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焼き鳥屋での焦燥

この間、チェーンの焼き鳥屋の月見つくねを頬張りながら目の前の友人に対して言い放ってしまったことがある。
「幸せになるコツを教えてあげようか!」
信仰宗教の教祖かなんかか。冷静になった今考えると何を大層なことを言ってしまったのだろう。私を知っている人であればコイツ狂ったのではないかと思ったのではないだろうか。

目の前の友人は仕事はできる(んじゃないかなたぶん)し、私より全然経済力がある。だが仕事以外の部分、恋愛などで他人に期待する傾向が強く、恋人いない歴=年齢だ。職場に気になる人がいるがその人の連絡先の交換ができず、職場のバイトさんが仲を取り持ってくれることを期待して1年くらいになる。何か奇跡が起こることを期待して、運命の人に見つけてもらえる日を待ち続けている。

そんな友達に、焼き鳥屋でクダを巻く私が言った「幸せになるコツ」とは「他人に期待しないこと」だ。これは少し的を射てるんじゃないかと思っている。
自分自身散々他人に期待して、環境が勝手に変わることに期待して生きてきてやっと気づいた。周りが変わることに期待するよりも、自分の考え方を変えたりアクションを起こすなどした方が早い。自分が子どもだとそうもいかないこともあるが、幸い今は大人だ。もし今は子どもでこの記事を偶然見ている人がいれば安心してほしい。大人になったら選択肢は広がるから。そして他人に期待しすぎない現在は割と幸せ。

なにがどうって答えられないけど、漠然と「幸せになりたい」と思いがちな人はどこかで「誰かが今の私の状況を変えてくれるんじゃないか」と期待しているんじゃないかなと思っている。

「自分」は、他人から見たら幸せじゃないかもしれない。でも、他人のものさしを使うといくらでも自分よりも幸せそうな人がいるからキリがない。特にSNS時代で周りが見えすぎてしまうから余計に感じる。でも、今の私は自分のものさしで幸せだと感じている。何年か後には今の私の考えは変わってしまうかもしれない。だからこそ、自分の幸せのものさしで生きたいと感じた今の感情を残しておきたいと思った。

#エッセイ #日記 #雑記 #幸福 #焦燥 #アラサー

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