MIGMA SHELTERと私

それは、突然の出会いだった。

2021年2月28日。
この日は日曜日だったが、新型コロナウイルス流行の影響もあってアイドル現場も少ない時期だったため、私は家で暇していた。
そこに、TwitterのDMが届いた。
送り主はちょっと変わった出会い方をしたちょっと変わったヲタク。
「当券あるから暇だったら是非w」の文字と共に、その日のMIGMA SHELTER(以下:ミシェル)のワンマンライブの告知ツイートが送られてきた。

この送り主を含め、知り合いに何人かミシェルのツイートをするヲタクがいたのもあって、少し前からグループの存在は知っていた。
ただ前身のグループや、コロナ前のRAVE(ミシェル現場ではライブのことをRAVEと呼ぶ)の話を伝え聞く限り、私の守備範囲ではないと思っていた。
私はフロアでモッシュが起こったりするタイプのライブがあまり好きではないからだ。

でもなぜかこの日は「逆にチャンスだ!」と思った。
コロナの感染対策もあって、当然モッシュは禁止。それどころかソーシャルディスタンスを保ってくださいというルール。だったらこの環境が変わる前に勉強がてら観に行ってしまおう!という発想だった。

 会場は渋谷のTSUTAYA O-EAST(現:Spotify O-EAST)。
渋谷は人が多くて好きじゃないな~…と思いながら向かう。自分だってそのうちのひとりなのに。

当日券の販売時刻に合わせて来たので開演まで時間があり、会場前で適当にしゃべってから入場。当日券とはいえ、段上2列目(か3列目)だったのでかなり観やすかった。
メンバーの顔と名前もまだ一致していない、曲も分からない。何やら今日メンバーがひとり復帰するらしい。この程度の予備知識でRAVEが始まった。

…音でかっ…え…てか音止まんないじゃん…曲の分かれ目どこ…なんかキャスター付きの椅子で移動してる人いるけどなに…あっ、自己紹介だ(この時も後ろで音が鳴っている)…うわ、レーザーすげー…レーザー大好き…今日復帰の子(ナーナナラさん)めちゃかわいくね???…てか音…マジで止まんないじゃん​、この人らずっと踊るん???─────

とにかく「???」を抱えまくって、初めてのRAVEは終わった。ただ、パワーが凄かった。何が何だか分からないけど圧倒されてしまった。

終演後、誘ってくれた知り合いに「どの曲が好きだった?」と聞かれた。いやいやだから…どこまでが1曲なんだよ…から始まり逆に質問攻めにする。この得体の知れないグループへの興味が止まらなかった。

その後、YouTubeでライブ映像やMVを見漁ったり、メンバーのTwitterで顔と名前を一致させたりした。まんまとハマってしまったのだ。
自分の思っていた「アイドル」とは全く違う形のRAVEをするミシェル。だけどTwitterでは普通(?)にアイドルしているのだ。そのギャップも衝撃だった。

その後、自発的にチケットを取ってミシェルの現場に行くことが増えた。行くたびに繋ぎが違うので毎回違う曲を聴いているようで新鮮だった。
そして、長時間ノンストップでRAVEをする彼女達を観ていると、なぜか「自分の人生今のままでいいのか?」とか「アイドルってなんなんだ?」とか勝手に禅問答を始めるようになった。
いつしかRAVEは私にとって激しい音楽に打たれる滝行のような時間になっていた。(実際の滝行をしたことがないので例えです…)
ただ、RAVEが終わるとなんだかスッキリしていることが多かった。とにかく気持ちよかった。

ミシェルに出会って以降、アイドルの在り方やヲタクとしてのスタンスについて考えることが増えた。それが今のスタイル(考え方やライブの楽しみ方)に結びついていると思うので、私のヲタク人生を語る上では切り離せないグループになった。

私は本編「半年後に推しが卒業します」でも推しの卒業を控えているが、ミシェルの推しであるナーナナラさんも年内後半での卒業が決まっている。複数現場を追うデメリットはこのように卒業が重なったとき、本当にしんどいということだと思う。(卒業公演は重ならないように神に祈っています…)
ただ、2人とも卒業まで一定の期間を設けてくれたことや、卒業についての考え方を詳しく話したり文章にしてくれたこともあって、しっかり受け止めて見送る気持ちにはなっているのでそれは幸いである。

MIGMA SHELTERとSUPER☆GiRLS…ツーマンしませんか?(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?