小説連載のご案内
こんにちは、ベストライフの霧島です。
ただいま、新しい企画で、小説の連載を考えています。
私の生まれ故郷である北海道をテーマにしたお話です。
ー舞台は1970年代の港町、留萌(ルモイ)。
明治から大正にかけて、ニシンの大群が海を黄金色にそめたことから、留萌の岬は黄金岬と名付けられました。
しかし、地元の子供たちにとっては、水平線に沈む夕日が辺り一面を黄金色に染めるから、誰が呼んだか、黄金岬。
黄金岬は、港に生きる人々の魂が生まれ、やがて海に帰る場所。
主人公の澪(みお)は、紺碧の海を見わたす、この街で多感な少女時代を過ごします。
生まれながらに十字架を背負う澪にとって、従兄の暁(あきら)に抱く淡い恋心は、砂を噛むような思いで生きてきた彼女にとって、まさに甘露ともいうべきものでした。
背中で燃えさかる十字架は、海へと落ちる夕日の色。
頬をなぶる雪の礫(つぶて)は、何にも染まらぬ原罪の色。
ユジノサハリンスクから留萌、そして旭川へ。
カントオロワ・ヤクサクノ・アランケプ・シネプカ・イサム
(役目なしに天から降ろされたものなど、何一つ無い)
北の大地に生きた、とある母娘の半世紀を、丁寧に描きます。
まだ、ベストライフスタッフとの、掲載についての打ち合わせが必要なため、いつ発表とは言えませんが、来年のはじめに連載ができたらいいな、と思っています。
よろしくお願いいたします。(霧島 楓)
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