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「何者かにならなくては」という呪い

20代前半の頃、漠然と「何者かにならなくては」という焦りがあった。仕事が忙しくて職場と家の往復するだけの毎日に疲れていたからだろうか。仕事を辞めたかったが、仕事を辞めて何者でもない自分になってしまうと思うとそれも怖かった。

30代前半になった今、そういう「何者かにならなくては」みたいな焦りはそんなになくなった。かといって、自分が何者かになれたのかというとそういうわけでもないと思う。

では何故、あの私を長い期間にわたって苦しめた「何者かにならなくては」という呪いから解き放たれたのかとここのところ考えていたんだけど、私が思うに「何者かにならなくては」みたいな漠然とした焦りに効くのは「所属コミュニティを増やすこと」じゃないかと思う。

お仕事として複数のメディアさんと繋がらせていただいている私は、何者かにならなくてはと焦っていたあの頃より安心感がある。私は大学生に対して眩しさを感じているんだけど、大学生の自信に満ち溢れた眩しさも私はそこにあると思っていて、大学生は所属コミュニティが多い。学校、サークル、委員会、バイト先、ネット上、実家だって所属コミュニティになる……。大学生って、人生でもかなり所属コミュニティの多い時期なんじゃないかと思う。

もし、何者かにならなくてはという呪いに苦しんでいる人がいたら試しに所属コミュニティを増やしてみてほしい。大人になっても所属コミュニティを増やすことはできる。ネット上の繋がりもそうだし習い事やジムをはじめることとかもそうじゃないかなと思う。とはいえ、自分自身勧めておきながら仕事以外で繋がりを作るのは苦手なので、これから頑張っていこうと思う。

#ライター #エッセイ #コミュニュケーション #モヤモヤ

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