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ペルーのシャーマンと 植物から知恵を得る儀式 ディエタ 〜ラスト〜



8日目の朝、目が覚める。



昨夜の夢は亡くなった祖父を久しぶりに見た。
夢の中で私はグミを食べていた、美味しかった。
花魁が並ぶ渋谷、ガラス張りの高いビル、中はVRが並び、1人の男性がVRゴーグルをしていた。
他にも沢山の夢を見たが今回は伝統と最先端の技術が行き来する夢だった。


早朝、また青い蝶々🦋をみた。
それから朝食を食べ、私はハンモックでゆったりと過ごす。


ブラスがやってきた、私がカウンセリングカードを出さないので心配してきたようだ。

私はいつも自己解決なので、人に相談する前に大体ケロっと忘れている。

"3回目のアヤワスカで
knowing about trueself
本当の自分を知りたいと意図し何もビジョンが見えなかった。
つまり、多くの人は光や宇宙をみたというが
私のtrueselfは私自身だった。"

とブラスに話したら

"that’s a good realization”
それは良い気づきだ!

と言ってくれた。
そう考えるしかなかった、だって何もビジョンらしきものは見えなかったから!笑

ブラスが私の小屋を去り、
今夜最後のアヤワスカセレモニーについて考えた。

植物たちに全てを見透かされてるような気分。

ジャングルを離れたいと思っていたが既に恋しくなっていた。
あと2日でここを離れるなんて、、。

今夜が最後アヤワスカセレモニーの意図は以下の通りに決めた。



To release old patterns and work on new path.
( 古いパターンを手放し、新しい道に取り組む)


ビジョンが見れるかは分からない。
でも今日でラストだからbreath and observe
呼吸をして見えたもの感じたものを観察しようと思った。


日が暮れ始めた。

最後4回目のアヤワスカセレモニーへ向かう



最後のセレモニーではブラスの奥さんと子供
隣のコミュニティを運営している女性なども参加した。
最後のセレモニーは特別なようだった。


いつもは8時から始まるが、ブラスの子供が楽しそうに焚き火の周りで遊んでいる。
それが心地よくてみんなが微笑んで見守っていた。

夜9時頃だろうか、セレモニーが始まる。
フルドースをしっかり飲み干した。

しばらくすると、いつものように体の感覚が消えていく。
クヌという柄(宇宙のエネルギー、DNA)が見え始めた。

そして今回のアヤワスカは前回と全く違う体験だった。

アヤワスカのクヌは深緑と茶色でできていて、
後日プラントメディスンに詳しい人から話を 
聞くとお婆ちゃんのような古いスピリットなのだとか。そこでその色にも納得した。


私はひたすら揺れ動くクヌを眺めていた。
植物たちの世界。
こうやって私たち人間を眺めているんだね、
悪気はなく楽しげに見ているんだね、
とテレパシーで会話していた。

アヤワスカにどうやったら会えるかなぁ、マザーアヤワスカっているの?

そんなことを投げかけたら
会うための扉がある、と言われた。

しかし私の魂は開かないと決断しているというのだ。

唖然としたその瞬間
右側から白い光に吸い込まれた。
意識だけが上へ上へと上がっていく。

そして私は満たされた。
どこか空っぽに感じていた私は消え去った。

生きることが楽しみになってきた。

その時、守護霊からの言葉を思い出す
"人生は目的だけが全てではない"

その意味が深くようやく体感として理解できた。

生きる、そのことだけで楽しい!

未来を心配する不安さもそこにはなかった。

毎日が新しい、楽しい、喜びに満ちている。

それからしばらくそのfulfillment(満たされた状態)に浸っていた。

その時ちょうど目の前にシャーマンフランシスコがやってきた。
そしてボビサナのイカロを歌い出した。

ボビサナに私の地元の海岸について伝えた。
ボビサナはアマゾンの川が大好きなようだった。でもこうやって人間を通して違う世界を知れることが楽しいらしい。

精霊たちは単純にわたしたちに彼らの喜びとして叡智を授けてくれているんだと知った。


イカロが終わり、私はmuchas gracias
本当にありがとうとフランシスコに感謝を伝えた。

隣にいたディビットというアメリカ人男性は
ディエタ中ずっと暗い感じでモヤがかかっているようにみえた。
そして最後の儀式でシャーマンのマチルダが浄化を終えた途端、何かが取れたようだった。

その真っ黒な何かを感じた私は
とにかくプロテクションのために光明真言を唱えた(実感として光明真言が一番効く)

真っ暗な何かがマロカの外へ出たと思ったら
しばらくして急に犬達が噛み合いの喧嘩を始めた。それは何かによって狂わされてるかのようだった。

シャーマン達やファシリテーターも今まで経験したことがないと言っていた。

そのときに思ったのは

このジャングルで、自分自身のエネルギーをプロテクションができないと、負が差し込んだときネガティブなスピリット達につけこまれる危険性があるということだ。


最後のセレモニーが終わり、踊りしたい人は焚き火の周りでダンスを踊った。

私とエミリーとスタブは
吐き気で3人とも横たわっていた。笑


ファシリテーターのブラスは
めちゃめちゃ楽しそうだった。


そんな感じで私のアヤワスカは幕を閉じた。



翌日、9日目はディエタを終わらせるため精霊との繋がりを切る儀式


繋がりを切るといっても完全に断ち切るのではなく、憑依などを切るような感じだ。

精霊とのコードを切る儀式


その後は食事制限がなくなったので
フルーツを食べたり、ファシリテーターとシャーマン以外の人たちとは一言も会話を交わしてなかったので、久しぶりの会話を楽しんだ。

久しぶりのフルーツで涙が出そうに
みんなのビジョンを聞く



明日でみんなとお別れなんて寂しかった。
寂しすぎた私たちは写真に写っている集いの場所で一緒に寝た。

その夜は星がとても綺麗だった。
生きてきた中で一番綺麗な星空だった。


みんなで最後にパシャリ


10日目、お別れの日


わたしは泊まる宿を決めていなかったが
エミリーが2人分のベッドがあるからとステキなホテルを与えてくれた。

アヤワスカをしてビジョンを得たイギリス人オーナーが立てたホテルとアパートメントだそう。


📍Boulevard 251 Riverside Apartments
近くのレストランにはアヤワスカ後も食べられる
ベジタリアンメニューも豊富。



アヤワスカ、ディエタを終えて

ー5ヶ月経過した今。



振り返るとエネルギーレベルで感情体が修復されたことを、みに染みて感じている。

どういうことかというと別れた恋人達のことを全く感情をつけて思い出さなくなった。人間関係で傷ついた心がとにかく癒されたようだった。
後から調べるとボビサナはハートをオープンにする植物だそう。

まさに私は植物達によって、見えないレベルで癒されたのだった。

そして今はプラントメディスン、大いなる宇宙に導かれ
不思議な出会いが重なりバリ島移住の準備を進め、プラントメディスンのセレモニーのファシリテーターとして信頼する師の元で学んでいる。


ー追記⭐️1年経過した今


私はバリ島でマヤから伝わるカカオセレモニーとラコタ族やエクアドルのシャーマンからの叡智としてメディスンセレモニーのスペースホールダーをしている。
最後の意図であった To release old patterns and work on new path.
気づけば、古いパターンを手放し新しい道に進んでいる。
バリ島に来た当初はシャーマンと呼ばれる相方の彼から学ぶことはもちろんのこと、植物や精霊、ネイティブアメリカンの祖先から知恵や叡智をセレモニー中に得て学んだ。

今は彼らと共にセレモニーをしていることが嬉しく、感謝に溢れている。
相方だけでセレモニーをしていた時に参加していた方々が私とのセレモニー後に、”セレモニーの場にちひろが必要”と言っていただけるほどに成長した。

今ならわかる、あの大蛇の夢の意味が、
私をペルー、アヤワスカへと導いたあの大蛇の意味

それは私の内なるパワーだった
私の中にあった叡智、知恵、経験、パワー、全てが大蛇として象徴されるほど、大きな力が私を待っていたのだと。
私が表現、体現、外へ放出することを内なる大蛇は待っていた。
そしてそれはグランドマザー、アヤワスカによって私はようやく気づくことができた。



もちろんグランドマザーと呼ばれるアヤワスカは万人に薦められるものではない。



それでも貴方に必要であればそれは必要な時に必要なタイミングでやってくるはずだと信じている。


Don’t expect too much, everything comes to you at the right time and in the right way.
(あまり期待をしないで。全ては必要なタイミングで必要な方法でやってくるから)



🦋


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