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第1回実務従事で失敗したこと

2024年1月31日に中小企業診断士に合格し、実務従事ポイント(15ポイント)を取得する計画を立てました。それは①地元の友人が経営している男性向け洋品店で5ポイント②地元の友人が経営している鍼灸院で5ポイント③夏ごろに開催する実務補修で5ポイント、という内容です。今回その①を実施してきました。

 その洋品店は地元で50年以上続く洋品店で私の友人とその父で経営しています。売上は昔からの固定客に支えられていますがその固定客の高齢化と人数減少で売上は減少していました。また地域の人口減少と高齢化で新たな固定客を発掘することができず、苦手意識からECサイトもなく、SNSもやっていないためインターネット上での集客もできていません。2時間ぐらいかけてヒアリングをしましたが財務会計やマーケティングのあらゆるところで課題があり、何を指摘すればよいか迷うぐらいでした。例えば店内の蛍光灯が切れている、洋服がきれいに整理されていない、顧客データが全く取れていない、明らかな過剰在庫が固定化している、売上目標や在庫金額も把握していないなどなど。

 なぜ50年も続いているのか不思議に思いました。いろいろヒアリングを続けていると顧客との関係性が非常に強く店外でも関係性を強める活動をしていることがわかりました。具体的には顧客のお茶のみに付き合ったり、愚痴や世間話を聞いたり、高級なイチゴをプレゼントしたりして、継続的に顧客との関係性を維持向上していました。その中で、口コミによる新規固定客も若干いることがわかりました。ただし、減少数の方が多く全体としては減少していました。つまり50年以上も続けてられている要因はコミュニケーション能力(人付き合い力といった方が近いかもしれません)と地域の高い認知度でした。それが強みでした。

 課題が大量に見つかる中で特に重要な課題を2つに絞り込み強みを生かした実現可能な対応策を助言してきました。

 それは(1)キャッシュの効率性を向上させるため過剰在庫をメルカリやセカンドストリートなどに売却し、売れ筋の商品を購入する(2)固定客を増やすためターゲット顧客との接点を増やす。接点が増えれば強みを生かして固定客化はできる。(実際は具体的な店名を出して連携する提案をしました。)でした。

 私は気に入ってもらえると思いましたが微妙な反応であまり気に入っていないようでした。

 理由は助言を求めていなかったからです。

 そもそも今回は私から実務従事ポイントの説明をして協力してもらうというスタンスでスタートしました。そのような立場なので私も課題を並べて気分を悪くしないように気づかい、強みを強調して自信をつけてもらい簡単にアクションできるプランを提案したつもりでした。

 しかし、そもそも経営に他人から指摘されることが嫌だったようです。私は事前に説明していたつもりでしたがそこを見誤っていたようです。私の友人としては私がこのような資格に合格しているので協力したいという思いだけで自分の店の経営に助言してもらいたいとは思っていなかったようです。

 最後は何か困ったらいつでも相談してほしいということを言って別れました。その友達とは別に関係が崩れたわけではなく今まで通り友人としての関係を続けています。

 幼稚園からの友人で共通のエピソードや友人が多く楽しい時間を過ごしました。「○○の子供が今度甲子園でるらしいぞ」とか「○○が免許取り直しになって筆記で落ちたらしいぞ」などくだらない話をしました。

 これから実務従事をする人は相手が何をを求めているかしっかり確認してから行いましょう。助言は求めてなくあなたに協力したいだけかもしません。

 

 

 

 


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