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「グラデーション」特集 Chira10000字インタビュー!

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 Chiraインタビュー企画第3弾!今回は5thアルバム「グラデーション」特集ということで、その魅力にみっちり迫りました!
 後半には全曲解説とコピーするうえでのアドバイス、さらに各曲に関連した質問も!


アルバムの構想について



ー結果的に今、嫌いかもしれないけど、昔好きだったことは事実であってそれを踏まえたうえでの「嫌い」は何%くらいが純粋な「嫌い」なのかわからない


■前回のインタビューでは、次回作はコンセプチュアルなものにしたいと仰っていました。ずばり、今作のコンセプトとはどのようなものですか?
Chira「"うつりかわり"です。あるいは"フェーズ"と表現してもいいかもしれません。人間の考えってちょっとしたことで変わるじゃないですか。でもそこにはそうなるに至った「履歴」がある。たとえば「好き」という感情が「嫌い」に変わったとしても、「どの程度」という問題がある。結果的に今、嫌いかもしれないけど、昔好きだったことは事実であってそれを踏まえたうえでの「嫌い」は何%くらいが純粋な「嫌い」なのかわからない。そういう風に、感情や考えって移ろうものだということを「グラデーション」というタイトルで表現しました」
■その「うつりかわり」を表現するうえで特にこだわったことは何でしょうか?
Chira「歌詞ですね。今作では曲と曲に関連性を持たせていて、一枚で一つのストーリーになっています。題材はわかりやすいほうがいいので恋愛をテーマに取り上げました」
■歌詞を書くうえで参考にしたものはありますか?
Chira「基本的には特にありませんが、M1「はつ恋」だけはツルゲーネフの「はつ恋」という小説を参考にしました。恋愛のスタート地点って一目惚れだったりはつ恋だったりするのだろうけど、そんな初々しい記憶はもう随分昔のものになってしまったので、当時を思い出すためにも...(笑)」
■具体的にどのようなことが参考になりましたか?
Chira「やっぱり、主人公がジナイーダ(※主人公のはつ恋相手)にこころを奪われてしまう場面ですよね。ただ、ツルゲーネフの「はつ恋」ってそもそもそういう小説ですから、小説だけに則ると丸ごと引用するのかって話になってしまうので、参考にしたというよりはそれをベースに創作したという感じです」
■制作にあたってアルバム全体のイメージはどのくらい前からあったのでしょうか?
Chira「アルバムを作ろうと思い立ったのと、イメージが出来上がったのは同じくらいです。先ほどの内容と重複しますが、今回はストーリーアルバムにしたいというのがあったので、エクストリームの「Pornograffitti」とか「III sides to every story」みたいな雰囲気をなんとなく考えてはいましたね」
■ストーリー展開をするうえで歌詞を重視されたということは、詞先の曲がやはり多かったのですか?
Chira「厳密な意味での詞先の曲はほとんどありません。曲ができていない状態で書いたものは「詞」ではなく「詩」になってしまうので、「詩」にメロディを吹き込んで「詞」にすることが僕は苦手なんですよね。ただ、詞を入れるタイミングは思い切り早くしましたね。ギターで作ったコード進行にあらかたのメロディを書き加えてデモのたたきを作り、その段階で割とガッツリめに詞を書いてしまいました。普段ならここの工程は「仮歌詞」と呼ばれるもので無意味な言葉の羅列なのですが、今回は仮歌詞を飛ばして本歌詞を先に書いてしまったので、そう考えれば広義での「詞先」には当てはまるのかもしれません」
■制作のアプローチを変えたことはご自身にとってどう影響しましたか?
Chira「これは意外だったのですが、完成までの時間が格段に短くなりました。考えてみれば当たり前なのですが、仮歌詞→本歌詞に修正する手間が省けるのでその分時短につながったんですね。箕輪厚介さんが著書で仰っていた「時間をかけたからといって必ずしもいいものができるわけではない」という考え方に共感したので、短期集中で完成させてしまおうという気持ちも無くはなかったですが、予想以上のハイペースで作れたので驚きました。今後、仮歌詞は廃止すると思います」



ーブルーな気分でギターを抱くと自然にマイナーコードがこぼれるものだし、こころに何か溜まっているものがあればギターの音は必然的に歪みやすくなる。そういうこころの動きのようなものをうまく取り入れられたと感じています


■音楽的な側面についてお聞きします。今回曲作りでこだわったことは何ですか?
Chira「気持ちや雰囲気、感情を大切にしたことでしょうか。歌詞がカッチリしている分、曲はアカデミックなものでないほうが余白が生まれるのではないかと考え、敢えて根詰めて作るようなことはしませんでした。ブルーな気分でギターを抱くと自然にマイナーコードがこぼれるものだし、こころに何か溜まっているものがあればギターの音は必然的に歪みやすくなる。そういうこころの動きのようなものをうまく取り入れられたと感じています」
■敢えて作りこまないことが結果的に楽曲に彩りを加えることになったのですね。
Chira「そうですね、そういった意味でアコースティックな曲が多いと思います。「せめぎ合い」なんかは、曲がなかなか出来なくてイライラしている時に気分転換でストラトにファズをかけて爆音で弾いていたらあのリフを思いついて、その勢いで書き上げた曲です」
■インプロヴィゼーションが多かったということですか?
Chira「いえ、むしろアドリブ的な曲は少なくて、その時の気分をコードでどう表現するか?みたいなことを考えながら書いていた曲が多いです。「白い想い」や「グラデーション」はその典型ですね」
■ギターについてはどうですか?今回のアルバムで新たに取り入れた機材などはありましたか?
Chira「ほとんどフェンダーのストラトです。新しく使ったのはPRSですね。レコーディング環境については、VOX AC30とフルドライブの組み合わせというお決まりのセットでした」
■これはPRSです!という曲は?
Chira「全部を正確に覚えているわけではないですが、「黒い世界」や「愛の琥珀」のギターソロはPRSだったと思います。「フラッシュバック」もそうですね。ドンシャリ系で歪んだ曲はほぼほぼPRSだと思います」
■「せめぎ合い」ではアーミングが聴けるので...
Chira「そこはストラトですね」
■「白い世界」のアウトロではワーミーを使ったフレーズが楽しめます。
Chira「そこはピッチシフターですね。まぁ、同じようなものですけど、ワーミーを使ったわけではないので。そういえば、古いキーボードを手に入れたので、シンセの音なんかも所々で登場しています」
■やっぱり新しい音を取り入れたいという気持ちがあったのですか?
Chira「もともとはボーカルラインをなぞる為に買ったんですけど、遊んでいたらどんどん面白くなっちゃって。「お、こんな音も出るぞ?」みたいな(笑)。せっかく多様な音色が出るなら曲にも生かしたいなと思ったのがキッカケですね。キーボードは割と後半に手に入れたので今回は当番回数少ないですけど、今後もっと活躍してくれると思いますよ」



「グラデーション」全曲解説!


ーM1 はつ恋

Chira「冒頭のインタビューでも話しましたが、ツルゲーネフの「はつ恋」を参考にして書いた曲です。恋心にこころ乱されてしまう様子を表現した一曲で、アナログコーラスをかけたことによりボヤっとした雰囲気がよく表れたています。ツルゲーネフによれば「恋とは自分の問題」ということだそうです。その恋が実ろうが実るまいが、恋してしまったという事実が素敵だし同時に苦しい。そんな気持ちを「風に吹かれて消えるより 部屋の隅で燃え尽きたい」と表しました」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「AM7とEがメインのコード。エレキでアナログコーラスをかけて原曲に忠実に再現するのもいいけど、ライブでやるならアコギで弾き語りしたほうが映えると思います」

ーM2 よもやま話

Chira「はつ恋の自分本位な時期を過ぎて、主人公がいよいよ告白しようかという場面を描いたものです。それでもどうしても照れてしまってうまく話せない。口説くどころか世間話で終わってしまった今日のデートはよもやま話にすぎないと、半ば自嘲的に歌っている曲です。あっけらかんとした曲なので、曲調もAメジャーのブルースでシンプルに仕上げました」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「イントロのスライドギターは他弦のミュートを徹底してくださいね。原曲をよく聴いて音程を覚えてください。スライドギターは音を外すと音痴に聴こえてすごく残念なことになるので。ソロはオーソドックスなメジャーペンタです。アドリブでも全然いいと思います」

ーM3 TAXI

Chira「晴れてカップルになった二人の様子を描いた曲。一見すると、彼氏が彼女をドライブに誘うけどかわされてるっていう何気ない曲なんですが、実はここで言う「車」は二人の関係性そのものを表しています。主人公は自分が運転して二人の関係をリードしたいけど、まだ付き合って日が浅いので力んでしまう部分も多く「あなたの運転は荒っぽくて怖い」と彼女にいなされてしまいます。テレキャスの乾いた音をうまく出せたので、主人公の若い感じを表現できたかなと思います」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「バッキングは歪ませすぎずクランチ程度に絞りましょう。ソロはトリッキーにも聞こえますが、開始音をずらしているだけで実はシンプルなペンタトニックです。前半に3連符4連チャンがあるのでここでもたついてリズムを乱さないことが重要です」

ーM4 幸せな人たち

Chira「付き合い始めて少し時間が経ち、落ち着いた二人の様子を表しています。曲中に登場するネコは理想や幸せの象徴として出てきています。ネコは気ままに二人の間を行ったり来たりするのだけど、彼の方には来ない。どうしても自分がリードしたいという気持ちを捨てきれない彼は「次はきっと僕が(ネコを)抱こう」と決意してしまうんですね。ギターはフルアコを使いました。ジャズコードが綺麗に響いています」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「フルアコを使う場合はPUをセンターにして、フロントのボリュームを若干絞るといいですよ。こういう曲はついついフロントであまーく弾きたくなるので、音がこもりがちなんです。ハイを立てて粒立ちを際立たせることも忘れずにね」

ーM5 フラッシュバック

Chira「ギターインストですね。この曲を境に二人の関係性が変わっていくタイミングなので、重要なポジションにある曲です。テンポをいじることで気持ちに緩急をつけました」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「ハードだけど速弾きではないので、十分にコピーできると思います。ただし、その分指がクロスする箇所があったり、単音→オクターブ→コードと指使いが大変なフレーズもあるのでいいワークアウトになることでしょう。イントロのメインリフはミュートが肝です。3弦と2弦しか使いませんが、こういう縦に刻む感じのフレーズは余計な弦を鳴らしてしまいがちです。左手(左利きの方は右手)はフィンガリングで忙しいので右手(左利きの方は左手)の腹でしっかりとミュートしましょう。真ん中のでっかいソロはアドリブみたいなものですけど、テンポに差がある分表現力が試されます。チョーキングのいい練習になることでしょう。バッキングやる人はドロップDにチューニングしてくださいね。リードギターはレギュラーチューニングでも弾けますが、バンド全体の和音を考えるとドロップDのほうがいいかもしれません。僕もレコーディングの時はドロップDでリード弾きました」

ーM6 黄金の背中

Chira「自分がリードしなければいけないという強迫観念に押しつぶされそうになりながらも、それができずにいる主人公を描いた曲。弱音なんか吐いていないで頑張ろう!と自分を奮い立たせている様子が表れています。アルバムの中ではそういった辛い位置にある曲ですが、単品として聴くとサラリーマン応援歌としての表情も見せます。ストラトの乾いた音が気持ちのいいリフですね。ブルースっぽくないブルースといいますか、こういう曲を一度は作ってみたかったのでお気に入りの一曲です」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「肝心なのはやはりイントロのコードリフですよね。G#mの単純なバラしですが、16分音符も多く何気にスピーディなフレーズです。得意不得意が分かれるリフだと思いますが、ブルース系では多用するのでこの機会にコピーしちゃうといいかもしれません。ソロの点滅するような音は、レスポールの片方のPUだけをオンにしておき、トグルスイッチをリア/フロントと小刻みに切り替えると得られる音色です。僕はこれをパチパチ君と呼んでいます」

ーM7 せめぎ合い

Chira「ついに板挟みになってしまった彼の様子を描いた曲。重い歌詞を重い曲に乗せると本当に深刻になってしまうので、ロック調でいい意味で無表情な曲調に仕上げました。かといってポップでは軽すぎるので、ギターとベースをユニゾンさせヘヴィさも残しました。板挟みになることって、恋愛に限らずいろんな場面で起きることだと思います。困ったときにストレス発散とばかり、聴いたりコピーしたりしてほしいですね」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「スタッカートを意識してファンクっぽく弾いてくれれば雰囲気が出ると思う、そんなリフ。「ノリ」命みたいな曲ですね。ソロはアドリブですけど、ストラトにファズをかけてジミヘンのVoodoo Chileをイメージして弾きました。なので皆さんもジミヘンになりきってソロをとれば雰囲気は出るはずです。感覚的な曲なので、具体的なアドバイスができずごめんなさい」

ーM8 愛の琥珀

Chira「もはやもとには戻れないと、主人公の気持ちに変化が表れる曲です。どうせもとに戻れないのなら、せめて今の状態を残してほしいという思いで「化石になりたい」と叫ぶようなサビが切ないですよね。Aメロのメロディもなんとも涙誘うユニークなもので、全体的にかなり感情的な曲に仕上がったと思います。「あなた」と「君」という二つの2人称を敢えて混在させることによって彼氏と彼女の視点を切り分けて捉えられるよう工夫をしました」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「メロディをひろうソロギター的なアルペジオがあるので、まずはそこを綺麗に鳴らすことですね。ソロギターはいきなり全部をコピーしようとすると大変なので、まずはコードを押さえてそのうえで音を追加していくように練習するといいですよ。ギターソロは若干速弾きが出てくるのでネックが細くて柔らかい弦を張ったギターで弾くと弾きやすいです。僕はPRSを使いました。2,3弦の12フレットのダブルクォーターチョーキングがポイントです。どうでもいいけど「ダブルクォーターチョーキング」ってなんだかハンバーガーの名前みたいですね。ダブルクォーターパウンダー的な。久々にハンバーガー食べたくなってきた」

ーM9 黒い世界

Chira「鬱をテーマにした曲。自分自身、こころを病んでいたことがあり、その時に体験したことや考えていたこと、見聞きしたものなどがベースになっています。自分のこころにグサグサ刺さってくる曲なので演奏していてちょっと辛いですね。それでも、クラプトンのTears in heavenじゃないですけど、そこと向き合っていかなければいけない重要な曲だと思うので、今後も演奏していきたいです」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「難しいことは特にやっていなくてシンプルなフレーズばかりですが、それだけに表現力が試されます。ギターソロ最後のチョーキングを頑張ってほしいかな。やりすぎっていうくらいでちょうどいいと思いますよ。オーバーな表現が人を泣かせる場合もあるので」

ーM10 黎明

Chira「鬱から抜け出し、一歩前へ進むきっかけになればと思って作った曲ですが、アルバムの中でも同じ思いをそっくりそのまま主人公に託しています。前半と後半の対比が印象的と言えばそうですけれど、割と典型的なChiraの曲という感じがしますよね。最後のエフェクト音のようなものは、トレモロアームをスライドバー的に使って1弦を鳴らした効果音です」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「音の抜けが命の曲ですから、音作りに神経を使ってほしいですね。シングルコイル系のギターのほうがハイが強調されて映えると思います。僕もストラトで弾きましたしね。原曲に毒されて歪ませすぎるとノイズの問題が出てくるので、ゲインはほどほどにボリュームを上げるというのもポイントです」

ーM11 白い想い

Chira「ここからの4曲は全体の総括にあたる箇所です。「白い想い」については、終わってしまった過去を振り返って、それでも自分は真っ直ぐな気持ちだったよと、改めて独り言ちるような、そんな淋しいラブソングですね。キャッチ―なメロディラインやストラトのカッティングが映える、どこか懐かしい曲です」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「まずカッティングについては右手のミュートをバッチリ効かせてくださいね。僕はストラトのハーフトーンでコーラスをうすくかけていますが、レスポールなどのハムバッカー系でも面白いかもしれません。ソロはしっかりと世界観の構築された大きなフレーズなので、ぜひ丁寧にコピーしてほしいです。CM7がキーですが、コードをなぞるように作られているので、とっかかりがコピーできればあとは芋づる式にわかるはずです」

ーM12 ヨワムシ

Chira「もともと昨年の10月にリリースしたシングルですが、この位置に入れた意図としては「白い想い」と対比をなすため、というのがあります。「白い想い」がクールな切ない系だとしたら、この曲はもっと泥臭い切ない系なので、同じ気持ちでも表現の仕方を変えてアプローチできるのではという思いがありました」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「アコギでジャカジャカ弾いてほしい曲です。ストロークは思いっきりかき鳴らし、アルペジオはハンマリングなども駆使しつつ繊細に弾くというコントラストがポイントの曲ですから、単なる弾き語りというよりは一つのギターインストくらいに思って練習してもらったほうがいいかもしれないです」

ーM13 さようなら

Chira「これもシングルですが、「ヨワムシ」とは意図が異なり、むしろシングルカットした曲なんですね。今回のアルバムも、この曲が早い段階で完成したので本格的に進めようと決めた経緯があります。どうやっても避けることのできない別れと、どのように折り合いをつけていくか。そんなことを考えるきっかけになればと思い制作しました」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「ギターソロはアコギでもエレキのクリーンでもいいけど、クランチで弾いても面白いと思います。音作りの練習に最適なんじゃないでしょうか。バッキングに関しては「ヨワムシ」と同じで、随所随所に繊細なフレーズがありますから、邪険に扱わず丁寧に弾いてみてください」

ーM14 グラデーション

Chira「タイトル曲であり、アルバムの最後を締めくくる曲。曲の長さもその栄誉にふさわしく、なんと6分半超!ギターソロだけで1分以上あるという壮大なバラードです。冒頭でお話しした、「"うつりかわり"をグラデーションにたとえる」というコンセプトのもと歌詞を書きましたが、納得のいくものができるまで1か月以上も掛かってしまいました。自分の作詞スタイルとして比喩が多いのは昔からですが、1番と2番で対をなすなどの王道を今まであまりやってこなかったこともあり、今回は敢えてそこに挑戦しました。一番書きたかったのは「明日には変わっているものを どう愛せばいい?」という一節でしょうか。どうせ変わってしまうとわかっているものに人は愛情を注げるか。これは大きなテーマです。今のところの答えは「Yes」としておきます。自分も移ろうものなのだから、相手に不変であることを求めるほうが間違っているし、そういったことを歌詞にも書きました。こういう自分の考えも、いずれは変わっていくのでしょう」

コピーするうえでのアドバイス

Chira「イントロのリフはレスポールのクリーンで弾きました。ハムバッカーが似合うたっぷりしたフレーズですが、シングルコイルしかもっていない場合はフロントPUでMidをやや上げるなど音作りの工夫次第で近い音は出せると思います。ギターソロに関してはメロディラインが決まっている部分も多いので、アドリブに走りすぎると散漫に聞こえてしまうため注意が必要です。チョーキングよりもスライドを多用しています。きっちり鳴らすにはスライドのほうが適している場合もあるので、そういったエクササイズにも効果的と思われます」



「グラデーション」にまつわる質問をChiraにぶつけてみた!

■M1 「はつ恋」の思い出を教えてください
Chira「幼稚園の時、隣の家にお土産を渡して来いとお使いを頼まれて、その土産袋の中にこっそりラブレターを忍ばせていたことかなぁ...いや、中1の時に初めて出来た彼女に22時間くらいでフラれた話かなぁ...いずれにしてもあまり良い思い出はないです」

■M2「よもやま話」に関連して。最近気になることはありますか?
Chira「家の近くに新しくできたカフェがあって、看板に「cafe gelo」って書いてあるんですけど、読み方が気になりますよね。。。でもそれより気になるのはそこのグリーンカレー。夕方で閉まっちゃうのでなかなか行けないんですが、機会を見つけて食べに行きたいです」

■M3「TAXI」に関連して。今までTAXIを使った最短距離を教えてください。
Chira「東京駅八重洲口から銀座1丁目まで...しかも3人で割り勘しました」

■M4「幸せな人たち」について。Chiraさんの幸せなひと時を教えてください。
Chira「筋トレした後、バスソルトお供にお風呂に浸かりながら、ジョン・スコフィールドを聴く」

■M5「フラッシュバック」した記憶、最近なにかありますか?
Chira「フラッシュバックとは違いますけど、最近、昔の夢を見ることが多いです。でもすごくエディットされているというか。アクアラインのトンネルを走っていたら横道に抜け穴があって、そこが鴨川シ―ワールドにつながっているっていうのが最近見た夢の中で一番変わったやつですね」

■M6「黄金の背中」について。金や、金色は好きですか?
Chira「金は嫌いですね。金を身に付けている人も苦手です。でも金閣寺はすごかったな。あれは圧巻ですよね。銀閣寺がもしも銀張りだったら、金閣寺よりも下品に感じそう」

■M7「せめぎ合い」について。最近感じた一番些細なせめぎ合いは何ですか?
Chira「お昼ごはんに「塩あさりワカメラーメン」を食べるか「フォー」を食べるか。あさりラーメンっておいしいんですよ。でもフォーも元々大好きなので、すっごく迷った結果、てんぷらそばにしました。これで誰も悲しまない」

■M8「愛の琥珀」に関連して。琥珀など宝飾品はもっていますか?
Chira「全くと言っていいほど興味がありません。露出の際に付けている指輪もH&Mの300円くらいのやつです」

■M9「黒い世界」に関連して。黒はお好きですか?
Chira「黒は割と好きだしよく身に付けます。でも真っ黒っていうことはまずありえないですね。あるじゃないですか、たまに。真っ黒の生地に黒でスウッシュいれちゃってるナイキのスニーカーとか。他の色とのコントラストで映えるからこその黒だと思うので、黒ずくめみたいなのは好みではありませんね」

■M10「黎明」に関連して。Chiraさんのギタリスト黎明期について教えてください。
Chira「影響を受けたのは二つあって、ひとつはポルノグラフィティさん。小学校5年の時に聴いた「メリッサ」が衝撃的で、それがギターを始める直接的なきっかけになりました。もう一つはギター侍で大ブレイクした波多陽区さん。彼の姿はギタリストというより、「人前に立ってみたい」という欲求を刺激しましたね。それからは来る日も来る日もアコギでエレキのギターソロばっかりコピーしてました。クラプトンを知ったのもその頃だったと思います」

■M11「白い想い」に関連して...白はすきですか?
Chira「汚れが目立つのであまり好きじゃないです。白いギターもそんなに持ってないですしね」

■M12「ヨワムシ」に関連して。Chiraさんの弱点は何ですか?
Chira「ゴキブリです。部屋に出没したら間違いなく卒倒するでしょうね。ドッキリで使うおもちゃのゴキブリみたいなやつあるでしょ?あれも無理。本当に無理なんだよね」

■M13「さようなら」に関連して。最近捨ててしまったもの、捨てられなくて困っているものはありますか?
Chira「洋服をごっそり捨てました。服がありすぎてワードローブが崩壊してしまったので、いい機会だとばかりに1シーズン着なかった服は全部捨ててしまうことにしたんです。逆に捨てられないのは使い終わった制作ノートですかね。絶対にもう使うことはないとわかっていても、いつかどこかで見直す時が来るんじゃないかと思うと、どうしても捨てられません」

■M14「グラデーション」に関連して。Chiraさんの身の回りで段階的に変化しているものはありますか?
Chira「茶髪にしてから随分経つので、髪がどんどんプリンになってきてます」



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