかもしれませんが、なかなかの名曲であると思います。

B面の「そして二人はラ・ララララ」も同系統の曲です。こちらも「窓を閉じて、明かりを消して…ランララランラララン、そして二人は…ランララランララランラララン」という肝心なところをランララで隠ぺい処理する「歌うモザイク」とでも名付けたくなる歌詞には、またしてもまんまとツッコミを入れさせられます。

ということで結局は両面ともに、こちらが手玉に取られてペースを握られたまま終わっていくというコンセプトになっているというのは、ちょっと考え過ぎでしょうか?(たぶん考え過ぎ)

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