氣配
「り」がつくと「氣配り」になるけれど今回は「り」なしの
「けはい」
「早く寝なさいよ」
疲れ切って椅子に座ってうたた寝?熟睡していた一人の夜中。
外は雨、かなり激しく降っている。
家の中に、雨粒がとたん板を叩くような「ボタボタ・バタバタ」という音が響いて、驚いて目が覚める。
ここはマンションの4階。雨漏りなどするはずもないのだが。
しばらくするとまた「バタバタ・ボタボタ」
3回目の音で氣がついた。5センチぐらいある蛾が飛び回って電気シェードを叩いている。
ええ?いつからいるの?どこから来たの?
「うたた寝してたらあかんね、ちゃんと寝るわ」
そう呟くと、満足したように飛び回るのをやめて天井にとまった。
「ご苦労さん」
駐車場に車を停めて、お支払いに降りたところ。
運転席のちょうど真下にこんな落ち葉。
周りを見渡すと、お仲間の葉っぱは、みんな茶色に枯れている。
お支払いを済ませて戻ってきたら
葉っぱは同じ場所で裏返っていた。
そして・・・「ありがとう」
旦那さんと車で出かけて、帰り道。
緩やかなカーブを曲がった先に鉄道高架をくぐる場所で。
扉絵のような鷺が正面から車に向かって飛んできた。
うわっ・・!我が家も、後ろに続く車も慌ててブレーキを踏む。
背の低いコンパクトカーだったからぶつからずに済んだけど、ワンボックスやトラックだったら正面衝突してたかも?
1週間、氣配をいっぱい残しながら徐々にあちらへ向かっているのかもしれないね。
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